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ぅゆ@桃受け以外大地雷
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✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。
irxs nmmn注意
ご本人様には一切関係ありません。
視点がコロコロ変わります。
BL 桃白、黒赤 桃赤白
桃、黒「」
赤〖 〗
白 『』
花言葉 フラワーバース 年齢変更要素 R表現を含みます。
桃 20歳
白 24歳
→【兎と猫は相性最悪!?】より引用+足した設定
Water→捕食者
Flowerの咲かせる花を喰べないと生きられない。Flowerの咲かせる花を一定期間口にしないと倫理観が無くなる。
普段は抑制剤や甘味料を舐めたりと対処は出来るがあくまで一時的。
Flowerの花が1番栄養がある。
Flowerに愛されていないと感じた時、聴覚、視覚を失う。パートナーの名前を何度も呼ぶ、
Flower→被食者
Waterの体液(唾液、血液等 体の一部なら何でもいい)を一定期間摂取しないと 発情する。発情は個人差があるが基本は、気分が滅入る 人肌を求めがちな心情になる。
一部のFlowerはFlowerの香りに酔い、食欲が増すことがある。
Flower&Waterのパートナー制度
→パートナーを作らないと殺人衝動が強まる。良心が無い者の場合殺人鬼になる。
Waterは、自分の意思関係なくFlowerを求める体になっている。
Flowerは、Waterを求めるが人によっては
Waterに抵抗する体になっている。
お互いの利害が一致した場合、パートナーの証として首飾り(ネックレス 首輪 チョーカー等 首関連なら何でもいい)を装着する。
又、Waterの体液がFlowerに適合しない場合がある。
症状は、体液を摂取したにも関わらず発情 積極的になる事が“稀“にある。
seed→被食者
Water、Flower 両方を魅了する香りを持っている為、両者に襲われやすい。
seedは Flower、Waterに保護されなければならないひ弱な存在。
保護するFlower、Waterには魅了する香りは何故か効かない。
Flowerの花、Waterの体液を摂取すると、 魅了する香りは一時的に収まる。
一時的の為、定期的に体液、花を摂取しなければならない。
パートナー兼保護者を18歳までに見つけないと
命が尽きてしまう為、注意が必要。
✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。✻*˸ꕤ*˸*⋆。
赤side パートナー?
部屋を明るく照らす月明かり。窓を開けて入り込む夜風が、髪を靡かせる。呼吸を整え、 頬に容赦なくかかった血を手で拭った。
ほんのりと香る鉄の匂いに手汗が滲み、血の気が引いた。
-なんでりうらがこんな目にあわないといけないの。
震える手でナイフを拾おうとした時だ。
〖?〗
窓から微かな音が聞こえたのだ。最初、虫でも入り込んだのだろう思っていた。後ろを振り返り視線を向ける。
するとそこには。
『……ぉわ、っ…偉いことなっとんなぁ。コレ自分がしたん?』
肩に掛かる程の長さの白い髪に、紫紺の夜空のような瞳はりうらをじっと捉える。
りうらには無関心で起きた出来事に興味がある。
そんな話し方にどう返せばいいのだろうか。
『してなさそうやな。……じゃあコレ……恋人?同意なしに襲われそうになった感じか?』
〖し、……知らない人……りうらが帰って来た時に…居て…怖くて…〗
震える唇で何とか説明すると、納得のいった様子でナイフを指差す。
『触るんはやめときぃな。うちの連れがやらかしたんは俺が責任取るわ』
頬の血を服の裾で拭われる。部屋中に充満している血腥い匂い。込み上げる吐き気に、耐えられずその場に座り込む。
『気分悪いんなら別の所居りぃ。自分やと分からんやろうけど…今にも死にそうな顔しとんで。
少しでええから寝とき。』
目元を覆われると一気に眠気が来る。死体が近くにあるのに、体が休息を求めて眠りにつく。
非常識にも程がある。
それでも…人肌に触れて安心する。手を伸ばし、服の裾を掴んでそのまま引き寄せた。
『!?もう…引っ張ったら危な……ぃ』
頭上から降ってくる声。暖かな手が離れ、今度は冷たい手が頬を撫でる。
「…顔色悪いね、この子。ちゃんと食べてんのかなぁ、?」
先程よりも低い声はりうらの頭を撫でてすぐに離れた。もう少し触れて欲しい。その一心でズボンの裾を掴んだ。
「おっと…っ、と転…!!」
『あっぶなぃなぁ…何遊んどんよ…ったく、……寝とんのに、よう動く手やな。』
抱きとめた状態でりうらの文句を口にする。掴んだ手はりうらが起きるまで離されなかったみたいです。
〖ん、っ、…?〗
「……あ、っ、起きた!おはよう〜体調と体に問題なさそう? 」
月明かりに照らし出された横顔は、思わず息を呑むほどに美しい。けれど、肌を撫でる白魚の指先と、骨ばった手の感触が男の人らしかった。
〖…少しだけ…お腹……空いた〗
「死体見た後…に、?まぁ、丁度いいか。ご飯…作ってたし、…」
疑問符を浮かべながらも、食器に装った食事をテーブルに並べる。ふわりと香る甘い匂いに、自然と引き寄せられる。
「んっ、?俺じゃなくてこっち…連れ呼んたらご飯食べ…… 」
『くっっっそっピンク! 』
「あ、丁度来たっ。来て早々怒らないでよー五月蝿い」
『誰のせいやねんっ!!自分のしたことは自分で処理せぇ!!面倒なことは毎回俺に投げよってからに……』
面倒見が良いのだろうか。言葉の端々に棘はあるが、心配している表情や仕草には棘がなく、優しい印象を与える。
「困ったことはお巡りさんに任せたらいいって言うでしょ?|素人の俺より玄人の初兎ちゃんに任せた方が…良いって決まってる。初兎ちゃんは頼られるのが好きだもんね〜?」
『よう喋る…けど…処理終わったで。ベベ言う割には…美味そうな飯作るなぁ…』
初兎ちゃんと呼ばれた彼はりうらの向かいに座って食器に盛られた食事を手に取って頬張る。
口をもごつかせ咀嚼している様子は、子リスみたいで可愛らしかった。
『…ほら…お前も食べ、お腹空いたやろ。くそっピンクの料理は味だけは美味いで。』
ずいっと目の前に差し出された食事を恐る恐る受け取り、頬張る。
食べさしのような気はしなが、口に含む。
今まで食べた料理の中で一番美味しく感じた。
『どない、美味いやろ?ほれ、もっと食べや。自分細うて心配やわ』
〖…ありがとうござい…ます。〗
手がつけられた料理を頬張っては、無理矢理飲み込む。コップに口を付け、水を一口のみ喉を潤す。
「……サンドイッチ以外も美味しいよ。食べたいのあったら言ってね。用意する」
〖……それじゃあ…お肉頂いても…〗
取り皿を渡して食事を乗せてもらい、受け取ったお肉を咀嚼する。 低温調理をしたのか肉の鮮やかな赤色が、証明に照らされ、キラキラと輝いて見える。
進められてる食事を頬張っている間は、よく喋る2人は静かだ。
〖……ご馳走様でした。後片付けしますので、食器貰いね〗
「デザート持ってくついでに貰うよ。お水飲みながらゆっくりしてな」
頭を撫でる大きな手。大人に優しく触れられたことがただただ嬉しかった。
『……自分名前は、?俺の名前は初兎。くそっピンクみたいに初兎ちゃんって呼ぶか…呼ばへんかは好きにしぃ。』
〖りうらっていいます。あの、……初兎さん…っ、…助けてくださりありが_〗
お礼を伝える前に言葉を遮られる。
こちらを真っ直ぐ捉える瞳は弧を描き、笑みを得かべる。
まるで獲物を楽しむ肉食動物のように、りうらの
頭からつま先に視線を向ける。
『自分遠慮しぃやろ。お礼ばっか言わんと、我儘言ってもええんよ?自分の我儘くらいなら,パートナーとして叶えたるわ。』
-パートナー、?何それ…恋人ってこと、?
心当たりのないパートナー。眉間に皺を寄せ、思い出している途中で、鼻腔に甘い香りが広がる。
桃side そういう体質
『ぉ、?もう効果切れる頃か。ほいっ、彼奴の花喰い。食べたら匂っ、い収まる…っ”…』
腕から溢れ出た血は床に染みを作る。心配で思わず彼の腕に触れた。
『…っ、”俺は言うたで。さっさと喰えって…』
腕を掴まれ体を強い力で引き寄せ、逃げられないように 頭を掴まる。目の前に差し出されるの彼のモノを恐る恐る咥えた。
『…ド下手くそ…。甘い匂いさせるしか脳がないんかっ、自分の頭は。 』
〖こういうの経験なくて〗
『ぁ、〜はいはい。慣れとらんなぁ…手本が要るよなぁ… 』
食器を重ね棚に仕舞い終えた彼は、盆に乗せたデザートを持って戻って来た。
不思議そうな顔でこちらを見る彼を、手招きしてその場に座らされていた。
『…しゃあなしやけと、此奴に手本見せたって』
「…いいの、?珍しいね」
手を添えて唇が触れる。無防備に開いた口内に舌を入れて絡める。苦しいのに拒まない そういう所が可愛らしい。
「……初兎ちゃん満足した?」
『…した。ありがとさん』
体液が必要な体質上、彼の言うことには逆らえない。全く、不便な体質だよ。
「満足したなら良かった。君もこの阿呆の相手せずにデザート食べなよ。甘い匂いさせて襲われ待ちなら食べなくてもいいけど…ほらっ」
〖!!〗
手に取ろうとしない子供に花を乗せたカップケーキを当てる。一口咀嚼し、満面の笑みを浮かべる。
「美味しい??それね、昨夜から仕込んでたジャムなんだ〜!!あ、初兎ちゃんも食べる?今日の分の花食べてないでしょ?」
ソファで蹲る初兎ちゃんに声を掛けても反応は帰ってこない。余 程さっきのことが恥ずかしいのかったのか、服の裾で顔を隠している。
「初兎ちゃん…顔隠さないでよ。 俺初兎ちゃんの可愛い顔見たい。」
『失せろ。ニヤニヤしとって…気持ち悪い』
「してないよ。初兎ちゃんの好きなゼリーあるから、一緒に食べよ」
大好物のゼリーに反応して顔をこちらに向ける。
赤らんだ頬、目元に浮かぶ 涙に益々頬が緩む。
多少口が悪くても、泣いたり、怯えたりと弱ってい る姿が見れて嬉しくなる。
『何のゼリーあるん…っ、…1個だけ貰う』
「桃と、レモンと、苺と…ミルク。どれがいい?
カップケーキ以外にも…幾つか作っ… 」
「!!」
『っ、ん…美味しい。料理の腕どんどん良くなってきとうな。ぉ、、照れとんのか、、珍しいっっ』
小さな手が赤らんだ頬に触れる。ぽかぽかの手に撫でられると、頬が更に赤くなる。
そんな俺を見て一人は不思議そうに、もう一人は満足気に微笑む。
「俺より…っっ…この子の方を構ってあげて!!俺のことはいい…から、…っっ 」
口をもごつかせながら子供の体に触れ、自分の前に差し出す。羞恥心で震える手は、子供が話し出すまで震えていた。
〖りうらですか、そうですね……お兄さん達が言ってたパートナーって何のことですか?〗
『俺と此奴は本能的に必要な存在って言うたらええんかな。それと自分は俺らに保護された生きてけへん存在。』
『ようするに…恋人言うたらわかりやすいか。自分らが生きるために必要な番やって思てくれたらええわ』
困る顔にはそう書いている。じわりと浮かぶ汗からは甘い香りが漂う。
「恋人じゃなくても保護者として見てくれたらそれでいいよ。俺と初兎ちゃんの花と体液さえ摂取すれば、香りも落ち着きやすくなる。」
〖……困ります。恋人と保護者はもう居ますから…〗
立ち上がった子供はインタホーンに反応して、嬉しそうに玄関の扉を開ける。
扉を開けてすぐに広がるふわりとした甘い香りに思わず頬が緩みそうになった。
-美味しそう…
「ぉ、ぉ!?りうら走って出てきたら危ないやろ。体の調子はどないや、昨日より良うなったか?」
〖っへへ、〜!ゆうにぃに会えるの嬉しいんだもんっ!!体調も1日寝たら治った!!〗
「無理はせんときぃな。お前昔っから危なっかしくて心配やわ…今日も宗教勧誘、家に入れようとしたやろ…ほんま、気いつけぇや」
頭を撫でられ嬉しそうに頬を緩ませる。普通なら微笑ましいやり取りに何故か背筋がぞっとし、冷や汗が肌を伝った。
「…家に入れようとした?さっき…インタホーンを押したのに…どうして分かるんですか……」
感じた違和感。この子の周りに居る人間は皆、異常だ。感じた違和感を尋ねるとなんて事の無さそうな顔で返される。
「此奴の部屋に、ペットカメラあるんよ。叔母さんも此奴が不幸体質なん心配で付けとるんやと…俺からは何もしとらへん」
〖……そんなの一言も言われてない、カメラがなくても自分で自衛出来るのに…〗
頬をふくらませて拗ねる子供を他所に、初兎ちゃんは不服気に頬を膨らませる。
『自分らが心配しよっても此奴は俺らが面倒見るからなっ。物騒な世の中なんやから、一緒に部屋戻ろうか。』
〖せ、っかくならゆうにぃも部屋来る? もう少し一緒に居たくて…〗
不安そうな顔。他者を魅了する甘い香りが、子供が動く度、強く香る。
Flowerの俺でも耐えられそうにない香り。理性の糸が切れる前に自身の腕を強く掴んだ。
〖駄目ならいい。ゆうにぃまたね〗
「駄目やないよ。心配やし、泊まりの用意持って来るわ。何かされそうになったら警察呼びぃな 」
『……(何か気まずっ……)』
〖そこまでは大丈夫だよ。護身具持ってるもんっ!〗
防犯ブザーを手に持って、ドヤ顔をする子供の手から、初兎ちゃんは防犯ブザーを取り上げる。
『取られたらしまいならもんは持っとうだけ無駄や。丁度いいし、自衛の仕方教えたるわ。こっちおいで』
白side 自衛
『結束バンドで拘束された場合、どないして外したらええか分かるか?』
〖う、ーん……〗
『正解は色々あるけど、…一番簡単なんは、靴紐を結束バンドに通して足を動かすだけ。実際にやってみよか』
子供の手首に結束バンドを通し、キツく結んで手を離す。 結束バンドを外そうとする子供の肌を撫でると、肩がピクリと動く
〖っ、…靴紐を通し、て…〗
『集中して外しぃや…何もされへん場合もあるけど、…どんな場合にも備えるんが丁度ええやろ〜ほら、集中して頑張れ、頑張れ♡』
子供のお腹の上に体を乗せる。ニタリとした笑みを浮かべ、口元に手を当てて子供を煽る。
『…出来ひんか?ざっこいなぁ~♪上に乗られることも想定しやんとなぁ〜♡』
〖もう少しで…出来る、っ、!!…っ、出来たっ!!出来たよ!〗
『時間はかかったけど、偉いなぁ〜!次やる時ははよ出来るようにっ、!』
腕の下に手を通されたと気付いた時には、体を持ち上げた。この歳になって抱き上げられたことが気恥ずかしくて、一気に頬が赤らむ。
「小さい子虐めて何遊んでるの。遊ぶのはそこまでにして、お昼ご飯食べようか。」
『遊んど、らんっ、!!俺は自衛を教えとって……』
「ふぅ、ん?恋人の俺の前で、他の人の上に跨るのも自衛の為にすること?」
いつもより数オクターブ低い声。耳を抑えて拒絶しようとすれば、耳元で囁かれる。
「俺というものがありながら…そんな軽率なこと出来るんだ」
『……今度はこんな指導しやへん。ご飯冷めたら勿体ないし…、このまま運んで 』
素直に甘えるのは慣れそうにない。いざ甘えてると、 心臓の音がやけによく聞こえた。
「勿論。俺の可愛いWaterっ、♡照れた顔も可愛いね… 」
『ようそんな小っ恥ずかしいこと言えるな。恥ずかしないんか?』
「恥ずかしないよ。初兎ちゃんが可愛いのは事実だし、好きな子はとびっきり甘やかして愛でたいだけ〜」
体を抱き上げる腕が心地良いと思うのは、子供の香りに当てられたせいだろう。
浮つく気持ちのまま食事の席に着き、用意された 食事を口内に運ぶ。
「はぃ、っ初兎ちゃんあ〜ん♡」
『…ん、っ…っ、ふ、……ん、ん”っっ…熱っ、ふぃ”、…”』
「ごめんね〜初兎ちゃんのご飯冷まし忘れたみたい。ねぇ、お水飲みたい?」
『……』
涙目で頷くも彼は水を手渡してくれない。
人をからかって虐めたい性格なようで、ニヤけた面でコップを揺らす。
『っ、”の、っ、まして、…、おね、……が、ぁ、い…』
隣に座る彼の服の裾を掴んで、くぃっと引き寄せる。頬を伝う涙を気にせず、水が欲しいと彼に強請った。
「良く言えました〜♡はい、お水零さないようにね…」
『……っ熱いんはほんまに…無理やから。次したらしばくで 』
「…それもいいねっ♡初兎ちゃんにならしばかれたい」
人を虐めたいが、好きな子には虐めて欲しい。
仄暗い瞳は弧を描いて、にたりと歪んだ。
『……きもい。黙って飯食っとれ。』
彼の視線から目を逸らし、食事を頬張る。
向かいに座る子供は、頬を赤らめて食事に手をつける気配がない。
『食べぇよ。目の前で変なん見せてごめんな、普段はこんなんちゃうんよ』
〖そういう経験ないから驚いただけ…っ。 〗
羨ましいのかないこの方を見る。
恋人のリードでもしたいんかな。子供ながらのやりたい欲は無垢で可愛らしいが、リード出来るかは本人次第だ。
-俺はリードされる方が楽やから任せとうけど…
世間一般的には自分は”受け”の方なのだろう。
迫られること自体は嫌じゃないが…
「初兎ちゃんミルクジャム食べる、?美味しいよ。」
『そいなら貰うわ。ようそんなん作るなぁ…』
ほんのりとした甘みのあるミルクジャムを塗ったパンを頬張ってすぐに頬が緩んだ。
『美味しいけど…ジロジロ見んといてぇよ。食べにくい』
「…ごめん。いつも美味しそうに食べて貰えると嬉しいから、君ももっと食べなよ。ご飯冷めちゃうよ」
食事を終えた後、死体の処理がてらに風呂に入ろうと子供の手を引く。
〖やだぁぁぁっっっ!!死体なんか見たくないッッ!!〗
『暴れんなって…自分に死体なんか見せへんよ…
食事も終えたことやし、その血落とすべきやろっ!!来いって』
〖……ん、……〗
震える手を引いて風呂に入れている間に、恋人が仕留めたであろう死体に触れる。
「…初兎ちゃんちゃんとお仕事しないと。死体があったら警察に通報して対処しなきゃ」
『あんなぁ、……Flowerの殺しは…警察では対処出来ひんねん。それやったら…処理した方がいいねん。俺らの街の警察は機能しとらんねん』
警察官として正義感がないわけではない。
だが、マフィアが住んでいるこの街「零番街」では、殺しと死体は日常茶飯事だ。
「それでも俺のことは守ってくれるんだね〜初兎ちゃんのそういう所好きだよ。 初兎ちゃんが手を汚さなくていいのに…」
『…俺が守りたいだけ。くっついとらんと、さっさと離れぇ。汚れてまうで』
血を拭ってもまた血が付く。腐敗臭が漂う肉塊を細かくしてゴミ袋に詰め込む。抱き着いたままの彼を引き摺りながらだと少し動きづらい。
桃side 恋人
「初兎ちゃん片付けお疲れ様〜さてと…お布団出そっか。場所はあの子に聞いたらわかるかな…」
『ん…っ……そろそろ離れぇな。自分布団の場所何処やろか?家押しかけとう身やし、俺が出すわ』
〖こっちの部屋にしまっとる。一緒に出しにいこう〜っ!!〗
恋人が目の前で他の奴に触られる。そんな些細なことに腹が立ってしまう俺は器が小さいのだろう。
「初兎ちゃんはこっち。繋ぐなら俺と繋ご…ね?
お布団出し行こっか」
『…………』
「初兎ちゃん…?もしかして照れた?照れ屋さんな所も可愛い」
『…少しだけ…』
-あー可愛い。こういう照れ屋ツンデレ?っぽいの可愛くて好きなんだよなぁ。
毎度「可愛い」と口にしていることもあって、初兎ちゃんはすぐに頬を赤く染めることが多い。
生意気な子程、調教しがいがある。うちの子は、
従順すぎて、偶に心配になることもあるけど…
うん、可愛いからいっか。
「はぁ、い〜そいじゃ、あお布団を…」
『ふぬ、ぬっ…!届かへん…』
背後から抱きしめられながら背を伸ばし、布団を取ろうとする初兎ちゃんは可愛い。
傍で見ている子供も背を伸ばすが、布団には手が届かなそうだ。
『っ、ち、しゃあないな。ないこ、抱いて届かへん』
舌打ちをした後、俺の方を振り向くが暫し固まってしまった。
初兎ちゃんの口から、 ”抱いて”なんて言葉が出るとは思っていなかったからだ。
『?なんやねんその顔……抱いて届かへん』
-方言なのかな。
台でも取りに行こうか。そう考える俺の前に、初兎ちゃんの暖かな手が頬を撫でる。
『りうら悪いんやけど…抱いてくれへん?』
〖ん、…、触るね。っ、ん”…わ、っ、〗
ふらつく体。初兎ちゃんよりも少し背が高いだけで、抱き上げる手は小刻みに震えていた。
「これで届くんじゃないかな…?」
〖おわっ…、!?お兄さんありがとう!!〗
「…お礼は後で。お布団取ろうね」
保護者として子供の面倒を見るのは嫌いじゃない。年齢は分からないが、話し方は幼いけれど、素直で礼儀正しい所は評価している 。
〖お兄さんお布団そこに敷くの…ゲストルームあるからそっちに敷かない?〗
『…自分の保護者として安全確保しやなあかんの。恋人が居っても、俺らがすることは変わらへん。』
〖それなら……りうらは迷子になってるであろう、ゆうにぃ迎えに行ってくるね〜!〗
赤side 方向音痴の恋人
〖ばぁ、っ!!〗
「…りうらかいな。背後から抱きついたら危ないやろ、?迎えありがとうな…見慣れた思っとったら迷ってもてな」
〖だと思ったよ。りうらの家はこっちだから一緒に行こうよ。〗
恋人の荷物を持って手を繋ぐのが好き。
手を揺らせば注意はされるが、人前で手を繋ぐ子に嫌じゃないようだ。
「…りうらえらいはしゃいどうけど、何かええことあったんか?」
〖手繋げるのが嬉しいくて。いつもは繋いでくれないでしょ?〗
繋いだ手を引いて、車道を歩く彼と場所を変わる。
守られるより守りたい。そんな子供の我儘でも、彼は嫌な顔をせず頭を撫でる。
子供扱いされたくなくても彼の中では、 子供のままで時が止まっている。
何十年一緒に居ても…”弟”としか見られないのが悲しかった。
俺も少しは…成長した男なんだって知って欲しい。
〖……悠佑は俺の事好き?〗
面倒くさい彼女がするような言葉。困らせるだけだと分かっているのに…弟ではなく”男”として見てもらいたいと思うのは我儘だろうか?
〖はわ、っ、!、?へ、ぶっっ!!〗
返答を聞く前に道端の小石に躓き、コンクリートの上に体を打ち付けてしまった。
「あ、ーあ…大丈夫か?…皮剥けてもうとるけど、泣いとらんは偉いな。 」
体に触れて直ぐに視界が高くなる。膝の怪我を心配しておんぶしたのだろう。
嬉しいのに気恥ずかしくて彼の背中に額を押し付けた。
〖……ありがと…う… 〗
足音で掻き消される小さな声なのに、彼は聞き取って無言で頷く。 些細なことで喜ぶのは単純だろうか。
家とは反対方向に歩く彼に、そっちじゃないよと
服の裾を引っ張った。
〖ゆうにぃそっちの道じゃないよ。りうらの家はこっちの道だよ。 〗
「………ん、ありがとうな〜」
彼を迎えに行ったのは、お昼頃。少し遠回りをして家に帰って来た時には、当たりが暗くなっていた。遅くなったことをどう説明しようかと考えていると、 お兄さん達が慌ただしく玄関先に出迎えてくれた。
『遅い!!何処ほっつき歩いとったんよ。帰ったんならさっさと手洗っといで、夕飯用意しとくわ。』
〖はぁ、い…お兄さんご飯準備ありがとう!ゆうにいもう家着いたから下ろしてっ、!〗
リビングに着くとゆっくりとソファに降ろされた。りうらを下ろして彼が持って来たのは、救急箱では一輪のガーベラだった。
〖……?〗
どうして花なのだろうか。首を傾げ、花に視線を向けていると口元に花を差し出された。
「今日咲かすんに、時間かかってもうてごめんな。食べたら少しはマシなると思うわ」
差し出される花を受け取り、口にする。
彼に会う時は砂糖漬けされた花を良く受け取るが、今日は体調が優れないようで生花のままだ。
〖ん、…っ、…〗
咀嚼する度に甘い味が口内に広がる。一口、二口と何回か咀嚼し、花を無理矢理飲み込む。
-不味い。
〖ご馳走様…。ゆうにぃお花ありがとう、”美味しかった”〜〗
言いたい言葉を呑み込む。”美味しかった”と口にする声が震える。嘘をつきなれていなくて挙動か、不審になる。
『…自分こっち来て、夕飯の手伝いしてぇや』
くぃっと服の袖を引っ張られて体がふらつく。
雰囲気は優しいのに、触れる手や声に逆らえない。
〖…っ、!?うん…分かっ……た〗
触れる小さな手が心地良い。向けられる視線が嬉しくてもっと見てほしい。
〖お兄さん何を手伝ったらいい、?〗
『味見お願いしよかな。夕飯前やけど……菓子食べてもろてええか』
花弁の周りに砂糖が、コーティングされたお菓子を目の前に差し出される。
味見役として手伝うとは言ったけれど、さっきのこともあって花を食べる気になれない。
『クソピンクの花使ことるんよ。今朝も出して様子見とったけど……合わんことはないんと思うんよっ、!!』
〖っ、”…!?ん、っ…〗
無理矢理捩じ込まれた砂糖漬けを何回か咀嚼する。ふわりと香るチューベローズの匂いと、砂糖の甘みが食欲を唆る。
『美味いか、?食べられそうなら後で食べよう……や』
「…初兎ちゃん、大丈夫?ご飯なら俺が続きするからリビング行こっか〗
『……っ、ないこ……お前いつの間に来……!?』
FlowerとWaterのパートナーは一蓮托生。Waterが体調を崩すと、Flowerは体調を良くしようと尽くす様になると巷で聞いたけれど……
〖俺達とは違うんだなぁ……〗
桃side 愛しのWater
「初兎ちゃん…花食べられる?食べられないなら食べさせてあげようか〜、?」
普段なら断るであろう提案をしても返ってくる反応が鈍い。
「初兎ちゃん、俺の声聞こえる?」
顔面蒼白で首を横に振る初兎ちゃんに掛ける声が震える。
『な、……、、……こ………何処お、る、ん…… ?…な……こ、』
自分で言うのもなんだけど、常日頃から愛情表現
はしている方だ。「好き、愛してる、ずっと傍に居る」と不安症で、 自己肯定感の低い彼に毎日伝えても職業柄信じてもらえない。
「俺はっ、!此処に居る。ほら、っ…此処に居る」
彼の体を引き寄せて胸元に当てる。ドクンドクンと脈打つ心臓の音が聞こえなくても、傍に居ると分かって欲しかった。
「……初兎ちゃんのないこはっ、……」
言おうとした言葉は子供の明るい声に驚いて、発することなく止まる。
「……!?」
〖ばぁ、っ!! 困った時はりうらに任せて〗
謎の自信のある言葉。疑問を感じた時には、俺と初兎ちゃんの手を掴んだかと思うと。
「!」
〖お兄さんの傍にちゃんと居るよ。そっちじゃなく……ほーら此処に居るでしょ、?〗
『……!!』
ぐいっと手を引かれ、引き寄せたと同時に初兎ちゃんの瞳が大きく見開いた。初兎ちゃんの 手は確認するように何度も頬を撫でる。
『…俺、……ごめ、っ、……』
不安に揺れる声、暖かい手に触れるのが好き。
言葉で足らないなら行動で、示すつもりだ。
「素直に謝る初兎ちゃんが好きっ」
不安そうに揺れる瞳。少しでも安心させたくて……ついついからかうような言葉が、口から出でくる。
「そういう照れた顔も可愛くて好き。恥ずかしくなったら顔を隠す所も……ふっぐ、!! 」
恥ずかしいから。口元に当てられた小さな手は細かに震えていた。これ以上、揶揄うのはやめておこう。
『…可愛ええは…俺には似合わへん』
〖…似合う、似合わないを決めるのは個人の自由だけど…お兄さんの気持ちは否定しーなーい! 〗
突然現れてきた子供。呆然としている初兎ちゃんの背を押して俺の前へ
『……ぁ、ぢょ、、!?ぇ、…あ、…ないこ?ぁ、ぇ…ぉ、ぃ!急に…』
「抱き着くなって?ごめんね、〜我慢出来そうになかった。」
腕に収まる小さな体。抱きつかれるのはまだ恥ずかしいようで、頬が赤く染まっていく。
-こういう触れ合いが、嬉しいと思うのは俺だけなのかな。
「初兎ちゃん…跡残さないようにするから、そろそろ貰ってい〜い?」
『やるんはええけど…ないこは後な。りうらもそろそろ食べようか』
俺の腕からするりと抜け出し子供の前に行き、髪を上げる。普段髪を下ろしていて見えない白い項を子供の目の前に晒す。
『ないこが吸っとらん所、項しかあらへんねんよ。ほい、優しい噛んでぇな』
〖…ぇ、あ、、は、い失…礼します〗
迷った様子を見せたのは、ほんの一瞬。肩にかかる髪を退け、白い首筋に犬歯を立てた。
『っ…、ひ”っ……っ”ないこ…ないこ、!手握っといて 』
「!」
素直に名前を呼ばれ、お願いをされたのに驚いた。今にも泣き出しそうな紫紺色の瞳は、 俺を捉え手を伸ばす。
『…お……お願いやから、…手握って』
じわりと赤く染まる頬。甘えるのが下手な初兎ちゃんなりにした ”お願い”。そんなお願いに先程まで感じていた 嫉妬心が打ち消される。
-俺ってほんと単純。
「これでいい?大丈夫、もう少しで終わるから頑張ろうね〜」
『ん、っ…あんがと。』
へにゃりとした笑顔。震える指先は温もりを求め、俺の手を強く握る。
〖っ、はぁ、…ご馳走様でした!お水飲めそう?〗
手を握って数分後に子供は血を吸い終え、唇を離す。初兎ちゃんの血が上手く飲み込めずに 深紅の唇に付着した血液をハンカチで拭った。
『体調は……っ!?ん、ぐ、…ないこ、苦しい』
「苦しくはしてない〜!顔色悪いし、少し座ろっか 」
リビングの椅子を持ってきて座らせ、ペットボトルの水を差し出す。水を飲んでいる間に、鞄に入れていた仕舞っていたブランケットを羽織らせる。
『少し座ったら落ち着くから、そんな 顔せぇへんのっっ!!!』
両手で頬を包まれる。突然のことに驚き、瞳が大きく見開いた。
『驚かせて悪いなぁ。 でもこの方が早うあげられる。ほい、っ何でもしてええよ』
「…紛らわしい言い方しない、の」
顎に触れて唇を重ねる。唾液を飲み込むべく口の中に、舌を入れ舌先を絡める。
『…ん、…な、こ、…ちょい、待って』
「、?うん、…ごめ、ん 」
口付けを止められて頬がじわりと色付く。摂取してから時間が丁度経ったらしい。
気付いた時には止められたことを忘れて唇を重ねいた。 初兎ちゃんの全部が欲しい。触れる指先も、恥ずかしそうに頬を赤らめる所が可愛らしい。
『、っ、ぅ、”っ、へ、……っ、…はぁ、…っふ、ぅ…』
唇を抑えて噎せ込む初兎ちゃん。
唾液を何度か吐き出し、その場に座り込む。
ふわりとした髪は初兎ちゃんが、動く度にぴょこぴょこと動く。
-可愛い。口元から唾液溢れてるし、ティッシュ持ってきた方が良さそうかなぁ、?
『ふ、む…っ、!…何ジロジロ見とんねん!!店もんちゃうぞ?! 』
〖ぇ、!?りうらは見てないよ、!!そもそもりうらの前で…変なことしてるのは、お兄さんだし、…りうら… 悪くないもん〗
叱られたのがショックだったのか肩を落とし、膝を抱えて座り込んでしまった。
不満気に頬を膨らませる姿は年相応、かは分からないが幼い印象を与える。
「初兎ちゃん八つ当たりしない〜怒るなら俺に言って。違う、この子じゃなくてこっち!ほら、怒っていいんだよ?」
『、……!!』
先程まで怒っていた初兎は何処にいったのやら、 慌てて立ち上がり俺の傍から離れる。
「初兎ちゃんそれは可愛いからやめようか。おにーさん達がお外行ってる間は、お留守番よろしくね」
赤い髪を撫でてそういうと、子供は嬉しそうに頬を緩ませ、元気よく頷いた。
〖 …りうらも行きたいから少し待ってて!〗
慌ただしい足音。必要な物をリビングからすぐに戻ってきた。持ってきた物を、俺と初兎ちゃんの首元に着ける。
「……君いつの間にこんなの用意してたの。」
〖…お兄さんに似合うと思って、買い物の時に買ってたんだ〜!〗
ちゃりと首元のネックレスが鳴った。
互いの利害が一致した場合は、パートナーに首飾りを送る。準備していなかったことを内省しつつ、送られたネックレスに触れる。
〖 お兄さん可愛いのも似合うんだね〗
「…そうかな?俺より初兎ちゃんの方が似合うよ?ね〜俺のWater♡」
肩に下ろされた髪がふと揺れ、その下から覗く赤いリボンのチョーカーが妙な艶やかさを放っていた。恋人繋ぎをし、顔を覗き込むと初兎ちゃんは逃げるように後退る。
『俺のことは見やんでええやろ。ふぬ、ぬっっ!この餓鬼、掴むなや、!』
〖あ、わわっ、!逃げないで…ください、!転びまっ、!〗
仲良く転びそうになる二人の体を抱き留める。仲良さそうにじゃれあっている二人の手を引いて、目的地に足を運ぶ。
白side 阿呆パートナー
『なぁな、!二人共今日の月綺麗やで〜!』
嬉しそうに話しかけられ、俺は自然と初兎ちゃんの 顔を覗き込む。
「月も綺麗だけど、月明かりに照らされた初兎ちゃんも凄く綺麗。」
『…あんがとさん/』
急に綺麗だと言われると照れてしまう。小っ恥ずかしい台詞を、恥ずかし気もなく言える彼が羨ましい。
-俺はないこ程、愛情表現が豊かな方やないしなぁ
歩いて数十分。目的地に着いたのか満面の笑みを浮かべ、手を広げる。
「…はい〜着いたよ。」
『ぉぉ、、!めっさ綺麗〜!』
連れて来 られた場所は、辺り一面に可愛らしいチューベローズが咲き誇っていた。
「初兎ちゃんに見せたくて育てるの頑張ってみたんだ〜」
『頑張らんでええのに。…それよか花摘んでええ?可愛ええから部屋に飾りたくて…』
抱き着かれながらその場にしゃがんで、チューベローズの棘に気を付けながら花を手に取り、そっと口付ける。
驚きつつも手は、迷わず俺に触れる。
膨れた頬、下げた眉は拗ねていることがすぐに分かる。
「花に……キスするのは駄目だよ。初兎ちゃんは俺のパートナーでしょ…」
手、首筋、腰の順に口付ける彼の愛情表現に体がピクリと反応する。
独占欲の強い彼らしいが、それに負けじとりうらは俺の体を引き寄せ、項や肩に噛み付く。
『っ、ん…ふ、。はいはい…分かっとります〜二人のことちゃんと見とります〜』
〖「?」〗
不思議そうに首を傾げる二人。抱擁から逃れようとしゃがもうとしたが、体がふわりと浮き上がる。
『のわ”っ!?おいこら、ないこ降ろせ!!ん、…っ、!腹触んなや、こんのっっ変態!!』
「…変態は否定しないよ。でも初兎ちゃん足怪我してるから……」
ないこに言われてようやくズキリとした足の痛みを感じた。チューベローズの棘が足首に刺さったのか、 足元から血が落ち、地面を朱色に染める。
『…っん、?あ〜こんくらいなら…舐めたら治るやろ。ないこ降ろして、足舐めるわ』
「〖それ舐めるなら俺欲しい〗」
足首に触れながら話す二人の言葉に肩が震える。
人の怪我を何だと思っているんだ。
『怪我舐めるんはばっちいからやめぇ、汚いで。
舐めるなら…首筋とかにっ、!』
「っ…ほんとうちのは、その気にさせるのが上手だね〜♡そうと決まれば早く帰ろっか 」
自分の家に帰って来ると、我慢が出来なかった彼の唇が肌に触れる。
『ん、…っ、”、…っ、ふ、』
「…ん、〜反応見るに良さそう、かなぁ?初兎ちゃん痛くないでしょ?」
口付けられながら指先が不規則に動く。俺の良い所を見つけては、快感を逃さないように指圧する。
『ないこのは痛あらへ、ん、けど…りうらは噛むんやめような〜首もげてまうわ』
〖ん、りうら…跡着けたかっただけだよ。お兄さんはりうらの…番だもんっ 〗
「残念〜初兎ちゃんは俺のです〜!ねぇ、俺のWater♡? 」
背後から話すないこと、俺の膝の上に手を置いて
話すりうらは、 俺が関することでよく喧嘩をする。
『…喧嘩せんでも、俺は二人のやねんから。ゆっくり愛してぇや 』
手を伸ばせば触れ合える距離。暖かな頬、潤んだ瞳は嬉しそうに目を細める。俺自身、恋人兼パートナーのないこには敵いそうにない。
〖ないこ好きって言うてくれてありがとうな。俺が不安に思とっただけで、十分ないこの愛情は伝わっとう。〗
職業柄、人を素直に信じる事が出来ない。ホストの彼に「好き」だと言われても、疑心暗鬼な自分は素直に信じれなかった。
そんな自分にも、いつもと変わらない「好き」を伝えるないこを信じたい。
『ないこ、俺が好き……やって言うたらどないする?』
「……!?」
『ないこに好き勝手されたいって言うたらどないする?』
戸惑うないこも、恥ずかしそうに顔を覆うないこが全部…愛おしく思う。
「初兎ちゃん脱いだら風邪引…っ、…っっ」
桃色の血色の良い唇に自分の唇を重ねる。ちゅっちゅっと軽い音が鼓膜、部屋全体に響き渡る。
いつも自分がする側のないこは、戸惑っているのか、借りてきた猫状態だ。
『…ないこ、据え膳』
「……ほんと俺のWaterは可愛い」
抱擁しながら笑う彼。首元のチョーカーを引いて、口付けられると、彼かはふわりと甘い匂いが香る。その香りは チューベローズという花らしく、夜になると甘く強い香りを放つ。
「…んへへ…照れたかも可愛いね〜初兎ちゃんのそういう所好きだよ、大好き」
花の香りに混じって、彼の香りがする。部屋中に広がった香りをもっと近くて嗅ぎたい。
「でもすぐ脱ぐのは止めようね。風邪引くかもしれないし…心_ 」
彼の体に頭を擦り付けて自分の匂いを押し付ける。動物がするマーキング行為。此奴は俺の所有物だと証明する為に体を押し付けた。
「あのねぇ、…可愛いことしない」
そう言いながらチョーカーに、リードを繋いでぐぃっと引き寄せ、 バランスを崩す前に身体を支えられる。
「あんまり可愛いことしたら後悔するよ…初兎ちゃん俺の上乗ろっか。そうそう…良い子」
頭をよしよしと優しく撫でられる。性器に触れる手はちっとも優しくはないが。
『ん、、”ぁ、…っっ、ん”、…ぅ…… なぁ…、いっ…こ…っっ…待っ…へ、…♡』
「ヘコヘコしてる初兎ちゃんも可愛い♡初兎ちゃんのぺースで良いし、玩具じゃ絶対イかせないから安 心して♡」
『ぁ…へ、”…あ♡二人共、…と…っ、め、て…っっ♡…ん…、ぉ、”♡奥、…や、っや、…』
ないこに着けられた玩具は、 ディルドにベルトがついているハンズフリーで楽しめ物らしい。
ズレないようにベルトの紐を絞め、俺の苦手な所を何度も突く。
「…こういうのもいいでしょ??初兎ちゃんの好きな所にちゃんと当たる。初兎ちゃんが好きそうなの選んで良かった〜」
『、っ♡♡ぃ”、っく♡…っ、っんん…♡な、ぁ……♡はぁ、…♡♡ん、んっっ”♡』
シーツを足先で押せば、快感を逃させないように足を掴まれる。頭がふわっとする感覚、ないこの手が頬を撫でる感触に体が脱力する。
溢れたものが肌を伝うのも気に留めず、玩具をゆっくりと引き抜く 。
『ぁ、っ…っ、ん”もっ、ぉ、”』
残された熱と疼きが身体の奥にじんわりと滲み、思わず浅い吐息がこぼれる。彼の指先だけが、その余韻を確かめるように静かに動いた。
『っ、♡にゃ、ぃ、♡ぁ、っん、ぉ”ぁ、…、イ”、っ……く…イ”く……ゃ、、♡”』
「初兎ちゃん気持ちいい、?玩具より俺のが初兎ちゃんは大好きだもんね〜♡」
玩具で絶頂したことが気に食わいないようで、ないこは主要に最奥を何度も突く。快感に耐えられず声と精子は止めどなく溢れ出る。
「イく」と言っても、ないこはやめてくれない所か俺の尻を思いっきり叩いてくる。
『ん、、”はっ、♡なぁ、こ…いっ、たい…♡穴おかしな、…っっん♡…』
叩かれて足がピクピクと痙攣する。あまりの気持ちよさに腰が浮いても叩かれる。
『ん、”♡、ん…” ぁ、………っは、…ぁ、…♡』
「んは、は、可愛い♡俺の為に必死に腰振って可愛いね〜」
虐めてくるないこの声が段々遠く聞こえる。意識を失いそうになっているのだろう。視界に靄が掛かり、意識が一気に落ちそうになった。
『あ、”ぉ、っ……も、っ…ム、リ、…、ぇ…っ、♡へ、ぉ 、”ん、♡ぁぁ”……ぁ♡』
口の端からだらしなく唾液が溢れ出る。もう精子は出ない、腰を仰け反って達しても空イキするだけ。 喘ぎ疲れて段々と声が枯れてくる。
「ピクピクして可愛い♡壊れていいよ、どんな初兎ちゃんでも俺は愛せるから♡」
『嘘つけ…っっ、!ん”ぁ、…』
過呼吸で苦しいのを脳が気持ちいいと勘違いして腰が動いて止まらない。
身体を仰け反らせて、熱を帯びた瞳で彼を見つめて子種を強請る。 淫乱と呼ばれても仕方がない。でも体は彼を欲して制御が効かない 。
『ないこ…中にちょーだい♡…俺の中に出してっ、♡あ…ん、は、っ♡へ、あっ、♡』
容赦なく腰を突き入れた。快楽を与えるだけではなく 理性をねじ伏せ、自分の支配下に置くための、生々しい行為。 逃れようとする体を力任せに押さえつけ、逃げ場を塞ぐ。
「はっ、♡初兎ちゃん出る、、っ♡お腹キュってしてそうそう、いい子♡」
腰を掴んで最も深い場所へ、注ぎ込まれる。ぎゅっと抱擁され、心臓が脈打つ。
「あのさ、…初兎ちゃんごめんね。俺酔ってて…
歯止め効かなくて…」
『…ん、え”っ、え、よ”。酔わせたんは俺の、、せいやし…りうらもしんどかったやろ。ほい、お水』
ペットボトルの水を開けて、子供の口元に当てられ、赤い瞳を見開くが、恐る恐るペットボトルの水を受け取る。
〖 …っん、ありがと〜!お兄さん身体しんどくな〜い?しんどいならりうらお手伝いするよ? 〗
「それじゃあ…初兎ちゃんのお着替え選ぶの手伝ってくれる、?」
〖ん、いいよ〜!お兄さんすぐ戻ってくるからね〗
優しく頭を撫でられるのが、こんなにも心地良いと思えたのは彼のおかげだ。
「ん、!?初兎ちゃんどうかした?」
『好きやなぁって…いつもみたいに頭撫でてぇや。ないこに触られるん好きなんよ』
頬、髪、首筋を優しく撫でる。彼が触れた箇所がじんわりと熱を持つ。
〖んへへ…なぁこ、好き…っ♡な、?もっかいシようや〗
彼の隣が好きだ。この暖かな居場所を失わない為なら、どんなことでも出来る。
人殺しでも隠蔽でも何でも。
「体も心配出し、…少しだけね」
危ない男に惚れてしまったのが、運の尽きなのだろう。好きな者同士触れ合うこの時間が好きで、手離せない。
彼を愛する為に俺は、Waterとして役割を貰ったのだから。
『なぁこ、明日はデート行こうや!死体埋めでも何でも、ないこの為なら何でもするで』
無垢な笑顔で彼に愛を伝える。
Waterは愛されたがりで死にたがり。Flowerに愛され、精液を体内に入れないと死んでしまう。
ないこに依存しないと生きられない存在なのだ。
「…お誘いありがとうね。俺も初兎ちゃんの為なら、何でも出来る、よ」
胡散臭い台詞を言う彼のことを一生愛さないといけない。そうしないと…俺は生きられないのだから。
『なぁこ、俺綺麗??可愛ええ?』
形だけの式。婚約をしても結婚は出来ない。同性愛者が社会で受け入れられても籍を入れることは今の日本ではまだ出来ない。
「ん、…俺のWaterは世界一可愛いよ♡ね ?りうら?」
〖初兎ちゃん可愛い……♡可愛い初兎ちゃんはりうらとちゅーしようね〗
『ん、そいしゃあ順番にしような〜!なぁ、こ…俺とずっと一緒に居てくれる?』
ウェディングドレスの裾を捲って、着飾った彼の前に手を差し伸べる。
チューベローズの花言葉は「危険な快楽」「官能的」、「危険な関係」、「冒険」だそうだ。
「…勿論、死んでも離せない。俺の可愛い…Water♡」
『ん、は、っ…なぁこ、激しっ、っ、い…/』
舌足らずな呼び方。初めて会った時からずっと
「なぁこ」と愛称をつけて呼んでいる。
嫌な顔をせず、互いに愛を伝える。
「可愛いからつい?次はりうらとちゅーしようか♡ほい、癪だけどどうぞ」
〖 …ん、わ!?ないくん乱暴〜そんなんじゃ初兎ちゃんに愛想尽かされちゃうよー?!〗
舌を出して誘えばりうらは頬を赤らめてキスをする。背後から体を振り向かされ、再びないこと唇を重ねる。激しく、深く舌先を絡めてないこにもたれかかった。
『なぁ、こソレ…気持ちええ。ぉ、今はやめような〜!それよりなぁこ、海行こうや!!ウェディングフォト撮りたい〜!』
振り回してる自覚はあった。気持ち良かったら素直に反応を告げ、引き際を計って一歩後退る。
そうしないと生きられない。
「ほんと、初兎ちゃんには敵わないや。ほぉら、りうらも行くよっ!!」
〖 ふぇ、?りうらも、!?二人共先行かないで!!〗
人を振り回して生きるのも悪くない。
愛する人になら冷たい行為も、積極的なアプローチもする。
『ないこ、愛しとうよ』
どんなことがあってもないこのことを大切にしたい。それ程までにないこのことを愛している。
𓏸 𓈒 𓂃 𝐄𝐍𝐃𓂃 𓈒𓏸