翔太💙『あれ??空港向かってる?これ?』
ラウ🤍『何言ってんの翔太くん?新幹線で移動だよ?資料読んでないの?往復4時間ずっと隣だよ♡』
何だ…良かった。新幹線なら人の目もあるし何も出来やしない…よね?隣に座ったラウールは初っ端からおやすみモードだ。アイマスクをして長い足を前に突き出すと腕組みをして静かに寝息を立てた。俺もそれに続くように目を閉じると〝翔太くんノート書いてきた?〟やば書いてないや…〝まだ書いてない、でも持って来たから書いておく〟分かったと言ってまた静かに寝入った。
良かった持って来て。ノートを開いて1ページ目に日付を入れる。
🗒️長い事一緒に過ごしてきたのに、改めて交換ノートなんて小っ恥ずかしい…それに隣で寝てるのに変な感じ・・・宮城は牛タン食べるのが楽しみ。焼肉はネギ塩牛タンが大好きです。
ラウールへ
ラウールに聞きたいことって何だろう。隣でスヤスヤと眠るラウールを見た。アイマスクがずれて長い睫毛がピクリと動いた。まんまとラウールの策略にハマってる。質問を考えるこの時間はラウールの事だけを考える時間となり、頭の中は色々な表情のラウールでいっぱいになった。
🗒️ラウールへお家のサンキャッチャー今度見てみたいな写真撮って見せて?どんな色に光る?うちの家のは俺の不注意で、壊れちゃった…少し落ち込んでる。
ノートを書き終えると、隣の寝息につられて眠くなった俺はいつの間にかラウールの肩にもたれながら静かに眠った。
どのくらい寝ただろうか、薄目を開けると目の前は真っ暗でトンネルに入っただろうか…唇に触れた柔らかい感触に覚えがあった。身動ぐ俺に手首を掴んで離さない男は再び唇を重ね隙間から割り入った舌が歯列をなぞり、捲ったシャツから潜り込んだ頭が舌を這わし胸の突起を舐めしゃぶった。
翔太💙『んんっ///イヤァッ』
ラウ🤍『しーっ静かに』
ふざけるなよ💢勢いよく腕を上げると、布のようなモノに覆われて剥ぎ取る。車内は暗くトンネルに入ったのは間違いなかった。隣で満足そうに舌舐めずりしたラウールはクスクス笑ってる。膝掛けを投げ付け深く腰を下ろした。
これも俺が悪いのか?車内で寝たから?そもそも昨日、朝も夜も俺の事をいつまでも抱き潰し、睡眠不足のまま、この旅に行かせた亮平にだって問題はあるだろう。
ラウ🤍『ノート書けた?』
翔太💙『もう見るの?それも隣で?恥ずかしいんだけど?』
ラウールはお構いなしにノートを取り上げ、隣で読み上げている。何かの罰ゲームかこれは…
〝ううっ〟えっ泣くような事書いたかお俺?ラウールは大きな手を自身の口にあてて薄っすら目尻に涙を浮かばせている。
ラウ🤍『嬉しいよ//今度見せてあげるね////お泊まり会しよう♡朝日を浴びたサンキャッチャーはすごく綺麗に光ってそれは感動モノだよ』
えっこれ直接ノートの感想言われんの?恥ずかしいんだけど。ラウールは何度も俺の筆跡を見ては嬉しそうに人差し指でなぞって、まさに恋する乙女のようだ。挙げ句の果てには俺の文字をスマホに収めている。少しキモい…
ラウ🤍『仕事でお互い忙しいから、書けるときに書いておこう!今夜渡すから続き書いてね』
マジかよ…あまり得意じゃないんだけど。嬉しそうなラウール見てたら面倒臭いとは言えなかった。
仙台駅から松島の観光船乗り場までは車で40分ほどの道のりだ。目を通していなかった資料に目を通す。俺の大好きな寿司に牛タン‥最幸だぁ。
観光船乗り場のターミナルでオープニング撮影が始まった。テンション高めのラウールが可愛らしく駆けて行くと頑張っている弟分に思わず笑ってしまった。頑張ってんなラウール可愛い奴め。
台風接近中の宮城県は、少し風も強く若干海が荒れており、いつ雨が降り出してもおかしくないどんより曇り空。フェリーに乗り込みスタッフから〝少し揺れます〟と言う警告が放たれた。この業界の〝少し〟には注意が必要だ〝結構揺れます〟に脳内で置き換えると腹に力を入れて気合いを入れた。
ラウールも同じように受け取ったらしい。二人顔を見合わせると苦笑いした。
ラウ🤍『翔太くん船平気?』
翔太💙『あんまり…揺れるのはちょっと』
1時間のほどの周遊を終え陸に上がると地面がふわふわして変な感覚だった。思ったほど揺れなかったから良かった。ラウールはと言うと、少し船酔いしたみたいで気持ち悪そうだった。
翔太💙『ラウ?大丈夫?お手洗い行く?』
ラウ🤍『ん…平気』
水を飲ませると少し落ち着いた。頑張り屋さんだから心配だ〝無理するなよ!ダメな時早めに言えよ〟弱々しくごめんと言ったラウールは普段より小さく見えた。その後入ったお寿司屋さんでは元気だったけど、時折また具合悪そうにお腹を摩っていた。
その日の夕食は牛タンしゃぶしゃぶ。撮影を終えるとラウールは何やらスタッフとコソコソと話をしてその間もお腹を摩っていた。戻ってきたラウールに〝どうしたの?やっぱりまだ具合悪いの?〟と聞くと平気だよと左手をヒラヒラして見せた。
その後は二人して本気食い。どうやら体調も良くなったようで、ラウールは日本酒を煽っている。綺麗な長い指でお酒を煽る仕草は色っぽく、前髪を掻き上げる仕草も相まって艶やかだった。
ラウ🤍『そうだノート書いたから読んでみて』
あぁやっぱり本人の目の前で読むのか…恥ずかしいよ、罰ゲームか何かですか?
🗒️今日は翔太くんと初デート!何とお泊まり旅です♡仕事なのが、ざぁ〜んねん。いつか二人だけで何処か一緒に行きたいなぁ〜意外と二人きりで行った事ないね。今度翔太くんのオススメのお寿司屋さんに連れてって。
翔太くんへ僕と旅行するなら何処行きたい?勿論二人きりだよ♡
絶対顔真っ赤なんだけど。身体中の熱が顔面に集合している。あまりの熱さに喉はからからキンキンに冷えたグラスを煽って喉を潤した。
ラウール side
うん♡今の所全ての作戦が成功中。
狸寝入りのラウールくん…トンネル待つまで長かったぁ〜。 船酔いの可愛いラウールくん。体調が優れない可哀想なラウールくんに、皆んな疲れたでしょスタッフを労い人払いに成功したラウールくん。そして何と言ってもこれは想定外!キンキンに冷えた冷酒を煽る翔太くん///飲ませる手間が省けて万々歳のラウールくん。
てな訳で頂きます♡
ラウ🤍『あらあら、それお酒だよ?お水持ってくるからまってて』
翔太💙『あ?ごめん////凄い強いねこのお酒やばっ』
〝はいお水どうぞ〟日本酒です。グビグビ飲んでます。匂いで分かりそうなのに、気付かないところが翔太くんなんだよなぁ〜ほんと可愛い。
翔太💙『んあっ!何これ!喉が焼けるほど熱いお前何飲ませた?』
ラウ🤍『ほらまだしゃぶしゃぶ残ってるよ?アーンしてごらん』
やだぁ可愛すぎなんだけど。後ろから抱き竦めると、背中を預けてお口を開けた翔太くんはモグモグしている。まだ何も入れてないのに…〝ん?早く入れろよ〟ふふっ可愛すぎ////しゃぶしゃぶしてお肉を口に入れてあげると落ちそうになったほっぺを支えている。早くホテル帰って抱きたいんだけど♡
愛くるしい姿を見ていたくて何度もお肉をお口に運んだ。口に含んだ日本酒を口移しで注ぐと、シャツを掴んで力なく横たわると目は虚で完全に酔っ払っている。飲みきれずに口からこぼれたお酒がイヤらしい。
ラウ🤍『もうやばいね…帰ろうか?』
翔太💙『もっともっと飲みたい////』
〝ダメだよ明日も撮影だから〟もしかして酒癖悪い?店を後にしてタクシーに乗りホテルを目指した。既にチェックインは済ませてあったのでスタッフから鍵を受け取ると、翔太くんを抱えて運んだ。心配するスタッフに〝すいません飲みすぎちゃったみたいで責任持って俺が起こしますんで〟そう言って翔太くんの部屋に運んだ。ベットに横にすると無防備な翔太くんは、お腹をボリボリと掻いている。
服を脱がせ二人分の衣装をハンガーに掛けると、薄っすら開けた瞼から瞳が俺を捉えて真っ青になった。
翔太💙『お前何してんだ人の部屋で!』
ラウ🤍『ここまで誰が連れてきたと思ってるの?』
飛んだ変態扱いは癪に触る。まだ何もしてないし…するけど。ベットに乗り上げると、酔っ払っている翔太くんは逃げ遅れて少しだけ後ろに身動ぐと、伸びてきた腕を避けようとしてベットに横たわるとあっさり組み敷かれた。
ラウ🤍『簡単過ぎてつまんない///ノートにどうラウールくんから逃れようか書き記してたから攻防戦を楽しみにしてたのに残念だな』
二人の愛の交換ノートの後ろのページに、俺から襲われないための秘策がメモられていた。結構ショックだったし、傷付いた。この程度で避けられるわけないだろう。阿部ちゃんは恋愛においては賢さが発揮できていない…
〝ポロン♪〟とメッセージを知らせる音が鳴り翔太くんのズボンに手を伸ばすと、阿部ちゃんからのメッセージだった。
亮平📩『お疲れ様何事もなく過ごせた?明日は台風の影響で天気が崩れそうだよ。東京は晴れてるよ。お仕事頑張ってファイト!』
ラウ🤍『ラブラブが過ぎる火傷しちゃうよ』
翔太💙『お願いだからもう自分の部屋行けよ』
〝そんなんだからダメなの〟人差し指で身体の線をなぞるとくすぐったそうに捩らせ、恥ずかしそうに上気した肌がほんのりピンク色に染まり、翔太くんの意思とは反対に紅葉する身体は俺の理性を吹き飛ばす。早く触れたい感じたい。
首筋に顔を埋めると阿部ちゃんと同じ香水の香りがする。居ない間も見張られているような気がして苛立った。首に歯を立て甘噛みするとブルッと震えた翔太くんは、少し感じているようにも見える。手を掴んで顔の横に押さえつけると、手首が赤くなっている。
ラウ🤍『そう言うプレイが好きなの?』
痛々しげな手首をタオルで結ぶと、怯えた顔の翔太くんに背筋がゾクゾク震えた。頰を撫でれば潤んだ瞳で懇願している〝お願いやめて〟今にも泣き出しそうなその顔はどうしようもなく可愛くて、もっと意地悪したくなる。
冷蔵庫からお酒を取り出し口に含んで飲ませる。
ラウ🤍『言い訳したいならお酒のせいにするといいよ////可愛い翔太くん俺の為にいっぱい鳴いて』
翔太💙『ンンンンッ///やめて…ダメだから』
ラウ🤍『あぁやっぱりお酒飲むと最高にエロいね可愛いよ翔太くんもっと乱れて綺麗だね』
胸の蕾は舌を這わすと、次第に硬くなり熟していく。強めに摘んで引っ張ると鳴き声が変わった。股の間から膨らみ主張する花茎が布を持ち上げた。イヤだダメだと言いながら身体は素直に反応を示し、疼いた腰は時折物欲しそうに振れている。
ラウ🤍『大丈夫だよ快楽の海に一緒に溺れよう』
再び含んだお酒をゴクリと飲み干し、虚な目で見上げた翔太くんは涙を流している。布越しに花茎を弄り、下着が湿り気を帯びると先端を擦って虐めると直接触って欲しそうに身体をくねらせる。
耳の中を舐めまわせば大きな声で鳴き喚き、十分に硬くなった先端が下着の上から顔を出した。
ラウ🤍『可愛いねぇ擦ったらイッちゃいそうだね』
翔太💙『はあっお願い…もう無理』
ラウ🤍『ちゃんとお願いして?言わなきゃ分からないでしょ?』
翔太くんは大粒の涙を流しながら〝イかせて下さい〟と懇願すると下着を剥ぎ口に含んで数回扱くと白濁を放った。自身の下着も剥ぎ取り前に差し出すと〝俺のも舐めてよ翔太くん〟首を左右に振って抵抗している姿はちっとも可愛くない。これは彼氏の特権だとでも言いたいのかよ。
沸々湧き上がる嫉妬心は、翔太くんへ向けられる。
ラウ🤍『バレたくなかったね分かるよね翔太くん』
泣きながら俺のモノを咥える翔太くんは美しい。綺麗な白い手で優しく俺の屹立を掴むと丁寧に愛撫している。相当上手だ気持ちイイ〝最高翔太くん上手だね〟頭を撫でても泣き止まず、ずっと涙を流してる。腰を振って喉奥を突けば苦しそうに上目遣いで訴えている。背中がゾクリとした瞬間放たれた白濁は翔太くんの口内で弾けた。
俺の掌に吐き出させると、蕩けた顔の翔太くんにまた下半身が疼いた。
そのまま後孔に舌を這わし隘路に指を挿し込むと曲げられた膝の隙間から顔を左右に振って抵抗してる。指で中を掻き回し、イヤらしく開けられた口にもう片方の指を突っ込むと漸く気持ちよさそうに鳴いた。
翔太💙『ンっはぁっああぁ…はっ、はっ…//はあっあんンンッ気持ちイイ…ラウ////イッちゃう』
ラウ🤍『そうじゃなくちゃ////いっぱいイッていいよ…凄く綺麗だよ可愛い…素直になりな翔太くん』
箍が外れた翔太くんはグチャグチャと水音を響かせ、涎を垂らすと快感に震える縛られた手を胸あたりで組みイキそうになると肩を窄めて鳴き、その度に意地悪に止む快感に〝お願いイカせて〟と懇願する。主導権を握る僕は愉悦に浸り翔太くんを虐め抜いた。〝助けてお願いイカせてもうヤダぁ〟可愛すぎなんだけだけど…熱塊を一気に挿入し一突きすると低い唸り声と共に吐き出された翔太くんの白濁がお腹に放たれると、そのまま続けて律動を繰り返した。頰を撫でると虚な瞳と視線がぶつかると、涙を流した翔太くんは静かに目を閉じた。
奥を目掛けてさらに強く抽挿を繰り返すと見開かれた瞳に力が宿り〝抱っこして//怖い…〟タオルを解くと腕を伸ばして背中に回り込んだ白い腕が必死で僕に掴まっている。抱き合いながら腰を振ると自身の欲を翔太くんの中に全部出し切った。
ラウ🤍『あぁ最高だよ翔太くん///気持ち良かった?』
コクリと頷いた翔太くんは〝酒飲ませろ〟と言って忘れたがった。お風呂場に連れて行き再び繋がった。泣きながら尚も抵抗した翔太くんは、疲れて隣で寝る俺を他所に冷蔵庫から取り出した苦手なお酒を一人で何本も飲んだらしい。朝になりテーブルに残る空き缶に僕の心には虚しさだけが残った。
翔太くんの頭を撫でると、ムクリと起き上がった翔太くんはボーっとしている。
ラウ🤍『大丈夫?ごめん昨日は…』
翔太💙『謝るくらいならするなよ…ふふっ頭痛え。そう簡単に忘れられないんだな…』
笑顔の翔太くんは痛々しげだった。ホテルの小さな小窓から朝日を眺める翔太くんはきっとまた泣いている。時々肩を震わせ嗚咽を堪えている。翔太くんの背中に謝ると自分の部屋に戻った。空はどんよりとしていてすぐにでも雨が降り出しそうだ。
ロケ車に現れた翔太くんは特大のスマイルで俺に〝おはよう〟を言うと何事も無かったように振る舞った。痛々しげな手首に残る傷跡が首筋に残る噛み跡が時折顔を覗かせ、いつも変わらない翔太くんの笑顔に罪悪感に苛まれ、後悔の念に駆られた。
ラウ🤍『翔太くん昨日本当にごめんなさい』
翔太💙『謝るなよ許されようとするな』
笑顔の裏に、強い意志を持って僕の事を拒絶してる気がする。乱暴に〝ほらよ〟と渡されたノートには翔太くんらしい優しい文字が翔太くんらしい言葉と共に添えられている。
🗒️昨晩巨人に襲われました。凄く怖かったです。人を愛するって簡単だけど、愛してるもらうのは難しいよな。俺も片思いの辛さは知っているので理解できる部分もありますが無理やりはダメですやめて下さい。これ以上は嫌いになりますよ。
せ・ん・ぱ・い より
ラウールへ二人で行きたい場所は分からないけど9人で行く北海道凄く楽しみです。
いつまでもあなたの良き理解者でいたいです。一人のメンバーとして君の成長をずっと見守っています。
おしまい
車内で肩を震わせて泣く俺の背中に優しく添えられた白い腕は今は僕だけに向けられている。その優しい温もりを僕は一生忘れないだろう。
コメント
10件

朝の電車で泣いた😭😭😭 あとはそれこそ🖤だけかぁ。
え、最高すぎるんだけど。 なんて美しい物語なの🤍💙