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それから、日中は賢ちゃんの家で過ごし、夜は何事も無かったように家で過ごす。
そんな日々が続いていった。
父はそんなことになっているとは露知らず、
お酒を飲みながらおかずをつまみ、
テレビを眺めていた。
夏休みは残り1日となった。
その日は賢ちゃんの家ではなく、
その下の階にあるうどん屋さんに連れられた。
休業日と書かれた看板が入口に掛かっていたが、
母はその扉を押し入った。
「いらっしゃーい!」
中にいたのは、元気そうなおばちゃん。
どうやら、母の友達らしい。
おばちゃんはさちよさんと言うらしい。
さちよさんは私たちに好きな飲み物を聞いてきた。
「な、なんでも……」
と言うと、ビールジョッキにぱんぱんに入った
野菜ジュースが差し出された。
「ありがとうございます」
ひんやりしていて美味しい。
お昼時ということもあり、うどんと生姜焼き、
具沢山のポテトサラダまで作ってくれた。
手際よく料理する姿を見て、
私もこんなふうに料理してみたいな、と思った。
お店でしばらく過ごしていると、母がこう言った。
今度の土曜日、お母さん用事があるから、
さちよさんに世話してもらってね。
夕方には迎えに来るから。
そんな話をしていたら時刻は16:00を過ぎていた。
「お店の準備したいから、また土曜日おいで」
さちよさんは仕込み作業をし始めた。
その姿を見ながら、私たちはお店を後にした。
翌日。
またいつも通り学校に通う日々が始まった。
通学班の子達と、夏休み何をして過ごしたか、
そんな話をしながら登校。
旅行に行った、ここに遊びに行った、、、
みんなはそれぞれ楽しそうな思い出を語る。
私たちは何をして過ごしたかなんて…言えない。
この話がバレたら、友達が減るんじゃないか……
そんな思いでいたがなんとかその場を乗り切り、
学校の門をくぐっていった。
next……