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よしくんと喧嘩して一晩中泣いたあの日
出ていったしまったと思っていたよしくんが
私の好きなプリンを2個買ってきて
良「ごめんな、一緒に食べへん?」
と言われて食べたプリンが何より美味しくて
愛おしかった。
売れて欲しいとは思うけど
ずっと付き合っていたい離れたくない
そんなわがままが通用しないのは分かっている
アイドル>私なことも
細い腕でギターを弾くあなたの後ろ姿をみて
私は思う。
後ろから抱きつきたいと
付き合っているから問題はないはずなのに
良くんのギター練習は邪魔したくない
「私さデートは家でも全然ええよ」
良「ほんまごめんな」
だからさずっとそばにいたい
『あーもう!』
『私に黙って女性と飲み会って正気なん?』
良「連絡忘れてたんやって」
『私は良くんのこと忘れたりせえへんよ』
良「お互い我慢してるんやからお互い様やろ?」
お互い様?
良くんは私の事なんか考えてる時間の方が少ないくせに、お互い様なわけないやん、
良「明日早いから寝るな?」
傷ついてるのはわたしだけなん?
『ちょっと待ってや!』
『もっと好きとか言ってくれんの、』
必死すぎて私らしさなんてなかった
良「なにそれ」
「あんたは気持ちのない好きの方がええん?」
『それもう私に気がないって言いたいん?』
良「そういうことやないやろ」
「なんかもうめんどくさい」
「俺ら別れる?」
『え、本気なん?』
良「仕事に集中したいねん」
「当分は無理やけど部屋探しするから」
私の好きな優しい良くんはどこいったん?
泣きすぎて
少しでも可愛いって言って欲しくてしたメイクも
これまで保ってきた自律神経も生活バランスも
全て崩れていった
良くんの全てを知りたかったけど
私は他に愛する人ができたのか知りたくて
携帯が見たかった
昔はよくつけてきたキスマークが
今は全くつけられなくて、不安で
寝ている間に良くんにつけてしまおうなんて
考えた、でもそんな勇気はなかった
病みすぎて病みすぎてめちゃくちゃになって
食事も喉を通らなくて動けなかった
自分の部屋にこもった
消せない写真フォルダを永遠に見返して
自分の服は良くんと同じクローゼットだから
取りに行けない、ずっと同じ服で
告白してきたのは良くんで勝手に愛して
私の心を満たして勝手に冷められて
突き放されて
私って彼女やんな?都合のいいやつやんこんなの
コンコン
良「ご飯食べへん?」
「ほんまに体調崩すで?」
下を向き落ち込んで
私はただ良くんを独占したいという気持ちでいっぱいだった
1晩では2人の今後を考えきれなかった
考えるべきじゃなかった
良くんを愛していた
良くんをまだ愛していたいのに愛して痛い
独占愛/ねぐせ。
END