ココハ、ドコ?
オレハ、ドコニ向カッテ歩イテルンダ?
「あ、すみません、、。このお店ってどこにあるかわかります?」
幸セソウナ男、、、。スマホヲ手ニモッテオレニ尋ネテキタ。
オレは、人殺シ。オレハ、バケモノ。
「汚イ世界、綺麗、シナイト」
オレハ掃除、シテル。ダケ。汚イ世界、綺麗、シテル。スゴイ。
「え、、?」
絶望、シテル?ナンデ?死ンダラ解放、サレル。幸セ。違ウ?
「やだ、やだ、、、」
怖イ顔シテル。オレ、コワイ?オレ、ドンナ顔シテル?
「化け物が、、!!」
バケモノ??オレ、バケモノ?違ウ。嘘ツク奴、汚イ。綺麗、シナイト。
「やめろ!!」
あの人がナイフを男の人たちに振り翳そうとした時、僕たちは抱きついていた。いや、押し倒していたの方が正しいだろう。後ろから僕たちは勢いよく抱きつこうとしたんやけど、あの人がこっちを向いたから仰向けでその上にみんながよしかかっとるみたいな感じ。
「戻らなくていいんだってば、戻ってきて」
「一人にさせてごめんなぁ、寂しかったよな」
「すみません、また孤独にしてしまってっ」
「ねぇ、笑顔になってよ、笑っててよっ」
「なぁ、お前はいつになったら幸せになってくれるんだ?」
みんなが一人一人言葉を述べていく。僕も言葉をこぼしてった。
「期待を裏切ってもうてごめんなさい、また一人にさせてごめんなさい」
ごめんなさい。それだけで許されることではないって知ってるん。でも、でも、謝らんとダメと思ったん。
「オレ、バケモノ。オマエ達、知ラナイ」
それでも、抜けとらんみたいだ。あの人にに染み付いてもうた、暗殺者が。自分を化け物だと信じ込ませて、自分が幸せになるのは殺していった人々に失礼だと思ってしまう、暗殺者の魂が、あの人をじわじわと蝕んでいったんやろう。
「あなたは、化け物なんかじゃないでしょう」
僕はそう言っていた。ただ本能に近く、化け物だと主張するあの人を否定したかった。
「化け物は、幸せを望まないし、化け物は期待なんかしない。化け物は笑顔にならない。化け物は、そんなに悲しい顔で人を殺さないから」
”あなたは違う”
そう否定してからは話が早かったんやと思う。みんなもそれからずっと泣きながら否定していた。みんな、違うんだよって。小さい子供に言い聞かせるようにたくさん、たくさん。ずっと、ずっと。
「おれ、生きてていい?おれ、幸せでいいの?」
そう、さっきまでカタコトやったあの人が、そう泣き出すと、僕たちはもう満面の笑みで、力一杯の元気な声でこう言った。あなたが生きてて、幸せでいて、悪い理由なんてないんやから。
「「「「「「もちろん!!!」」」」」」
NEXT 12月19日
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