あと5話、無理。
すいません不調っす…
俺は、自分の信じた道を往く。
そう思っていた。
でも、彼女があんな事をしてから、自分の信じた道が信じられなくなった。
俺が、間違っていたということを嫌でも思い知らされてしまう。
俺が悪い。
そう言う事だけは事実であり、最も真実なのだ。
伏黒君「……」
伏黒君「……風が強いな…」
妖丗「おーい!!」
伏黒君「…、!」
伏黒君「なんだよ、妖丗」
妖丗「なんだよとは酷い…!」
伏黒君「っ、すまねぇ…」
妖丗「いや、そこ迄謝んなくても良いんだけども…」
妖丗「何でこんな所で黄昏れてるの?」
伏黒君「いや、少し思い出をな。」
妖丗「思い出…?」
妖丗「うーん、」
妖丗「私は此処に来てまだ浅いから皆との思い出が少ないし…」
妖丗「でも、皆と触れ合ったり話し合ったりする、その1秒1秒でも私は全部思い出だから、嬉しいよ!」
伏黒君「……そうか。」
伏黒君「良かったな。」
伏黒君「……ほんとに…」
俺が思い返してるのはそんなベタな思い出じゃない。
そんな君との幸せな思い出じゃない。
そんな、楽しい思い出じゃない。
俺が思い返しているのは、
辛くて地獄よりもそのドン底に居るような、
寧ろ地獄という言葉が褒め言葉のような。
そんな思い出を思い返している。
妖丗「伏黒君の思う思い出ってなんだろ…」
妖丗「うーん…難しいなぁ…」
妖丗「ワンちゃんと触れ合いとか?」
伏黒君「は…?」
妖丗「いや、伏黒君にしては可愛すぎる…!」
伏黒君「……どー云う事だよ、(笑」
妖丗「…………」
妖丗「あ、あ!」
妖丗「ふ、伏黒君が笑ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
伏黒君「おい、ふざけんな。」
妖丗「だってだって…!」
妖丗「あんなに滅多に笑わない伏黒くんが笑ったんだよ?!」
妖丗「驚くってばぁ…!」
伏黒君「……そんなに俺は笑わないのか?」
妖丗「まぁ、」
妖丗「無口だけど、心優しいよ!」
伏黒君「答えになってねーよ……」
妖丗「えへへぇ、」
全て夢のような。
そんな淡い思い出。
君との蒸し暑い、
夏の思い出。
夏だと云うのに、
それでも君は、長袖を着てたよね。
それは、全部俺のせいかな。
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完
妖丗 莉々華
なァンにも変わっちゃいない。
強いて言うなら変な夢をたくさん見る。
伏黒 恵
これからも彼は永遠に後悔し続け、共に思い出を振り替え続けるであろう。
おハム
あと5話って…嘘っすよね旦那ァ…
え、ですよね。
コメント
4件
毎度毎度の事ながら神作をありがとうございます!!!!!!!