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#ノンフィクション
The Story of White Light
エピソード2 僕たちの「武器」
制作:ねおさん
作成日:2026年9月10日
こんにちは。
またお会いしましたね。
前作が気に入ってくれたのでしょうか?
それはうれしいです。
では話の続きをしましょうか・・・
現実のハッキングは、映画みたいに3Dのグラフィックが飛び交う派手なものじゃありません。画面に映るのは、黒い背景にただ文字が並ぶだけの素っ気ない世界。泥臭く、地味な作業の繰り返しです。 僕たちは、特別なシステムを壊すような大それたことはしていませんでした。 クラスのいじめっ子のSNSアカウントのパスワードが、そいつの誕生日と部活の名前を組み合わせただけの単純なものだと見抜いて、裏アカウントを覗き見たり。 学校のPC室のルーターの初期パスワードが変更されていないのを利用して、ネットの閲覧制限をこっそり解除したり。 その程度の、12歳の子供特有の、狭くて悪質な悪戯(いたずら)です。 僕がコードを書き、カイが標的の情報を集め、ソラが「このやり方ならバレないよ」と、どこからか見つけてきた知識で僕たちの逃げ道を作る。それが僕たちの役割でした。 でも、ネットの世界は、僕たちが思っている以上に狭いものでした。『君たち、IPアドレスの隠し方が甘いよ』 ある日、僕たちが共有していたチャットツールに、見知らぬアカウントから1通のダイレクトメッセージが届きました。 そこには、僕たちの本名、通っている中学校、あるいは、僕がこれまでにアクセスした履歴(ログ)が、寸分の狂いもなく書き連ねられていたんです。 心臓がドクンと跳ねて、指先から血の気が引いていくのが分かりました。『怒っているわけじゃないんだ。むしろ、君たちの才能に興味がある。ちょっとしたお小遣い稼ぎをしてみないかい?』 画面の向こうにいる顔の見えない大人の、湿った笑い声が聞こえた気がしました。 僕たちが手にしてしまった「武器」の本当の恐ろしさを、僕たちはまだ、何も知らなかったんです。
こんな感じですかね。
またあなたと会えることを楽しみにしています
それではまた・・・
コメント
1件
お疲れ様です、第2話読了しました! 「現実のハッキングは派手じゃない」という描写のリアリティがすごく良かったです。地味な悪戯の積み重ねだったのに、最後にIPアドレスを指摘されて一瞬で空気が変わる――あの緊張感、本当に鳥肌が立ちました。カイとソラ、それぞれの役割が示されたのも、この後の展開を想像させますね。 「武器の本当の恐ろしさを、僕たちはまだ知らなかった」という一文が、物語全体のトーンを決めてる感じがして、続きが気になります。