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朝、午前7時30分。いつもなら誰よりも早く現場に来ている仁人が、今日はまだ姿を見せていなかった。
🩷「……仁人、まだ?」
勇斗はスマホの画面を何度も確認する。
昨夜、仁人から届いた最後のメッセージは、いつも通りの業務連絡だった。
『明日のスケジュール、確認しました。よろしくお願いします』
それきり、連絡はない。
💙「あれ、仁人くん今日遅いね」
❤️「珍しない?」
🤍「昨日、ちょっと顔色悪かった気がする」
その言葉に、勇斗は顔を上げた。
🩷「……顔色?」
🤍「うん。帰り際、ちょっとふらついてたような」
🩷「……」
嫌な予感がした。
勇斗はすぐに仁人へ電話をかけた。
プルルル……。
プルルル……。
出ない。
もう一度。
やっぱり、出ない。
🩷「……なんで出ないんだよ」
胸の奥がざわついた。
午前9時。
結局、仁人は現場に来なかった。
事務所に確認すると、朝一番に体調不良の連絡が入っていたらしい。
マネージャーの上司が代わりに現場を担当することになり、勇斗は少しだけ安心した。
しかし、何度電話しても仁人は出ない。
メッセージも既読にならない。
🩷「……」
勇斗はとうとう、仁人の自宅の住所を確認した。
もちろん、仕事上知っている情報だ。
けれど、そこへ行く理由を自分に言い聞かせる必要があった。
ただの担当マネージャーの体調確認。
それだけ。
そう思いながらも、勇斗は仕事が一区切りついた瞬間、車に乗り込んでいた。
午後1時。
仁人の住むマンションの前。
勇斗はインターホンを押した。
……。
返事がない。
🩷「仁人?俺、勇斗」
もう一度押す。
……。
やっぱり返事はなかった。
電話をかける。
すると、部屋の中から微かに着信音が聞こえた。
🩷「……いるんだ」
胸騒ぎが強くなる。
勇斗はドアを何度もノックした。
🩷「仁人!聞こえる?」
そのとき。
ガチャ。
ゆっくりとドアが開いた。
そこに立っていた仁人は、いつもの仁人ではなかった。
乱れた髪。
赤く火照った頬。
焦点の合わない目。
そして、壁に寄りかかるようにして、なんとか立っている。
💛「……さの、さん……?」
🩷「仁人……!」
勇斗が一歩近づく。
その瞬間だった。
💛「……っ」
仁人の膝から力が抜けた。
🩷「仁人!!」
倒れ込んできた身体を、勇斗は慌てて抱きとめる。
想像以上に熱い。
腕の中で、仁人の身体がぐったりと沈んだ。
🩷「おい、仁人!聞こえる!?」
💛「……はや、と……」
勇斗の心臓が、強く跳ねた。
💛「……勇斗……?」
それは、何年も聞いていなかった呼び方だった。
仕事中の「佐野さん」でもなく。
距離を置くための「佐野さん」でもなく。
昔、二人きりのときに呼んでくれた、あの声。
🩷「……うん。俺だよ」
仁人の指が、勇斗の服を弱々しくつかんだ。
💛「……いか、ないで……」
その一言で、勇斗の胸がぎゅっと締めつけられた。
🩷「……行かない。どこにも行かないから」
仁人は安心したように、目を閉じた。
🩷「仁人?仁人!!」
勇斗はすぐに仁人を抱きかかえ、部屋の中へ入った。
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コメント
1件
読んだよ〜〜!!😭💦 勇斗が仁人の自宅に駆けつけるシーン、もう最初から心臓バクバクだった…「なんで出ないんだよ」って焦る勇斗の気持ちが痛いほど伝わってきて、胸がギュッてなったよ。 倒れた仁人を抱きとめて、「行かないで」って掠れた声で呼ぶところ、まじで涙腺崩壊した…しかも「勇斗」って昔の呼び方出てきた瞬間、二人の過去が一気に押し寄せてきてもうダメだった😭💕 次の展開が気になって仕方ない……この先どうなるの!? ゆめか、待ちきれないよ〜!!🌸✨