テラーノベル
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目が覚めるとシャーレの執務室だった。先程の夢を思い出す。
先生「良かった、起きた..ずっと苦しそうだったから..」
カスミ「..ッどうやら少し悪い夢を見てたようだ、心配かけてすまないな先生!」
表面上はいつも通りのつもりだが先生にはバレていたようだ。
先生「..最近疲れてるんじゃないかな、もっと休んだら..?」
心配そうな顔で先生がそう言う。
カスミ「私には温泉という夢があるっ!だから悪夢程度で止まれないんだ!」
自信を持つように私はこう言う。それでも先生は
先生「…そっか。まぁカスミがそう言うなら。でも無理だけはしないでよ?」
少し安堵した顔でそう言う。時計を見れば既に11時。だが今日は予定もなかった。
先生「そう言えば今日予定空いてるかな?良ければ少し買い物でも付き合って貰おうかなと思っててさ。」
たまには息抜きも悪くないと思い先生はついていく。
先生「…最近寝れてる?温泉に力を入れるのも良いけど、程々にね。あと出来れば爆破は控えて..」
カスミ「それを言うなら先生もだろう!幾日も寝てないのが普通なんだろう?」
先生「..大人には仕事があるけど、君たち学生には良いことないよ?」
先生が困り顔でそう言う。その時、路地に集まり酒の様なものを飲む不良に声をかけられる。
不良A「おっ、先生じゃ〜ん。」
不良B「いつもなら何か貰おうとするとこだけど、今日はあたしら機嫌がいいから見逃してやるぜー?ほら、先生も一本どう?」
先生「これ..お酒じゃなくて..甘酒!?何でこれで酔って..とりあえず水を..」
不良C「そんなのどうでも良いからよー、ほら先生とそこの嬢ちゃんもこっち来いよ!」
不良が先生の肩を掴もうと手を伸ばす。自分でも分からないうちに、体が動いていた。
ドゴッパラパラ
不良たち「….え、」
カスミ「おっと、済まないな!尻尾のせいで時々こうなってしまうんだ。…ところで、続きはどうした?」
不良たちの顔が一気に青ざめ、私の顔を見て気付く。
不良A「て言うかアイツ…温泉開発部の..!!」
不良B「やっやばい、それじゃあな!!」
不良が慌てて走り、路地から抜けていく。その様を私は静かに見つめていた、
カスミ「…..おっと、悪いな先生!買い物に行こうじゃあないか!」
先生「そ、そうだね…?」
先生(なんか今のカスミ…今までにない覇気を出してたような….)
その後無事に買い物も終わり、帰路に着いた。
先生「今日はわざわざ付き合ってくれてありがとう!」
カスミ「なに、気にする事はないさ!何せ私もよく昔の知り合いと来ていたからな!」
先生「カスミの昔の話かぁ、気になるなぁ。」
カスミ「何、大した事はないさ!ハッハッハッ!」
先生「そっか、まぁいつか聞いてみたいな。」
カスミ「まぁ、いつかな!それじゃあ先生、また会おう!」
先生「バイバイ。」
….私は先生と別れた後、とある場所へ向かう。
カスミ「…向こうで元気にやってるか?私は…ッ…今はまだ元気さ。またいつか、向こう側で会えたなら一緒に温泉でもゆっくり入ろう。」
目の前の墓石に花を手向け、その場を後にした。
コメント
10件
なんか来てる〜って思って気軽に覗いたら、唐突の事実が押し寄せてきてびっくりしちゃった。続きが楽しみです!
Fooooooooooo !! 続きだぁ!初めて櫻さんに出会った作品だ!え~?墓地にねむってるのは誰かなぁ?
アイディアが出てるので次回を描きたい。しかし....3話構成を予定にしてる作品を連続で出すのは如何なものかと