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めーし
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読み終わりました……正直、ちょっと息が止まるような感覚になりました。 アーサーが「帰る」って選んだあの瞬間、耀が笑顔で飲み込んだ表情がすごく刺さって。みんなが「♡♡♡てほしい」って言い出すところ、もう自分の正気が揺らぐ感覚が伝わってきて。 ラストの菊の語りかけ、あれが現実なのか幻想なのか……わからないけど、アーサーを“幸せもの”って言い切る感じにはゾッとしました。 BADENDって表示されたけど、この終わり方もこの物語には合ってる気がする……深くて重くて、でも確かにそこにある愛、って感じでした。 読めてよかったです。ありがとうございます。
8話を読んでからご覧ください。
『俺は…』
『帰るよ。』
『”俺の居場所”へ。』
「そうあるか。」
少し期待するような表情をしていた耀の顔が暗くなり、それを飲み込んでへらっ、と笑った。
「わかってたあるよ。」
「アーサーがそうするんなら、俺はついて行くよ。」
「俺もついていくんだぞ。」
「僕も…アーサーさんにお任せします。」
『お前らはそれでいいのかよ…?』
3人の反応に驚きつつ、俺には菊を置いていく覚悟ができ始めていた。
これが”見放す”という行為になるのなら、俺はどれほど酷い人間になるだろう。
けれど、これは俺のためだけじゃない。
他の奴のためでもあるのだから。
朝になった。
昨日も上手く寝付けず、寝覚めは良くなかった。
耀から話を聞いたらしく、菊が俺のところに来た。
「本当に、行ってしまわれるのですか。」
『嗚呼、ごめんな。』
「い、いえ、謝らないでください。」
頭を下げた俺に困惑してか、菊があたふたする。
もう少し共にいたかった。
けれど、これ以上ここにいては互いにダメになってしまう。
そんな中、菊が俺に向かってとんでもない発言をした。
「ころして、くれませんか。」
『え…?』
「私を、殺してくれませんか、?」
『何、言って…』
瞳を少し潤ませながら微笑む菊を見て信じられなくなった。
『そんなこと、できるわけ…』
「殺し方のことですか?」
「神も所詮命ですから、この刀であれば…」
平然と刀を差し出す菊。
自ら死ぬ理由も、俺に殺されようとする理由も、俺にはわからなかった。
なんで、そんなことができるんだ。
なんで…?
『なんでそんなことが言えるんだっ…!』
「え?」
きょとんとして首を傾げる菊を見て、俺は何を言ったらいいのかわからなくなった。
『俺は…お前を殺したくなんて…』
「私だって死にたくはありません。」
『なら、どうしてっ…』
別に、理由が聞きたい訳じゃない。
俺には、先程の発言を撤回して欲しい…そんな浅はかな考えがあったんだ。
「あなたに殺されることができるのなら…」
「それが本望です。」
『…そうか。』
「やはり、そうなるあるか。」
「耀さん!?」
耀は戸の隙間から顔を覗かせていた。
戸を開けて入ってくると、菊の横に立ち、耀までもが信じられない発言をする。
「我もアーサーに殺して欲しいある。」
『耀まで…?』
「好きな人に殺してもらえるのなら、それが幸せあるよ。」
「あっ、ずるいです耀さん。」
「私の方がアーサーさんを愛しています!」
俺を置いて2人は、自分たちが殺される前提で普通に話をしている。
『どうして…』
「「どうせ滅ぶ命ですから。/ある。」」
「じゃあ俺もアーサーに殺して欲しいな。」
「俺もなんだぞ!」
「僕も…」
起きてきた3人も同じようなことを言う。
どうしてそんなことを平然と言えるのか、多分それは俺には理解できない領域なんだ。
『理由を…聞いてもいいか…?』
「アーサーに殺されたいから、かなぁ?」
「菊と耀だけアーサーに殺してもらうなんて羨ましいからなんだぞ!」
「アーサーさんに、皆と一緒に殺して欲しいんです。」
俺がおかしいのだろうか。
5人の正気を疑う言葉に、自分が正気じゃないような気までしてくる。
自分の手の中にある刀に目をやる。
刀身は長く少し反っており、銀色に輝いていた。
『本当にいいんだな。』
「「「「「もちろん。/もちろんです。/もちろんある。」」」」」
俺は刀を構え、それぞれに振りかざした。
視界が赤く染まり、5人は俺の足元に倒れ込んだ。
俺は1人になった。
俺が1人に耐えられるわけがなく、刀に目をやった。
赤い液体で汚れた刀に、俺の顔がうっすら反射する。
俺を置いていかないでくれよ。
置いて…いかないで…
気付けば刀は俺の胸に突き立てられていた。
いや、突き立てていた。
視界がかすみ、俺の体は冷たい床に叩きつけられる。
これで良かったのか。
俺は自分に問いかけた。
本当に…良かったのか…?
「こんにちは、菊です。」
「死んだんじゃないのかって?」
「ええ、そうです。」
「死にましたよ。」
「まさか、アーサーさんまで自分を刺してしまうとは思っていませんでした…」
「と言うとでも思いましたか?」
「アーサーさんをこんなにも愛している私たちと死ねるなんて、アーサーさんはとても幸せものですね。」
「ね…?」
「そうですよね…?」
「アーサーさん♡」
BADEND.『Truth』