叶えたかった夢

第3話(2268文字)

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ほとけが来てから1週間

「またね」

そう言われたから、また来てくれるのかな、なんて心の何処かで期待してた俺が、バカみたいに思えてくる

、、、、、俺なんかに、会いに来る人なんて、いないのに

ほとけに会ってから、何かが、変わった気がした

誰かと、久々に話して、ただ、テンションが上がっただけかもしれない、

いや、、、きっと、そうだ、

俺が、誰かに期待するわけないじゃんね、

ガチャッ(ドアの開く音)

な「は？」

え、鍵閉めてなかったけ

お母さんが帰ってくるにはまだ早いし、

？「ないこー、いる？」

え、なんで俺の名前知ってんの、？

てか、どっかで聞いたことある名前、

な「はーい、」

？「お、おったおった」

青髪、、、、

あぁ、まろか、

い「最後にあったのいつやっけ？おっきくなったなぁ」

な「子供扱い、」

い「ん？子供やん」

な「3つしか変わんないやろ、」

い「まぁまぁ」

こいつは、いふ

俺は、まろって呼んでるけど

俺の、、、なんていえば良いんだろう、うーん、友達？

なんか、小さいときからそばにいたやつ

ふらーって現れてふらーって消える

まぁ、血の繋がってないお兄ちゃんみたいな存在

こいつはほんとになんなんだろうって、ずっと不思議

不定期で現れる変なやつ

まぁ、悪い奴ではないから良いけど、

な「なんで来たん？」

い「なんか、ないこが心配で？」

い「夢を、ほんとに諦めそうな気がして、気づいたら来てた」

な「気づいたらって、、、笑」

こいつ、エスパーなんか、？

い「お、、、笑った」

い「やっぱ笑顔似合うな」

な「ありがとう、」

い「、なんかええことあったん？」

な「え？」

い「なんか、、、俺が思ってたよりええ顔してる」

やっぱりエスパーなんかな

な「良い事っていうか、その、」

い「誰かとあったん？」

な「、そう」

な「なんか突然押しかけてきたやつなんだけど、」

い「、あぁ、」

な「ほとけっていう、」

い「、！」

な「え、知ってるの？」

まろが、驚いた気がした

い「いや、、、知らんけど、」

な「そっか、」

い「思ったよりないこ元気そうで良かったわ」

な「、ありがと、」

い「なぁ、ないこ、」

い「お前、やっぱり夢諦めたん？」

な「え、」

俺、、、まろに夢のこと、話したっけ、

まぁ、まろは信頼してる人だし、どっかでポロッと言ってたのかもな、

な「、うん、、、諦めたよ、」

まぁ、言ってもいっか

どうせ、叶わないんだし、

い「ほんまに、諦めたん？

もう、夢追う気はない？」

な「諦めるも何も、まろは俺の病気知ってるでしょ、」

な「もう、夢見れないんだよ」

い「、知ってるけど、」

なにを、まろは知った気になって、俺にそんなに残酷なこと聞くんだろう

夢諦めるなんて、俺が1番したくないことだったのに

“知ってる”ってなに、

俺の苦しみとか、辛さとか、まろはなんも知らないでしょ、

な「もう、、、俺には未来がないから、笑

これ以上話したって、俺の答えは変わんないよ」

い「、、そっか、」

まろは、不思議だ

俺の気持ちを全て知っている

そんな感じがする

俺が何を思って、何を感じているのか、全て知られている気がする

さすが、昔ながらの仲、なのかな、

い「そろそろ行かんとな、親帰ってくるやろ？」

な「え、？あぁ、そうだ、今日帰ってくんの早いんだった、」

なんで、まろが知ってるんだろ、

親から聞いたのかな

まぁ、どうでもいいや、

い「じゃ、俺帰るわ、」

な「ん、またね」

い「、、、、」

？

まろが、なにか言いたげ？

な「どしたん、まろ？」

い「ごめん、身勝手なお願いだけど、」

なんだろ、

い「ないこ、１個だけ約束して欲しい」

な「、なに、？」

約束、大っ嫌いな言葉

俺には未来を生きてる保証なんてないのに

約束なんて

叶えられる保証もないのに

い「今日、親が帰ってきたら、笑顔で、おかえりって言うんだ、」

な「は、？」

親に、？笑顔で、？

無理だよ、そんなん、

な「むりだよ、俺、両親に邪険に扱われてるんだぞ、?!」

い「わかってる、けど、、お願い、なんだ、」

な「なんで、、」

い「ごめん、何も、言えないけど、、、」

、、、こればっかりは、割り切れない

俺の存在を初めて否定した人に、笑顔で接するなんて、そんなこと、出来るはずない

い「お願いだ、5秒間だけで良い、親の前にいるのは、辛かったら、1秒でもええから、」

い「おかえりって、言ってみい、」

な「そんなこと、」

ガチャ

え、帰ってきた、

な「まろ、親、、、」

な「まろ？」

そこに居たはずのまろが、居なくなってる

は、？どこいった、

母「、、、ないこ、１階にいたの、」

な「え、あ、、はい、」

“世界の恥”“この世にいらない”

そんな言葉、ずっと浴びせられてきて、

笑顔で接するなんてできるはず、、、！！

けど、まろの言うことをやってみたら、なにか変わるかな、

最近は、人と関わることが多いなぁ、

疲れる、

全然人と関わってこなかったからなぁ、

な「っ、、、、」

な「お母さん、、、！」

母「、なに？」

な「おかえり、ﾆｺｯ」

母「、え、、、？」

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読んでくれてありがとう！

またね〜