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殺人鬼のgkと高校生tyが恋に落ちるgkty
gkからの一方通行から始まる
メリバ展開かも
誤字・脱字あり
(gk視点)
俺は天使に出逢った。あの瞬間、これはもう運命であるしかないと思った。例え何があっても俺は彼を愛し続けると誓おう。世界を敵に回しても。俺が人を殺していたとしても。彼はきっと俺を愛してくれる。
きっかけはあの日。
遡ること1か月前。
俺がコンビニでゼリー飲料を買っている時のことだった。その日は深夜までだったのでかなり疲れていた。店にいたのは俺と店員の2人くらいだったかな。会計を済ませ、店を出ようとすると、誰かと肩がぶつかった。
『あ、すみません』
パサッと相手のフードが取れた。相手は男でかなり若く、俺はその彼の顔に見とれてしまった。エメラルドのように澄んだ瞳、透き通る白い肌、深みのかかった紫の髪、全てが美しく見えた。彼の事を天使と呼ぶのかと思った。そんな彼は少し慌てたようにフードをもう一度被り直す。
『…っ』
なぜ慌てたのかは分からなかった。けど理由はすぐ分かった。
「あの、もしかして高校生の方ですよね、?」
店員が彼に声をかける。あぁなるほど。そういう事か、
『ち、違います、』
「よく来てくれてますよね、○○高校の制服で」
あぁ、これ怪しい空気が流れてるな、見て見ぬふりは出来なくて、咄嗟に声が出た。
「すみません、この人、俺の連れです」
『!!』
「俺もう会計済ませたから、外出よ、?」
「お連れ様でしたか、大変失礼しました」
そう言って店員はレジの方へと戻って行った。
『すみません、助かりました。』
「間一髪だったな、気をつけてな」
『はい、ありがとうございました』
一礼をして、彼は暗闇へと消えていった。
家に帰って俺はすぐに彼についてパソコンを開いた。店員が高校の名前を言ってくれて助かった。彼についてはすぐに出てきた。名前・部活は勿論、跡をついて誕生日や好物、嫌いなものまで知れた。最終的には住所まで特定したが、意外にもお隣だった。夜などは彼のことを見る為に出た事すら無かったベランダに出るようになったが、彼の家は相当な環境だと知った。母親からの散々な暴力、暴言。それを無視する父親。精神的にも肉体的にも辛いだろう。
彼にしたことは絶対に許せないことである。
どうにかして、彼の親を殺してやりたい。
そう思うようになった。
そんな日の夜
いつにも増して怒鳴り声がうるさかった。皿の割る音まで聞こえた。硝子の破片が彼の顔などに傷をつけたらどうしてくれるのか。
行くしかないか、
いつもより足はやに彼の家まで行く。
人のいない夜の住宅街にはインターホンがよく鳴り響く。
「すみませーん」
「隣の者ですけれどもー」
…反応無し、かと思ったらまさかの母らしき人がそっと出てきた。
「あ、どうもー、こんばんわ」
「少し音量が五月蝿いかなと思いまして、」
「…あの?」
「……はい、分かりました、気をつけます」
「それでは、」
女がドアを閉めようとしたその時
『たすけて、』
確かに聞こえた助けての四文字。聞き逃さなかった。何かを言おうとしたけどもう遅かった。女は扉を閉め、結局その夜は音が更に酷くなっただけだった。
けれど俺の殺意は完全に決定的になった。家に帰り、計画を立てた。方法・日時・その後・彼をどうするなど、考えに考えて、ついに今度の金曜日に決行することにした。その日は彼が部活で夜練らしいので、その間を狙い、両親を殺す。その後、用意した家に俺と彼と住む。
なんて素敵で幸せな計画なのだろう
「ひひっ」
(ty視点)
僕は学校が好き。虐められる事もなく、怒鳴られる事もない。優等生だなんて言ったものだけれど、いい点数だと褒めてくれる。友達もいる。恵まれてると思う。
学校とは正反対に、家は大嫌い。100以外の数字を取らなければ説教は当たり前。食事も許されない。
あと、部活も好き。遅く帰れるし、そうなれば帰れば親が寝ているから。
ある日は殴られ蹴られ、またある日は物を投げられる。
一昨日なんてもっと酷くなってしまった。
お隣のアパートの方が来ていた。騒音だと言いに。チャンスだと思った。叶うはずのない事を願ってしまった。必死に助けを求めた声は、痛みへと変わった。
いつまで、こんな日々が続くのだろうか。
一体誰が、助けてくれるのだろうか。
ふとそう思うようになってしまった。
けれどそれと裏腹に、変わる事の無い日常。
誰か僕を助けて欲しい。
この時の僕は夜練で、帰りが遅くなっていた。家が見えてしまうと少しずつ気分が下がっていく。寝てるのか。それならばもう目覚めなくていい。
家に着くとまず気付いたのはこの匂い。強烈に生臭く、鼻が曲がりそうだ。強烈な匂いの素を探し辿っていくと、足元がべちゃりと不快な感覚になる。まさかと思った。白く、黄ばみのある靴下が真っ赤に滲んでいく。けど現実で、密かに待ってた出来事だったのかもしれない。
母と父が死んでいたのだ。ベッドの上で滅多刺しにされて死んでいる二人の姿は醜くて、気持ち悪い。親に愛されてる人ならば、泣き叫び、死体を抱えてただひたすらに哀しむのだろうか。僕には、地獄から抜け出したような安心感と、少しの喜びがあった。
「あ、もう帰ってきたの?」
『え』
突然の事に驚いた。気づかなかった。さっと後ろを向くと、
あの人がいた。
「おかえりなさい」
返り血なのだろうか。白いTシャツは紅く染まり、本当に笑っているのか分からないけど、にこっとした顔つきで近づいてくる。
「怖いか?俺のこと。」
いいや
怖くなんかない
それよりも
貴方に伝えたいことがあるんだ
『ありがとうございます』
長くお休みしてしまいすみませんでした。なるべく早くに新作出したいと思います🙇
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回の話もまた短いかなとは思いますが、
それではまた。