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昨日は、驚いた。まさか、私達に話しかけてくる人がいるなんて。昨日は、素直に嬉しかった。私達に友達ができる。話し相手が増えてもっと楽しくなるかもしれない。家に帰ってみて、考えてしまった。もし、広海が明日から今日のように話しかけてたら。私の居場所はあるのかな。3人は、とても苦しいくらい難しい。昔その苦しさをあじわったから。もう、思い出したくもない…
広海が普通に私と真琴といるのが日常になったら…私は、喜べないし良かったねとも言えない。ごめん。真琴。私、嫌なやつだよ。だって、真琴に新しい友達ができる。それは、友達だったら喜ぶべきなんだろう。たとえ喜べなくても、無理して笑顔で良かったねって、言うんだろ。でも、できない、無理なんだ。初めて話しかけた日、あのときとっくにもう仮面なんて割れていたんだ。気づきたくなかったんだ。気づいたら耐えられていた辛さが、全て水が沸騰したように溢れてくるんだ。仮面ではない笑顔を見せた時点で、もう壊れたんだ。耐えきれなくなって。こんなこと考えてたら、昔のことを夢に見そう。疲れたな。
私は、まっさきにお風呂に入り、布団へ潜った。これ以上考えていても仕方ない。寝よう。そして、明日になったらきっとこんな気持ち消えてる。明日になったらきっと喜べるー
「気持ち悪い」
「ごめん。もう話しかけないで。」
あぁ、ごめん。こんな気持ちを持ってしまってごめん。私をそんな目で見ないで。お願い。辛いよ。ねぇ、私をそんなー
はっ!涙が出ている。そうか、昔の夢を見ちゃったのか。もぅ、昨日考えたからだ。ここ最近というか、全然見ていなかったのに。最悪の目覚めだ。気持ちも消えていない。今日が不安だ。
教室につく。真琴が私のそばへ来て
「心配したんだから。ギリギリじゃん。なんかあったの?いつもなら、こんな時間に来ないのに。」
「いや、寝坊した。ごめんね、心配かけちゃって。」
笑顔でと思うほど、笑顔が作れているか心配になる。顔が引きつっているのがわかるから、きっと相手にも顔に貼った笑顔がバレているはず。でも、私は笑顔をやめない。この気持ち、知られたくない。夢であの子が放った気持ち悪いという言葉が、ずっと頭にある。まだ、自覚したくない。私がー そういや、広海は?
「広海は?話したの?」
すると、真琴は
「うん、おはようってだけ」
と、何にもない顔で言う。すると後ろから、元気のいい声がする。
「よう、おはよう。今日は遅かったな!」
広海か。おはようと返し、席へ向かう。ホームルーム前の読書時間にパッパッと準備をする。そして、本を読む。先生が来て、読書時間が終わりホームルームになる。
今日も、授業が始まる。
休み時間に入り、早速広海が来た。嫌だとかやめてとか、暗い気持ちばっか出てきた。だめだ。私は、気持ちに切り替えを入れて、広海と真琴と話す。
気持ちが不安になっていく。
明日、こんな状況で喜べるかな。
やっばり不安だ。