叶えたかった夢

第4話

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な「おかえり、ﾆｺｯ」

母「えっ、」

まろに言われてみたから、お母さんに笑顔で、おかえりって言ってみた、

、早く、この場から去りたい、

嫌だ、嫌だ、嫌だ、、、、

頭に浮かんでくる数々の罵倒の言葉

俺の心から消えることない、

深く刻み込まれた、言葉

母「、ない、、こ、」

な「、なに、？」

母「、お母さん、明日から海外へ行くの」

、え、？

海外、、、??

母「仕事で、、、ね、」

嬉しい

内心そう思ってしまった自分がいる、

ほんと俺って最低だな、

母「、ないこ、、明日、誕生日よね、？」

な「え、？」

俺、、明日、誕生日だっけ、

何年も祝われてなかったからわかんないな、

あと何回誕生日迎えられるんだろ、

母「、明日、いれないから、、、」

母「早いけど、誕生日おめでとう」

な「え、、？」

差し出されたのは、お寿司とケーキだった

なんで、、??

お母さん、俺の事嫌ってるんじゃん、

なんで、、え、

な「ありが、、とう、」

母「、、ごめんね、ないこ」

な「え、？」

さっきから、え？っていう言葉しか出てこない

“社会のゴミ” “いらない存在”

たくさん言われてきた俺自身を否定する言葉

それなのに、

なんで、、

母「私、ずっと酷い母親だったね、」

母「実の息子を貶して、罵倒して、、」

母「たった一人の、息子なのに、、」

な「、、、っ、」

目尻が、熱くなる

なんで、いまさら、そんなこと言われたって、

嬉しいなんて、思うはずないのに

お母さんになんて、愛されなくたって良いって

今までのまま、嫌われて生きるんだって、思ってたのに、

そんなこと言ってくれるの、？

なんで、、急に、

母「ないこの病気が判明してから、なんで私の息子なんだろうって、

私の息子は病気なんてもってないって、、否定したかった、

だから、あなたを、息子じゃないと思うことにして、いない存在だと思うことにして、」

そんなこと、、、思ってたんだ、っ、

辛く、、、ない、

だって、そんなこと、わかってたはずだから、

なんで、こんなにも辛いの、、

愛されない ことが

母「間違ってた、お母さん、何もかも間違ってた」

母「ごめんね、、、、」

そんな事言われたって、今まで言われてきたことがなしになるわけじゃない

許せるわけがない、許せない

そう、思ってたのに

なんで、“良いよ”なんて、思ってしまうんだろう

母の言葉に何度も傷ついて、死にたくなって、自分のことを嫌いになったのに

なんで、たった一言だけで、こんなにも、嬉しくなるんだろ、

な「な、んで、、、急に、」

母「、、言われたの、“実の息子を、愛さないんですか？”って、 」

な「え、誰に、？」

母「わからないの、、、急に、こっちに向かって歩いてきて、その言葉を言ったの

それで、ないこのこと考えたら、、、、」

誰が、、そんなこと、

まろ？

だから、笑顔で挨拶しろって言ったのかな、

けど、お母さんも、まろのこと知ってるよね、？

お母さんとまろが話してるとこ見たことないけど

俺が小さいときから知ってるんだからお母さんもしってるよな、

母「ごめん、ごめんね、ないこ、、、、」

“良いよ”

心は、そう思ってる

けど、今まで言われてきた数々の言葉が、それを邪魔してる

許したくない と思う心もある

な「、お寿司も、ケーキも、、、ありがとう。明日が、俺の誕生日ってこと、忘れてた、。

海外、頑張ってね」

母「ごめんなさい、、、ないこ、

生まれてきてくれて、ありがとう」

in ないこの部屋

ガチャッ(ドアを開ける)

い「ん、ないこ。おかえり」

な「部屋いたの、!?帰ったはずじゃ、」

い「いやー、明日からお母さん出張やってこと思い出したから、残ることにした」

な「いふの家ってどこ？」

い「さーね、ここら辺にはあるよ」

ほんと、、、不思議、

な「お母さんに、、言ったよ」

い「ん、偉い」

い「これで、、、大丈夫やなﾎﾞｿｯ」

な「え？なんて？」

い「いや、なんでもない」

まろに、、俺の気持ち、聞いてもらおっかな、

良い話し相手だし、

な「まろ、、、俺、自分の気持ちわかんない、」

い「ん？」

な「あんなに、怖いと思ってたお母さんなのに、愛してる とか ごめんね って言われたら、許せると思っちゃう、」

な「なんでなんだろう、あんなに、酷いこと言われたのに、」

い「、、、愛されたかったんやろ」

な「え、」

い「ずっと、ないこ独りだったやん

友達もおらんし、親からも相手されへんし、寂しかったやろ」

な「はっきりいうね、、」

な「けど、そうかも、、、

話し相手はたまに来るまろぐらいで、

ずっと独りで、愛されなくて、いらないって言われ続けてきたから、、、」

い「言って欲しかったんやろ、生まれてくれてありがとうって

いらない、なんて言われたくなかったやろ」

まろの、、、言う通りかも

な「、ありがとう、まろ」

な「やっぱりまろは頼りになるなぁ、」

な「俺のぐちゃぐちゃな気持ち、整理してくれる」

い「俺はお前やからな」

な「何言ってんのw」

い「笑」

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読んでくれてありがとう！

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