6人でエレベーターに乗り込むと15階のボタンを押した。先程の男曰く幹部の場所は15階らしい。幹部は何人も居るらしく、先程の男が知っている幹部の居場所も極小数だと言う。上層部の奴らの場所を知っている人間は限られた者のみという訳でここのトップであるボスは随分用心深いらしい。敵にバレぬようにこんなにも警戒しているとは、、、やはりボスはずば抜けて頭がいいらしい。
「ねぇ、アニキ〜?ほんっとにここのボスはいるの??」
「いや、確実に居るとは分からん。ここのボスは相当頭がええからな。あざむく策なんていくらでもあるはずや、だからここに居るっつう確証は得られんのよ。」
「どうする?幹部のヤツらみんな殺して無理やりボスを連れ出す??」
「ないこたんそんな事したら俺達逮捕されちゃうよ??」
「俺ら全員元から犯罪者なんだよな〜(笑)」
そうやって雑談ばかりしているとここが敵のアジトだという事を忘れてしまう。彼等はただ単に楽しんでいるだけで俺は心の奥底から喜んで、安心してしまう。彼等の存在だけで俺は本当に落ち着く。こういった精神安定剤みたいな仲間が俺には居て本当に良かった、ひとりぼっちじゃなくって良かった。俺はそうやって心を落ち着かせ、6人で15階に降り立った。
そこの階は先程の階と違い随分明るかった。窓から見るその風景は夜ということもあり、幻想的なもので、眠らない街、東京を象徴している様子だった。廊下の突き当たりを右に曲がると、豪華な扉を見つけた。そこの扉は装飾が施されており、詳しい知識がない俺でも見ただけで100万円以上かかっている事がわかった。こんな大金が使われているドアの先には何があるのだろうか、俺らは途端に興味が湧いてきて、すぐにでも入ろうとした。しかし、俺の中の何かが俺の動きを止めた。
「アニキ!早く入ろ!?」
「ちょっ、ほとけ待て!!んな考え後無しにいっちゃ行かん。取り敢えず警戒して行くぞ。」
りうらとないこと初兎はりうらが何故か大量に持ち込んでいた銃を持ち、ほとけとまろは特殊警棒を両手に携え、俺は素手で部屋に乗り込もうとしていた。気配からして、何人もの人がこの中には居る、そんな事を念頭にいれ、俺は扉を開けた。
「お前らッッ!!手を上げろッッ!!」
部屋に入ると、濁ったイカ臭い匂いに目眩がした。俺はこの匂いを少し前に嗅いだ気がする、部屋の中をしっかり見るとかなりデカいベッドが部屋の中心にあり、素っ裸の男と女が大量に居た。
足りない俺の頭で状況を整理すると、どうやらSEXをし、乱交をしていた途中らしい。ベッドの周辺やらに転がされていた女を見ると、女性器は白濁の液とよく分からない体液やらで汚されており、落書きも書かれていた。ベッドの上では男性器を喉元奥まで咥えこんだ女性が自分の淫らな女性器を弄っていた。この部屋の中では淫乱な男と女が腰を振り、乱れていた。
「ウッ、、、」
ほとけが鼻にこびり付くような濃い精液の匂いにやられたらしく、身体の重心がズレてしまいフラフラになっていた。そんなほとけをまろが援護しているのを見届け、俺は戦闘態勢に入った。
こちらの存在に気づいた幹部のヤツらは裸になっている奴も居ながら、俺らを襲ってきた。俺は、次々に素手で襲ってきた男共を蹴飛ばして行った。幾ら強いと噂されている幹部の奴らでも、SEXをし快楽で頭が回っていない奴らの攻撃なんて当たらないし、圧倒的優位な立場に立つことなんて余裕で出来た。次々と襲ってくる奴らの対処をしていると、やはり意識が届かない所が出てきてしまう。俺は、背後から襲ってくる屈強な男に気付けなかった。
俺は脇腹をえぐいパンチで殴られた。その衝撃波により、俺は体の軸がずれてしまい尻もちを着いてしまった。俺は追撃をしに来た男の蹴りを何とか抑えきれたが、次の打撃で俺は壊れてしまいそうだった。自分でもやばいと感じた瞬間、耳をつんざくような音が目と鼻の先で聞こえた。音が聞こえたかと思うと目の前の男の顔面が吹き飛んだ。どうやら、初兎の打った球が命中したらしい。不安定な場所から打ったからなのか球は軌道が安定していなかったが俺に当たらなくて良かった。俺はすぐに体勢を戻し男の顔面をドロップキックをした。
部屋に居たほぼ全員の男を殺すか気絶させたぐらいで、俺は口を開いた。
「おい、そっちは大丈夫か?」
「こっちはあらかた片付いたよ。アニキも大丈夫そ?」
「ん、こっちも大丈夫そう。」
「アグッッ」
「!?!?」
まだ、意識がある奴が居たらしい、俺はそいつの胸ぐらを掴み聞きたい事があったので聞き出そうとした。
「なぁ、お兄さん、ボスの居場所は分かるん??」
目の前の男が怯えるように低い声で問いただした。そうすると彼は何処か怯えたような目でこちらを睨んできた。俺はその目を何処かで見た気がした。俺はこいつとどこで会ったのかを思い出そうとしていると奴が話し始めた。
フォロワー650人を超えました。ありがとうございやす!!
コメント
7件
雑談が犯罪者の話って……、それって雑談……?あれ?雑談って、あの、世間話みたいなので笑う〜みたいな……?あれ? まぁ、いっか、おいおい、この物語の男女はいつでもどこでもちょめちょめしてるな……