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寒さが厳しくなった12月
師走だろうかトレーナーは忙しい
「ふぅ〜、やっと終わった!」
今日はトレーナー室の大掃除を行っていた
にしても疲れた………
「トレーナー、大掃除してたの?」
「あぁ、あと少しで新年だから汚れたままじゃ気分がね!」
「そうなんだ、じゃあ私はトレーナーニングをs…」
「ローマも手伝えよ????」
「うぅぅ……」
俺はローマに圧力をかけ、掃除を手伝わせた
「終わったぁぁ!」
「疲れたー!!」
「これで新年越せるな!」
「けど、レースもね!」
あと数週間で有馬記念
中国最強のウマ娘周尹宣とのバトルが待っている!
寮
「今日寒すぎる〜」
「おかえりローマ!」
「寮長!」
ヒシアマゾン
美浦寮の寮長。ナリタブライアンにいつもタイマンするが、料理の腕前は一流。
「有馬記念に向けてトレーニングか?」
「はい!次も勝ちたいので!!」
「今日は寒かったからな、暖かいスープでも飲むか?」
「はい!」
ヒシアマ寮長の料理最高!!!!
ローマ、ルージュ部屋
「ローマ!ちょっと見て!」
「何?」
書かれていたのは、今月来日してきた周のことだった
「中国最強周尹宣、有馬記念で引退?!」
「これは大変なことになるかもよ!」
「なんで?」
「引退するレースは大体有終の美を飾ることがあるじゃない!」
「確かに…」
同級生のトウカイテイオーや、先輩オグリキャップなど、有馬記念を有終の美で飾っている
「けど、私は無敗の三冠だよ!負けないよ!」
「そうだけど……」
「もう寝るね、明日早いから、おやすみ!」
「ふふふ」
翌日
空港
「1番ゲートでチェックしてください」
あるウマ娘が来日した
「◯◯ホテルまで」
タクシーで移動した
ホテル
「ふぅ〜」
無事着いたけど、分からないことだらけだ
着信音
「もしもし?」
「周!着いた日本に?」
「着いたよ、どうした?」
「もう着いたかなって思ってた」
「タイミング良すぎ笑」
周は凛と電話をしていた
電話が終わると
「ちょっと観光でもするか」
周が来たことがバレたら大変だから変装して出かけている
「おぉ、これが中華街か!」
その間、周は中華料理「小籠包」を食べた
浅草寺
「人がいっぱい!」
浅草寺で二礼二拍手一礼をし、お御籤を引いた
「中吉か…」
「あれ?!小吉だ!」
「ライス、吉だ!」
(声がでかいよ…さっさと行くか)
「あれ?!もしかして?!」
「ッ!!!!」
「やっぱり!じょういんんんん!」
「ここじゃあれだから向こうで話そうか?!」
「ウララちゃん!」
「君も来るか?」
バレないよう口で塞いで移動した
「君は周囲の状況を把握しないのか!」
「ごめんなさい…」
「はぁ…私は周尹宣、有馬記念で出走予定だよ」
「私はハルウララ!」
「ライスシャワーです…」
ライスシャワー
小柄だが、祝福しようとするがヒール扱いされたが、今は蒼き薔薇ヒーローである
ハルウララ
ライスと同じ小柄で、負け続けても走り続ける不屈の精神がある
「もしかして、ローマさんと戦うの?」
「もちろん、私は有馬記念で最後だから」
「引退しちゃうの?!」
「私の戦績見てみなよ」
「数年GI勝ててないのね…」
「限界かもね私」
「でも、ローマさんと周さんの戦い楽しみ!」
「私も見て来ていいかな…?」
「まぁいいけど」
「「やった〜!」」
2人とも私を応援してくれてるみたいだな
ウララとライスと別れ、ホテルに向かおうとタクシーで移動していると
「!!!!!!」
目に止まった
「運転手さん、ここで止めて!」
タクシーを降りた
「たくさんのカメラ、取材だ!
トレセン学園?」
「どうなるんだろうな!」
「あの無敗の三冠ウマ娘ローマと戦うとは!」
(スクーデリアローマがこの学校にいるのか?!)
そう思った私はローマの姿を捉えようと待機していた…が
「遅いですね…」
(チッ)
諦めて帰ろうとしたその時
「有馬頑張ってローマ!」
「期待していますよローマさん!」
「頑張るよ!!」
「!!!!!!!!」
学園の裏側の道にスクーデリアローマがいた
私は走って追いかけた
「周尹宣、どれくらい強いのかな?」
「スクーデリアローマ!!!!」
「え?誰?」
「…周尹宣だ!」
パーカーのフードを下ろした
「周尹宣!!!!」
「有馬記念は私が勝つ!!絶対負けない!」
「!!!!!!」
周尹宣からとんでもないオーラが漂っていた
「私だって!!!!」
「宣戦布告されたのか?!」
「そうなんだよ!」
「周尹宣、間違いなくローマを倒しに来てる」
「けど、私をなんだと思ってるの?」
「え?」
「無敗の三冠ウマ娘だよ!」
「そうだな…」
「失礼します」
「ロブロイ!」
「実は私も有馬記念で引退するんです…」
「嘘?!」
「私思ったのです、引退するなら悪い形で終わりにするのではなく、いい形のまま終わりにすると」
「「………」」
予想していなかった…
良きライバルが減って行くのが…
「有馬記念…お互い頑張ろ…」
「はい…!」
有馬記念は様々な思いで挑むかもしれない
有馬記念前日
「ヤバ!記者団いっぱいじゃん!!」
無敗の三冠を獲ったその日以降、取材がひっきりなしに来ていた
「今日も裏から帰ろ」
ローマは学園の裏側から帰った
東京競馬場
「はぁーーーーーーー!!」
周はトレーニングを行っていた
「これなら…勝てる!」