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#青井らだお
兎ゞ亜 @はじめたばかり
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第六話(後編)『能力測定』
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目が覚めるとそこは青空が広がっていた。温かい光に照らされて、雲も、世界もキラキラと光っている。地べたは水面のように空をそのまま反射して、青く、透き通っている。神秘的で何もない空間。一見すると天国のようだ。
____目の前にいる青いバケモノを除けば
俺は信じられない光景に目を見張り、硬直した。
rd「おまえは…青鬼?」
こいつはかの有名なゲームに出てくる青鬼にそっくり、いや、青鬼そのものだった。大きな目玉でこちらを覗いてくる。あの巨体に襲われたら、いとも簡単に喰われてしまうだろう。ゲームで見た時とはまた違った威圧感。
そして、青鬼は一歩ずつ近づいてきた。俺は身構えた。逃げようとしても、まっさらな世界でこいつを撒くことは不可能。目の前に立ちはだかって、そいつは手を伸ばした。咄嗟に目を瞑る。俺は運命を受け入れた。
しかし、次に訪れたのは体の引きちぎれる痛みではなかった。恐る恐る目を開けると、青鬼は何かを差し出した。小さな封筒。開けると何も書かれていないまっさらな便箋が入っていた。
rd「これは___」
そうこうしているうちに、青鬼は消えていた。それと同時に、便箋に文字が浮かび上がった。
rdへ
こんにちは。私は、あなたを転生させた者です。急に見知らぬ世界に飛ばされて驚いたことでしょう。この世界で生き残れると判断され、全会一致で選ばれた特別な存在、それがあなたです。___とは言っても、急に飛ばされて何かできる筈がありませんよね。そこで、私たちはあなたに一つの特別な《能力》と、その代償の《枷》を一つ授けます。
特別な《能力》、それは固有魔法『創造・破壊』。自分が望んだもの、世界の理に反したもの、何でも想像でき、自分が破壊したいもの全てを破壊し尽くすことのできる能力。世界にたった一つの固有の能力___あなたなら使いこなせると思って授けました。そして、この能力の代償の《枷》、それは、この世界の救世主、あなたの世界で言う“ヒロイン”は存在しません。あなたたち自身で厄災に立ち向かうという制約をつけました。
以上が、あなたとあなたの置かれた世界の状況です。そして、最後に謝らなければならないことがあります。それは___
rd「『あなたは何があっても元の世界には戻れません』…か」
手紙の最後には、今までの仲間と会うことはできないと書かれていた。
しばらく、思考を放棄した。何も考えず、ただ受け入れようにもそうはいかない。仲間との永遠の別れ、ヒロイン不在の無理ゲー…。正直、キャパオーバーだ。しかし、くよくよしてても仕方がない。たとえ救世主がいなくとも、俺は、自身が殺されないために強くなる。俺は立ち上がり、固有魔法を使ってみる。そして、初めに作ったのは___転移ゲート。これでゲームの世界に戻る。俺は前を向いて歩くことにした。
再び、目を覚ます。俺はベッドの上で起きた。そして、心配そうに覗き込むのは、md、re、gt。
md「rdoクン!!」
rd「…ん、md?」
gt「ご無事でしたか!!」
何が起こったのかよくわからない。俺が見たのは夢…?
re「rdが測定中に倒れて…2時間位寝てたんだよ!?、大丈夫?」
rd「…うん、大丈夫。だけど、今は1人にして欲しい…」
md「デモ…」
rd「お願い、md」
md「ウゥ…、ワカッタ…」
mdは目に見えてしょんぼりして出ていった。それに続いて心配そうにこちらを見ているre、何やら考え込んでいるgtが続いて出ていった。
俺は改めて自分の置かれた状況を把握する。俺は別世界から乙女ゲームの世界の攻略対象の一人に転生させられた一般人。ここまでは今までと変わらない。ただ、そのほぼ脇役の攻略対象に特別な固有魔法が付与されている。そして、この世界はヒロイン不在であること。つまり、ヒロインが俺ルートに入って助かる道は断たれたということ。ヒロイン不在で乙女ゲーって成立するのかなー?そんなことを考えていると、
kyo「rdー、元気か?」
いつもと変わらない態度で平然と入ってきた。
kyo「他の奴らは?」
rd「俺が頼んで一人にしてもらってます。それと、ノックはしてくださいよ」
kyo「はぁ?、別に要らんやろ俺とおまえの仲やし」
腕を引いて、耳元で囁いた。
rd「…離れてください?、怒りますよ」
kyo「んー、その敬語辞めてくれたら、 な?」
一国の王子にタメ語はいいのか?ま、いっか(^ら^)
rd「…はいはい、わかったから離れて」
ご満悦そうに手を離したkyoさんは、次第に真剣な顔つきになる。紙を1枚、適当に放り投げて俺に渡す。
rd「これは?」
kyo「お前の能力測定の結果。やっぱ思った通り、おまえは固有魔法持ちやった」
紙に目を移す。
測定者名:rd/レベル:1
測定記録:
固有魔法/MAX
魔力/MAX
剣術/10
概ね予想通り。しかし、俺は固有魔法以外にも変わったところを見つけた。それは、
kyo「魔力“MAX”?これ明らかにおかしないか?」
そう、この世界は自分の肉体の限界を超えない限り、いくらでも魔力を持つことができる。鍛えれば誰でも魔力上限を伸ばせる。つまり、今回の測定では現時点での魔力上限を表している筈…。
rd「うーん…、」
kyoさんは思いついたように顔を上げた。
kyo「一つの可能性としては、お前の魔力上限は鍛えずともMAX。つまり、お前の体には“無限の魔力が宿っている”可能性があるなぁ」
rd「…はあ?そんなことないでしょ。第一、俺の魔法そんなに出力ないし」
kyo「“魔力がある”と“魔法が上手い”は別物やから、ありえんことはない。一度国に持ち帰っ…」
rd「それはだめ」
kyo「なんでや?」
rd「もしkyoさんが考えている可能性が本当だとして、国に危険視されたら面倒だし、御国のために働き詰めになるのは嫌だからねー」
kyo「それは…そうやな」
rd「代わりに、知人に調べてもらうから平気だよ。結果は報告するし」
kyo「…わかった。周りにもお前が能力持ちやってことは知られとる。刺されんようになw」
そう言って去るkyoさんは少し寂しそうに笑っていた。
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《ゲーム設定》
・魔法、スキルは生まれた時に持っていた能力しか使えない
・魔力値上限と魔法、スキルレベル上限は鍛えることで伸ばせる。
・固有魔法はある日をきっかけに授けられ、その世界に一つしか存在しない
・ヒロイン不在
キャラ設定:
rd:
・⁇?/MAX
→固有魔法『創造・破壊』/MAX
・???/MAX →魔力/MAX
・⁇?/10 →剣術/10
コメント
8件

続き嬉しいです😭✨ rdの能力強すぎてびっくりしました笑前までの仲間と会えなくなるのって、rdからしたら大分辛い 状況だなって思いました!!😢 本当に物語作るの上手すぎて 読んでて、物語に惹き込まれる 感じがします✨!!また続き待ってるので、書く時間があったら 書いてくれると嬉しいです✨ いつまでも待ってます🙇
お疲れー、今回も読んだわ! いやー、固有魔法「創造・破壊」ってめっちゃチートやん!しかも魔力MAXって...無限魔力の可能性とかヤバすぎるでしょ🔥 でも代償が「ヒロイン不在」ってのがまた渋いな。主人公めっちゃ苦労しそうやし、でもそこをどう乗り越えるかが見どころやね。 kyo王子とのタメ口やり取り、ちょっと好き。信頼感あるけど距離感いい感じ💡 続き気になるわー!