亮平 side
昼からは冬支度のためにいつものインテリアショップで毛布などを買った。サンキャッチャーが置かれたコーナーを避けるように店内を走り回る翔太は見ていて痛々しかった。
夕飯を食べて家へ帰り、それぞれにお風呂を済ませ就寝に就こうとすると、バルコニーに一人佇む翔太の姿があった。その背中は何処か寂しそうに見えて声をかけるのを躊躇ってしまう程悲壮感漂っている。意を決してバルコニーに出ると、何やら上空を見上げていた。
亮平💚『よぉしこれで今日から身も心もホカホカだね翔太?何見てるの?』
翔太💙『本当に俺の誕生日までにまん丸なる?細っそ細っそよ?』
亮平💚『新月を迎えたらあとはまん丸お月様に向かって満ちていくだけだよ。俺たちみたいでしょ?満ちたり欠けたり危なっかしいけどちゃんと丸くなる』
〝可愛い事言うね///〟何だか元気もないみたい…〝どうした?心配事?〟何でもないよと言って作り笑いをすると自室へと消えていった。
亮平💚『翔太?入っていい?』
翔太を追いかけ扉をノックし、返事を待たずに中へ入ると明日の荷造り中だった。今度は明日から翔太がラウールと旅番組で二日間不在だ。つまりまたお泊まり…不安の原因はこれのようだ。
亮平💚『今度は翔太がセンチメンタル?』
翔太💙『また、離れ離れだね…怖いな』
〝ラウール?〟そう言った俺にコクリと頷く翔太は左腕に爪を立てた。〝俺に任せて!〟なんの勝算もない癖に胸をドンと叩いて手を取ると〝亮平頼もしい〟なんて言って目を輝かせた。
亮平💚『それでは変態から身を守る講座にお越しの皆様、まずは初心初心振っている男から程よい関係性を保ちながらホテルでの襲来に備える方法です』
翔太は真剣な眼差しでノートとペンを持って講義に集中している。
その1:部屋に着いたらまず、ドアロックを必ずしましょう。知っている変態だろうが、部屋を尋ねて来たらドアロックは外さずに隙間から話をしましょう。決して中に入れてはいけません!
翔太💙『変態にはドアロック』
亮平💚『違う違う!初心な顔して近付いて来るんだから!見た目はただのラウールくんだからね』
翔太💙『見た目はただのラウールくん』
いやメモる所違うんだけどな…大丈夫かな…今まで幾度となく誰彼襲われて学習しないのは何なんだろう。翔太に隙が多いのか、輩が知能犯なのか?前述の方だろうけど・・・
真っ直ぐと綺麗に揃えられた指を、天高く掲げた翔太は〝車内で襲われたらどうしたらイイ?〟なんていつぞや車内で襲われた経験がお有りのようだ。
亮平💚『どなたに襲われたのかな?』
翔太💙『れっれん///ごめんなさい黙ってました』
アイツ💢〝最後まで?〟いえそれはないです〝叫んだら?〟口剥がれたら?〝蹴り上げるとか?〟イヤらしく触ってきたら?〝抵抗しなさいよ💢〟
翔太💙『気持ちよくなっちゃってえへっ///』
あぁ頭痛い…ダメじゃん〝ちゃんと教えてよ!もう誰にも好き勝手させないんだから〟言ってるそばから可愛すぎるんだよ。頰を膨らませて腰に手を当てている…絶対襲われるじゃん
その2:車内では頻繁にスタッフさんに話しかけて付け入る隙を与えないようにしましょう。特に気持ち良くなりやすい翔太は触られないように大きめの鞄などで身を守りましょう!
翔太💙『鞄意味なかったぞ!後部座席に放られて終わった』
何かと知らないところで大変な苦労をしているようだ。何だか可哀想なのに最終的に気持ち良くなるこの子に問題がある。襲われる前提で話してるけど流石に仕事中にそんな事してくるだろうか。まぁ念には念を。
亮平💚『あっお酒飲むなよ💢前に一度お酒でやられてるからな俺も翔太もさくっ…ごめん何でもない』
翔太 side
やっぱり佐久間と何かあったんだな。名前を言うのも憚れる程の事があったって言うのかよ。俺に責める権利ないけど…不自然に話を逸らすように亮平はこの話は終わりとばかりに〝忘れ物ない?〟〝寒いかもしれないから温かくしてね〟なんて甲斐甲斐しく荷造りを手伝った。俺もその調子に合わせた。
着ていく洋服も亮平が選んでくれた。どうせ衣装に着替えるんだジャージでいいと言ったんだけど、お揃いの色違いで買ったカーディガンを着ていけって言って聞かなかった。
亮平はお揃いのカーディガン2枚をハンガーに掛けて自身の香水を振りかけている〝俺も明日これ着て仕事行こう〟明日から離れ離れなのに何だか楽しそう。佐久間と会う用事でもあんのかな…あぁネガティブ翔太くんのお出ましだ…頭を振りかぶって邪念を払う。ありもしないこと考えてどうするんだよ…何も無かったって言ったんだから亮平にだって佐久間にだって失礼だ。
亮平💚『どうした?』
翔太💙『何でもない勝手に想像してごめんなさい///それだけ』
〝ん?やだエッチなこと?〟人差し指でツンツン突かれて頰が赤くなる〝違うよそうじゃない////やめてくすぐったい〟すぐにエッチな方に脱線するんだから…はっそうだ!亮平のエッチを回避できれば…
翔太💙『今日はダメだよ明日も早いし…』
亮平💚『はぁ?何でよ?いいでしょしよ?』
手首を掴まれベットイン。俺の作戦なんて秒で砕け散る〝何でよ〜////待ってね今朝もいっぱいしたじゃない? 〟亮平は〝今朝は今朝だろ?もう夜だ!アレから13時間と28分経過してる〟やたら時間に細かいの何なんだよ。亮平を跳ね除けられないなんて明日からが思いやられる。
翔太💙『帰ったらいっぱいしてあげるからさ、明日に備えて眠らせて?』
亮平💚『はぁ何に備えるって言うんだよ💢』
イヤなんでそうなるかな…無理やり身包み剥がされあっという間にパンイチ姿〝やめてヤダって言ってるでしょ〟もう少しだけ頑張って抵抗してみたもののバタつく足は上から跨った亮平に呆気なく身動きを制限された。何だか楽しそうな亮平に段々腹が立って来て俺もムキになって抵抗した。
亮平💚『なにぃ今日はそういうプレイ?嫌いじゃないゾ////』
翔太💙『何言ってんの…ほんとやってらんない』
潤んだ瞳で懇願しても効果はなく、抵抗すればする程盛り上がりを見せる亮平は急所の耳を舐め回して必死で掴んだシャツから力なく手が離れると両手を掴んで頭上で縛られた。
壁際に目をやるといつの間にか開かれたクローゼットの扉の下に翔太くんBOXなる亮平のエロコレクション箱の蓋が空いている。
翔太💙『何でこうなるの////明日の練習してるのに///少しくらい大目に見てエッチな手止めて!』
亮平は既に下着を持ち上げるソコを上から揉み扱き布の上から舌を這わしている〝ふふっ嘘でしょ本気?〟亮平は鼻で笑って俺の事小馬鹿にした。真剣に大真面目に頑張ってるのに〝途中で止められるわけないでしょ〟なんて言って一人楽しそう。
翔太💙『ンンンッ解いてよ…///はぁっリョウ!』
模られた花茎が下着から顔を出すと、ゆっくりと引き剥がし先端を舐めた亮平は鋭い眼光で俺の反応を見ると背中にゾクゾクと電気が走った。太腿をイヤらしく撫で上昇してきた亮平はカッコ良くて色っぽい。つい見惚れて抵抗を緩めるとまたクスッと笑って首筋に舌を這わした。片方の手で胸の先端を摘まれイヤらしく声が漏れれば〝もっと頑張らなきゃすぐに中に挿入られちゃうよ?〟
翔太💙『ねぇ分かった!最初から止める気ない人に抵抗しても無駄じゃない?』
うん結論出た。どんなに言葉で訴えても、潤んだ瞳でお願いしても、足をバタつかせ抵抗したところでみんな少しも手を緩めないじゃないか。
亮平💚『まぁ…取り敢えず今後の事はエッチしてから考えよう』
翔太💙『はあ?ンンンンッヤァ////』
縛られたままひっくり返された俺の後孔に舌が這う。太腿を掴まれ卑猥な音が寝室に響く。同時に指が侵入してきて喘ぎ声が大きくなると、指が激しく後孔を行き交った。
翔太💙『んあっあぁあっ////あんっ…////ダメあんっはっはあっイッちゃう///掻き回さないでぇ』
亮平💚『すごくエロくて可愛い翔太いいよイってごらん』
翔太💙『ンンンンッ!』
頭を撫でられ自身が白濁を放ったのだと分かった。それくらい気持ち良くて意識が飛んじゃってた…そのまま隘路に侵入した亮平の熱茎が俺の中で膨らむと、優しい腰使いで動き出すとゆっくりと奥を目指して抽挿を繰り返した。
翔太💙『お顔見たい////亮平』
漸く俺のいうことを聞く気になった亮平は、身体を横向きにすると頰を撫でて〝可愛いこと言うんだから〟と言って胸で手を組む俺の手首の縛りを解いた。うっすら赤く跡が残っている。片方の足を掴んで持ち上げると激しく奥を目指して突いた。先程までの優しさはどこにも無く、男らしいその姿に胸がギュッと締め付けられた。
亮平💚『ンンンンッちょっとお尻締めないで』
ん?胸じゃなくてお尻がギュッと締まっちゃったみたい…恥ずかしい////その後も幾度となくお尻に力が入ってしまい、昨夜の遅漏くんは何処はやら…早々に白濁を俺の中に放った亮平は力尽きて、無責任にもベット爆睡してる。
のそのそとベットから降りた俺は、一人虚しくお風呂場で事後処理をした。
翔太💙『無責任な変態共め…』
明くる朝、綺麗に背筋を伸ばして土下座した亮平は、可愛かったから許してあげる。亮平のお膝に乗っていっぱいキスしてもらった。
玄関に立つ俺に〝外まで見送るよ〟と言ったけど寂しくなるから断った。その代わり玄関でいっぱいキスしてエッチな抱擁をしてもらったから大満足だ。手首の跡を見て、もう一度土下座しようとしたけどこれ以上可愛い亮平見たら出掛けられなくなるから阻止した。
亮平💚『帰ってくるの楽しみ』
翔太💙『ん?あぁ土産話?』
亮平💚『違うよ昨夜言ってたでしょ〝帰ったらいっぱいしてあげるからさ〟って♡』
はい?〝それはエッチやめてくれたらの話だよ!〟都合の悪い事は聞こえないように出来ているらしい。お土産牛タンがいいななどと言っている。
亮平から見立ててもらった洋服に身を包み、亮平に香りに包まれてマンションを後にするとバルコニーからいつものようにぴょんぴょん跳ねる亮平に負けじと俺も飛び跳ねると〝行って来ます〟と声を上げた。
ラウ🤍『行ってらっしゃい♡ラブラブじゃんお熱くって妬いちゃう///早く乗りな』
ラウールが面白くなさそうに車窓から顔を出すと、扉が開いて助手席の後ろに乗った。空港に向かう車内旅先の話で二人盛り上がると、一泊二日の二人旅が始まった・・・
コメント
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🍚おかわり。 はぁ、可愛い。本当に花凛さんの💙にメロメロです…

1日2回もこのボリュームで上げてくれてありがとう‼️予想外で嬉しすぎるし、本当にありがとうございます❣️