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こんにちは‼今回は誰を病ませるかは内緒で行きます‼誰か予想しながら呼んでいってくださいね‼

今回はBadEndとhappyendの二つ作ります‼今回はBadEndです!





















…暗い…暗い部屋の中

静かに…穏やかに…なのにやけに速く…時が過ぎていく

太陽の暖かな明かりは届かない。唯、人工的な小さな光が机の上に灯っているだけ




簡易的なベッドと、学習机のようなデスクの間の壁に寄りかかっていた。

左手は少しでも動かすとビリッと痛んだから、しばらく…少しも動かしていない。


痛いのは…嫌い…かも

痛いのも苦しいのも…慣れてはいるし、こんな風に自分を傷つけるのにも慣れた。

でもなんで…嫌いなんて、思うんだろ

わからない…


私はみんなを笑顔に、笑わせてあげないといけないのに、あの平和を守ってあげられなかったから


















『おいっ…邪魔すんなよこのアホがァァッ!!!!』

そんな怒鳴り声がした。少し掠れかけているような…そんなしゃがれ声はソ連さんだ。

『ぁ゛あ゛ッッ?うっせぇこのクソ連がぁッッッッッ!!!!!!!!!!』

がらがらとした、低くうねるような…そんなダミ声はナチスさん。


「まぁまぁ、、落ち着いてください…💦」


喧嘩したときは大体そうやって間にはいっていた。わたしがそう諭すと、睨み合ったりしているもののそんな喧嘩は終わっていた。












『ッぁっ…ぅっあッ…ん…♡///…ハァッ…ァアッ//』

夜のお誘いを受けたこともあった。こんな喘ぎ声をあげたのはEUだったか…




「可愛い」

なんて…どうしてあの時あんなことを言ったんだろう


















『うぁぁぁぁぁぁぁあん…ぁぁぁん』

あんな風な産声を上げていたのは日本さんだった。はじめてあった時はまだ生まれて間もない頃だった。

あの時は日帝さんや空さんや海さんが愛おしそうに撫でていたっけ



「‼」

手を伸ばしたときに…日本さんは手を握り返してくれた。

あの時は…本当に幸せな気持ちで一杯だった

















『あぁぁぁぁぁぁあん!!!!ひどいんねぇぇぇドイツゥゥゥ!!!』

仕事が終わらずに泣き声をあげながらドイツさんにすがり付いていたのはイタリアさん。

『HAHA!分かったよ。俺も手伝うから』

そう手伝うと笑い声を上げて言ったのはアメリカさんだ。



「えぇ、早く終わらせて帰りましょう」


その言葉にみんながうなずいていた。優しい人ばかりだなと思った。イタリアは、ぱあっと明るくなってありがとうっ、と抱きついてきたっけ。
















『あ、国連さん、こんにちは』

屈託の無い笑顔でそう私に挨拶をしてくれた、アニメの女性のような声をしているのはフランスさんだ。



「えぇ、おはようございます」

そう私も笑ってかえした。するとなぜだか嬉しそうに向こうへ走っていってしまった。















『うぅ…本調子になれませんね…』

そんな鼻声をしていたのはなんとびっくりイギリスさんだ。


「イギリスさんも花粉大国ですからね…」


と返すと

『そうなんですよ…辛くて辛くて…』

と少し微笑まれた。














『国連さん、ここのチェックお願いしても良いか』

あまり聞きなれないようなおしゃま声で訪ねられたので、振り向いてみると、少し声を枯らしたドイツさんだった。


「えぇ、もちろんです。大丈夫ですか?」


そう訪ねると、水をあまり飲んでなくて…と答えた。そして、大丈夫だ、とも。そうですか、と少し心配しながらも笑った気がする。




















あれ…考え事…してた?今何時だろう。 わからない。

「しごと…行かなきゃ…」

ふと、その言葉を口にだしたときになにか、喉の奥から込み上げてきた。







ゴホッゴホッカハッ





吐血した。目の前にはたくさんの写真が並んでいた。思い出のみんなの写真たち。けれど血で汚れていて、口から吐き出された血でさらに汚れてしまった。


ー嗚呼、思い出の写真たちだったのに…ー


あの人達と約束した。きっと世界が平和になれるように…って

だから、それを覚えておけるように。僕が歩んできた道が見えるように写真を撮っていたのに…

僕のせいで…あの子を泣かせた。僕がいたのに、あの人達は亡くなってしまった。僕がいたのに、『世界を平和に』を今も実現できていないじゃないか…

それで僕は飲まれたんだ。右も左もわからなくなって目の前も暗闇で…




あれ…痛い?…でも…痛くない…?

わからない。全部わからない。










そんなとき…

「そういえばさ、最近国連見かけないよな」

俺はふと思っていたことを口にだした。最近…というかここ一週間一度も社内で見ていない。

「確かにそうですね。アメリカさんの言う通りです」

日本も少し考えてから頷いた。

「そういえば、クソ上司は無断欠勤してるとか。言ってたっけ」

カナダは思い出したように言った。それに、少しざわついた。そりゃそうだ。

『あの国連さんが、無断欠勤⁉』

あり得ない…あの国連が、なにも連絡なしに勝手に休むとは思えない。

「それは…心配ですね」

親父も眉をひそめた。

「今日、皆で国連さんの家に行かない?それで何かあったのかきこうなんね‼」

イタリアがそう笑っていった。

「いいな、賛成だ。合鍵俺持ってるぞ」

「おお!アメリカナイス!」

そうフランスが笑った。


そのときは笑っていたが、なぜだか胸の奥がざわめいてならなかった。






















ガチャッキィ…

そう国連の家の鍵を開けた。すると…

「何ですか…この匂い…」

なんとも言えない。昔に嗅いだことのあるような匂いが立ち込めてきた。

「この匂い…」

そう言いかけると、親父がすかさず腕を引っ張った。少しだけ手が震えていた。

この匂いは…絶対に間違えるはずがない。

鉄のような匂い。あの匂いは…人間の血だ。

親父はきっと…最悪の場合を想像したんだろう。

「…先急ぐか」














誰かきた。空気の流れが変わった。なんだろう。誰だろう。もう止めてよ。

もう無理だよ。どうせ死ぬのに。刺して切って、薬もして…もう手遅れだよ。こんなの、たった今肺だって刺した。

ゴロッゴロゴロッ

肺に血が入っていく。久々に痛みと言うものを感じたかもしれない。痛い…痛い…



もうじき…僕は死ぬんだ















「ここか?」

国連の家のなかには血が垂れていた。キッチンやトイレ。まぁ生活する上で必要な場所に。けれど玄関の回りには一滴も垂れていなかった。そしてどれも行き着く先は

地下にある部屋だった



キィ…


「‼」

その場に居る全員が驚きの表情を浮かべただろう。うなだれるように壁にもたれかかって血塗れ国連の姿。

『ッ国連ッ!!!!/さん!!!!』

とっさにその名前を叫んだ。叫ばなくても聞こえただろうけど、なぜか叫び声をあげてしまった。

「どうして…なんで…」

日本はへたりと座り込んでしまった。それを見たドイツがすかさず介抱していた。














僕の居る部屋のドアが開いた。部屋の空気が一気に外に出た。

でももう動けない。声を出す気力もなかった。

『~!!!!!!』

なにか言ってる。でも聞き取れない。聞き覚えのある声だ。

誰だろう、ぼやけて見えない…


ーアメリカさん?日本さん?カナダさん?イギリスさん?フランスさん?ドイツさん?イタリアさん?ー


なんとなく、その人たちの名前が浮かんだ。

「…ぁ…」

そんな、掠れた声は紛れもなく僕の声だった















駆け寄ると…少しだけ…口が動いた。

「…ぁ…」

音を発したのはその「あ」だけだったけど、その後の口の動きで言いたいことはなんとなくわかった。

「名前を…呼んでる?」

「生きてるんね?まって…救急車ッ」

「生きてよ…お願いッ生きて…」
















息が…出来ない。でも苦しくはなくてむしろ死ぬことそれが幸せだなって思ってる。






嗚呼…やっと諦められる。

ごめんなさい。こんな僕で…





BadEnd もう諦めたんだ


カンヒュ病み…死ネタ有り

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なんだろう…たぶん 「ダカラドオシタ」かな?

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