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西暦2032年8月10日

ポーランド︰ワルシャワ上空


その日はいつもに比べて雲が多く、天候が悪かった。雷さえ聞こえて。


ただ、風は優しかった。暖かく。



その更に上空を、多数の黒い影が、偶に雷の光に照らされて姿を現す。


空を覆うほどのオスプレイとC-5と護衛の戦闘機が、兵士と装甲車両を満載していた。



「良いか!我々は今日、ワルシャワを奪還する!国連軍としての意地を見せろ!平和の為に戦え!降下用意!」

俺はそう言うと、C-5の巨大な後部ハッチを 開ける。


ごおおっと、優しい風が吹き抜ける。

500名余りの兵士の防護服の腕章には、自国の国旗が描かれていた。

ある者にはアメリカの国旗が。

ある者にはドイツの国旗が。

ある者には韓国の国旗が。

ある者にはイギリスの国旗が。

ある者にはフランスの国旗が。

俺の腕には無かった。


祖国は捨てた。思うと後悔してしまう。

耳を劈くつんざくブザーが鳴ると、次々と兵士が地上へ落ちる。


近くのオスプレイは人を抱えたまま、地対空ミサイルの直撃を受けて火を噴く。


機関砲やサーチライトの光が目を刺激し、瞼を閉じたくなる。



すると、ドーン!という叫び声のような音と共に、すぐ後ろからミサイルの破片が飛んでくる。


吹き飛ばされ、慣性の法則が働くことなく、外に投げ出される。



空を引き裂くように降下する。

機関砲が頬を掠めた気がする。

さっきまで乗っていたC-5は炎をあげ、今にも爆発しそうだった。


パラシュートを開くと、ワルシャワはまさに地獄絵図だろう、鳴り止まない対空ミサイルや機関砲、落ちる航空機に人間。

国連軍の降下パラシュート。


戦車や装甲車も次々降下する




あと何年、平和の為に戦わなければいけないのだろう。


自由落下の中、そんな事を考え。

パラシュートのフックを引っ張る





「…さ…大……大佐!」

気がつくと地上で、医療兵に手当を受けていた。20あるかも分からない女性だ。

「大佐!しっかり!連隊の指揮を!」

医療兵の手首を掴む。

「名前は?!」

俺がそう聞くと、医療兵は困惑した様子ながらも、答えた。

「な…永山です!」

「日本人か!良いか永山!ここから生きて帰らせてやる!後方支援部隊に伝令だ!空挺作戦は成功!航空支援を要請すると!」

永山はさらに困惑しながらも、しっかりと頷き、俺が立ち上がると医療キットを手に走っていった。



すると、後ろの方から聞いた事の無いような爆発音が聞こえる。


振り返らずとも分かった。



ヤツらは、人類破滅の道の引鉄を引いた。






次に俺が目を覚ますと。

そこは魔法陣のようなところだった。


機械音声のような声が聞こえた。


「おめでとう、貴方は選ばれた 」

俺は問う

「…何にだ?」

機械音声のような声は、躊躇わずに答えた

「転生の道にです。貴方は新しい世界で英雄となるのだ…です。」

だです?そんな事を思っていると、機械音声のような声は続ける

「貴方の魔法は…ええっと、ああそうだ!【軍事力】です。」


何を言っているのかさっぱりだったが、とりあえず俺は聞いてみた

「お前は誰だよ、ポンコツ」

機械音声のような声はポンコツ…?!と驚きながら、声を荒らげて感情的に言う

「し…失礼な!私は全知全能の神、イリス!ポンコツだなんてレディに失礼だと…!」

俺は感情的な話し方に、動揺しながらも安心した。というかレディなんだ。


「…それじゃあ、俺にも全知全能をくれよ、オマケくらいつけろよ。」

イリスは、驚いて少し躊躇する時間を設けながらも、答えた

「い…いいだろう、オマケだな、オマケ」

「そうだぞ‪”おマヌケ‬‪”‬」

イリスはカチンときたのだろう、やけくそのように言う

「だー!もう!良いだろう!全知全能も魔力もつけてやろう!飛びっきりのだ!」


…魔力?

そう思っているとイリスは続ける

「ああ、そうそう、この世界は6つの属性の魔法がある、1つはブレイム、2つ目はハイドロ、3つ目は自然ベルデス、4つ目は悪魔ビレト、5つ目は電気インドラ、6つ目はお前みたいに定まらない不規則イレギュラリティ、スライムみたいな何も無かったりするのも、私みたいに全知全能も不規則に入るんだ。 」


イリスはそう言うと、俺の能力【軍事力】についても話し始めた。


「お前の能力は、前世で人類が保有していた銃だったり、ミサイル?だったり出せるんだ。正確には弾薬だけだが…」


俺は、それだけかと聞くと、イリスは思い出したように言う

「そうそう、頑丈さは人類が保有する鎧(装甲)が全て重なるのと同じくらい。


それに、歴史の中で保有していたものだから、今は解体された恐ろしい兵器だって生み出せる。全知全能もあるからそれ以外にもな。」

イリスは言い終えると、満足したように

言う。

「じゃあな、こっちでもがんばれよ、全知全能を通せば私と幾らでも会話出来るから」

「お前と話すほど暇じゃないと思うぞ」

「あっそう、【最強の戦士】さん。」


魔法陣が消えると、突然に、とある森の30mくらい上から落とされた。


「…嘘だろう?落下ダメージとか無いよな」




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