色々と注意
この世の中では「同性恋愛」を社会的に認められていない。
しかし、同性に恋心を抱いてしまい、涙ともがく男の子のお話。
M「お前俺の鞄持てー」
P「いや、でも、」
M「何?俺に逆らっていいとでも?」
M「お前M様の鞄持てるなんて幸せだぞ??」
P「でも、その、」
ここ最近、モブ数名に絡まれている。
正直、めっちゃだるい。
鞄なんて自分で持てよ。
M「じゃあ、〝持たない〟んだな?」
俺は頷いた
M「やっちゃっていいすか?!」
2年のモブが3年の先輩にそう言った。
俺は1年だから何も言えない。
3年のリーダー「M」は、
M「いーよ、やれ。」
と言い、俺を睨んだ。
その直後。2年の先輩達が、俺を殴ったり、蹴ったりと色々酷いことをしてきた。
その時だった。
?「だっさ。邪魔。どけろ。」
細い道路で固まっていた為、邪魔になっていたようだ。
細くて白くてすらっとした人だった。
髪は黒に近い藍色をしていた。
また事ない人だった。制服は同じ。
3年かな?いや、転校生?
M「あ?誰だお前」
3年の先輩が不機嫌そうに絡みに行った。
R「らっだぁ。」
M「何年だよ。言うてみ。」
R「3年。今日転校してきた。」
M「へー。同い年かぁ??」
R「お前ださいよ。こんな1人に寄ってたかっていじめてさ。」
M「は?」
R「後に嫌われるだろうね」
M「行こうぜ。お前ら。」
無視して2年の先輩達と去っていった。
R「大丈夫?」
P「はい、グスッ」
R「うわ、これは酷い。一緒に保健室行こ。」
P「ありがとうございます、」
R「あれ。いつから?」
P「半年くらい前から、です、」
R「よく耐えたね、すごい」
P「そんなことないですよ….」
R「いや凄いよ。自分のこと褒めなよ。」
R「俺らっだぁ。君は?」
P「ぺ、ぺいんと、です…」
R「ぺいんと、ね、じゃあ俺と登下校しようか!」
P「え、?」
R「嫌だったら大丈夫。守ってあげたいだけ」
P「でも、いいんですか、?」
R「いいよ。可愛い後輩は守らないとね」
転校生のくせに。笑
P「ありがとう、ございます。」
R「可愛いね」
P「へ……?」
R「笑」
P「ちょ、せんぱい、やめてください//」
R「かーわいい笑」
P「へへ、笑」
R「元気そうでよかった。」
P「?」
R「元気なかったから」
P「そんなことないですよ~笑」
R「嘘つかなくていいよ。辛いでしょ」
P「……」
R「泣いていいよ。」
P「うぅっぐ……グス」
R「ほら、おいで」
先輩の腕に包まれる。
温かく 近く 心臓の鼓動が早くなる。
俺は気づいてしまった。
きっと、恋心を抱いてしまったんだと。
俺が今なんの感情でなんの涙なのか分からない。
辛さから開放されたから?好きになったこと?
なんでかは分からないけど、でも先輩の腕の中は心地良かった。
R「なんかあったらいつでもおいで」
P「はい……」
R「そろそろ行かないと、またね!!」
そう言って先輩は保健室を後にする。
俺はなんて残酷な恋心を抱いてしまったのだろうか。
コメント
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ほのぼの系イチャイチャして欲しいです!(具体的じゃ無くてすみません( ; ; ))