※この作品は二次創作です
ご本人様とは一切関係ございません
ご本人様とは口調が違うところがございますがご了承ください
それから僕は何回、何十回、何千回、何万回、彼らの死を見てきた
彼らは死んで生き返って僕に出会って死ぬ
それを何回も何回も繰り返していた
僕が違うところに住んでも
違う国に住んでも
違う世界に住んでも
彼らはずっと僕をついてきた
とある時は一緒に魔王を討伐したり
ある時はギルドを作って一緒に暮らしたり
ある時は怪しい病院に入院したり
ある時は一国の国王と部下になったり
ある時はゲーム実況者として活動したり
ある時はただの高校の同級生として暮らしたり
数え切れないほどの彼らと出会って、生きて、
そして死んでいく
もうどうやっても彼らからは逃れられないらしい
どうしても神様は、僕を苦しめたいらしい
「酷いなぁ…」
僕、神様になんかしたっけ
そんなに恨まれるようなことしてない気がするんだよなぁ
これまでずっと謙虚に生きていた
だけど少しだけ神様が怒る心当たりがあった
それは彼らと出会ってしまったことだ
彼らと出会って幸せを体感してしまったことだ
「そんなことで怒る神様じゃないと思ってたんだけどなぁ…」
どうやらそうでも無いようだ
「そんなに怒るぐらいならちゃんとこの世界を制御しとけよなぁ」
文句を言っても仕方がない
神様は今僕に天罰を下しているのだから
僕の言うことなんか聞くはずがないんだ
「ひどい神様」
なんであなたが拝められているのか僕には分からないよ
誰も救おうとしない無慈悲な神様がよ…
そんなこと思っていると突然家の扉がノックされる音が聞こえた
あれ?こんな所に何の用だろう
僕は今暗い森の中に家を建てて住んでいた
彼らに会う確率を0.1%でも下げられるように
だけど
意味が無いことも分かっていた
ドアを開けるとそこには僕より少し小さめの5人が立っていた
「あ、え?!」
僕が出てきた事に驚いたのかパンダのフードを被った少年が大声を出す
懐かしいなぁ…
また来ちゃったのか
「えっと…こんにちは!」
彼は戸惑いながらも僕に挨拶する
そしてほかの4人は彼につられるように、こんにちはと挨拶してくれた
懐かしい
本当に懐かしい
そっかそっかこの季節だったね
僕たちが出会ったのは
また楽しい日々が始まるのか
また、悲しい目に合わされるのか
ねぇ君たちは次どうやって死ぬの?
屋敷ごと燃やされる?
君たちが無事なら屋敷ぐらいどうでもいいよ
とある国に恨まれて戦場で死んじゃう?
君らが死ぬぐらいなら国ごと投げ出してみんなで逃げよう
魔王の幹部に1人ずつ殺されちゃう?
もういっそ人間たちを根絶やしにして魔王の部下として暮らそうよ
ギルドの依頼で罠に嵌められて死んじゃう?
ならギルドなんて危険なことやめてしまおう
けれどこれ全部君たちは断った
俺たちは国民を守らないといけない
俺たちは世界を守るための勇者だ
俺たちは依頼主を恨んではいけない
俺たちは何も後悔なんてしない
そう言って
八つ裂きにされ
撲殺され
人身売買され
銃殺され
魔法によって殺され
焼き尽くされた
「えっと、大丈夫ですか?」
何も言わない僕を不審に思ったのかフードを被った少年が心配してくれた
ねぇ
「nakamu許してよ」
そう言って彼に抱きついて泣いてしまった
「なんで、俺の名前…」
顔を見なくても分かる
彼は目を見開いて驚いている
「分かるよ…」
君らより君らのことを知っている
君らより君らと一緒に生きてきた
君らより君らと一緒に人生を謳歌していた
君らより君らの死に様を沢山見てきた
「nakamu、シャークん、きんとき、スマイル、きりやん」
「え?」
僕が彼らの名前を呼ぶと
なんで俺たちの名前を知ってるんだ?
会ったことあるっけ?
というような言葉が聞こえてくる
「何千年も前から君たちの事を知っているよ…」
そんなこと言っても彼らは信じないだろう
そしてこれから君らは僕と一緒に生きていく
これは決められたことなんだ
だけど
「僕を見捨ててくれ」
「僕から離れてくれ」
「もういいよ。もう充分幸せだから」
「これ以上僕を苦しめないで1人にさせて」
もうやめてください
神様…
彼らは突然そんなこと言われて戸惑っていた
「俺達は貴方に何かしましたか?」
nakamuがそう聞いてくる
「僕は君らに救われた」
「だから、もう…」
そう言った時意識が遠のいていくのを感じた
「大丈夫か?」
シャークんが俺にそう聞いてきた
どうやら背後から気絶させたらしい
泣いていた彼は俺に体を預けるようにして倒れている
「この人、どうしたんだろ」
俺がそう言うと
みんなは口々に思ったことを口にする
「精神異常者っぽくね?」
ときんときがいうと
「確かになぁ俺たち会った覚えもないし」
きりやんが同意するように頷いた
「俺らを油断させる罠かもしれない、あまりソイツには触れるなよnakamu」
スマイルは警戒心丸出しのようだった
「nakamuはどう思う?」
俺はnakamuの意見を尊重するとシャークんは言ってくれた
「俺は…」
正直この人のことはよく分からない
信じるも何も信じられる情報が何一つない
俺たちの名前だって街の人から聞いただけかもしれない
だけど
「nakamu許してよ、か」
あの声の出し方は慣れてる人の声の出し方だ
発音もイントネーションもあまりにも俺の名前を呼ぶ事になれていた
「俺は少しだけこの人について知りたい」
「正気か?nakamu」
ときりやんが聞いてくる
「あぁ、正気だ」
何となく信じていい気がするんだ
そう言うと彼はため息をついて
「わかった」
「まずこの人をベットに運ぼう。このままじゃだめだろうし」
と指示を出してくれた
「きりやんさすがに手足は縛った方がいいんじゃねぇか?」
スマイルがきりやんにそう言った
「けど縛る道具がない」
「じゃあ俺が探してくるよ」
「悪いなシャークん。おい言い出しっぺのスマイルも行けよ」
ときりやんが言うと面倒くさそうにスマイルはシャークんと一緒に紐を探しに行った
「んじゃ俺ときりやんでこの人運ぶか」
きんときときりやんが俺に持たれかかっている人をこの家のリビングまで運んでくれる
みんなの背中が遠くなると俺は彼の家であろう屋敷を探検することにした
2階に上がってみるとどうやら彼の部屋らしきところを見つけた
その部屋にはベッドと本棚と机しかなく本棚には難しそうな本がずらりと並んでいた
なんかスマイルが好きそうだなこの本
本棚の本を見ながら所々哲学の本が置いてあるのがわかった
小学生向けの哲学の本から辞書並みに分厚い哲学の本まで置かれてある
まるでスマイルの成長に合わせて買ったようだ…
そして机に目を向けるとそこに何十冊の本が置かれてあった
本というより日記か?
失礼だよなと思いながらもその中で一番古そうな日記を開けてしまった
○月✕日
今日は何日か覚えてない
だけど焼かれた本の代わりに僕が忘れないように覚えてる範囲で書いてみることにする
彼らが来てくれた
僕はブルークと名乗った
彼らの名前はnakamu、シャークん、きんとき、スマイル、きりやんらしい
みんな個性豊かで優しそうな子だ
僕が不老不死と言っても怪しみながら接してくれた
彼らは孤児院から逃げ出してきたと言っていた
そしてこれからここに住むらしい
少し心配だけど僕は少しだけワクワクしていた
これって俺たちと同じ名前の人達のことか?
だから彼は俺たちの名前を知っていた…?
この人たちと俺たちを重ね合わせたってことか?
ページをペラペラめくりながら考える
どうやら楽しい日々を過ごしていたようだ
彼はこの屋敷に留めたことを後悔しながらも彼らと遊ぶ日を楽しんでいたようだった
11月1日
屋敷が焼かれた
みんな死んだ
僕だけ生きた
不老不死だから
思い出は全部焼かれた
形に残っているのは何一つない
これからどうやって生きていけばいいか分からない
ごめんなさい
ごめんなさい
初めてこの日記に日付がついた
11月1日か
このページに来るまで何百ページもあった
覚えている限りでもこんなにあるということは彼らは何年も何年も一緒に過ごしていたのだろう
つまり彼は1回死んでいる?
いや、この日記が幻想のことを書いている可能性だってある
決めつけるのは良くないな
そう思いながら次のページをめくった
○月✕日
nakamuときりやんに出会った
どうやら彼らは転生していたらしい
また出会えたという事に思わず喜んでしまう
最初は警戒していた彼らだけど徐々に僕を信頼してくれた
こんなに嬉しいことは無い
また、会えた?
彼の日記にはそう書いてあった
つまり、もし、
これに書かれてあることが本当だとするなら俺たちは何度も彼に会っているということ…?
そんな事ありえるのか?
またページをめくってみる
その先にはまた楽しい日々
そして死
この日記はそれを繰り返し繰り返し書いていた
「なるほどな…」
本当か嘘か確かめる必要があるな
少し前
俺ときりやんは彼をソファーの上に寝かしてそのままリビングを探索していた
するとアルバムのようなものを置いてあるのを見つけた
「おーい、きりやーん」
「何〜?」
「アルバムあったんだけど」
「アルバムぅ?」
そう言って彼はこっちに向かってきた
ちょっとダメな事だけど
「失礼しまぁす…」
そう言って俺たちはアルバムを開いた
1ページ目にあったのは幼い頃の俺たちの写真だ
正確には俺たちにそっくりな子供たちの写真
集合写真のようで幼稚園生らしき子供5人と彼が写っていた
「なんか、おかしくね?」
きりやんがそう言った
「何が?」
「だってさ、あの人が写っているってことは結構最近の写真ぽいじゃんけど画質古すぎんか?」
「あ〜ね確かに」
3・4年ぐらい前と言ってもこんなに画質が古くは無いはずだ
じゃあなんで
なんでこんなに画質が古いんだ?
そう思いながらもペラペラとめくっていく
どうやらあの子たちの成長を撮ったアルバムのようだった
しかし不思議なことが一個ある
彼の姿がずっと変わらないのだ
彼らは背が伸びて体つきも男らしくなっているにも関わらず彼は変わらないまま
彼らが老人になったところでアルバムは終わっていた
最後のページにはこう書かれていた
2回目
「2回目ってなんだ?」
「2冊目って意味じゃないか?」
そう思って1冊目を探してみるがどこにもない
何かがあって削除したのかな
仕方がなく3冊目らしきものを見てみる
そのアルバムは10代ぐらいの若い人が写っていた
それも俺たちにそっくりだ
そして彼の姿はやはり変わっていなかった
最後まで見てみるとこのアルバムにも3回目と書いてあった
このような形のアルバムが何十冊も何百冊もあった
「なんでこんなにいっぱい」
きりやんがそう呟く
「なんでだろうな、彼は若そうなのにこんなにいっぱいの思い出があったのか…」
しばらくするとみんな集まった
シャークんとスマイルはどこからか持ってきた紐で彼の手足を縛る
「なんか話したいことあるんだよね」
そう言ってきりやんは2冊のアルバムを机の上に置いた
「あ!俺も話したいことある!」
そう言って彼は何冊か日記らしきものを机に置いた
「勝手に持ってきていいのか?」
とスマイルが聞いてくる
まぁたしかに
これは彼の家だ彼のプライバシーに触るだろう
「俺らの名前を知っている義務を知ることも大切だと思うけどな」
きりやんはそう言った
「これは無関係だと俺も思えない」
「けど、nakamu」
「スマイル!」
「俺たちはこの人に助けられてるかもしれないんだ」
nakamuは真剣な目でスマイルを見つめる
「勝手にしろ」
それはやってもいいというスマイルなりの許可だ
「つまりこの事を整理すると」
アルバムを見終わったnakamuがこの事を整理し始める
「彼は不老不死で俺たちは転生しているってことか」
「そんなこと信じられるか?」
ときりやんが言った
「正直俺もこの日記だけなら信用出来なかった」
「けどこのアルバム、2冊目に比べると3冊目は明らか様に画質が良くなっている」
「たった数年ではここまで良くならないはずだ」
それはきりやんも分かっているだろ?とnakamuは言う
「ってかこれなんで2冊目なんだ、1冊目はどうした?」
シャークんが不思議そうにそう言った
「屋敷が焼かれた日、この時にあいつが出会った人達は死んでいる」
「つまりこのアルバムは2回目の転生」
線と線が繋がっていく
「ずっとあの人は俺達が死ぬその瞬間を見ていたってことか…」
日記もアルバムもずっと続いている
きっと何回も何回も見てきたんだ
数え切れないほど
「それで、nakamu許してよ、か」
ボソッとnakamuは呟く
もう解放してくれ
って意味だったのか
なんだか、
なんだかとっても可哀想だ…
「助けたい」
そう思ってしまった
それはみんな思っている事だ
だけど
「俺も助けたいよ、けど」
方法がない
nakamuは悔しそうにそう言った
これは神様が決めたこと
俺達にはどうすることも出来ないんだ
全員が静まり返った時にスマイルが口を開いた
「もし、こいつが本当に不老不死なら」
「俺達も不老不死になれるんじゃないか?」
目を開けると僕の手足は縛られていた
それはそうか僕は不審者だもんね
彼らはどこにいるのだろうそう思って周りを見渡そうとした時だった
「起きた?」
nakamuが目の前に出てきた
「うん、おはよう」
「これ解いてくれると嬉しいなぁ」
そういうと何も怪しまずにnakamuは解いてくれた
思わず驚いてしまう
冗談で言ったのにな…
彼は警戒心は無いのか?
「君に聞きたいことがある」
彼はそう言ってアルバムと日記を持ってきた
「これはあくまでも俺たちの考え」
「君は不老不死だ。そして俺たちと出会って楽しんでそして死んでいくのを見てきた」
この日記とアルバムを見て思ったことなんだろう
確かに誰でもここまでは考えられる
だけどさ
「不老不死なんて信じてるの?」
そういうと彼の表情が曇る
もう君らとは関わりたくないんだ
だからもうこれで最後だ
「出て行ってくれない?」
これ以上僕を苦しませないで
彼はふぅとため息をついた
そして
「嫌だ」
といった
「え」
「ぶるーく、俺が君を助けるよ」
そう言って僕の手を握る
「もう、君を1人にさせない」
彼は僕を見ながらそう言った
「神様を出し抜こう」
そう言って彼は笑う
「俺たちは考えた。そして思ったんだよ」
「なんで俺たちはブルークと前世もその前もずっとずっと前も出会えたのかなと」
確かにそれはそうだ
でもそれは神様が行った天罰で…
「仮説を一つ立てた」
「俺達が望んで君の近くに転生することを願ったという仮説をね」
「え?」
「つまり転生する前に神様に願い事ができる場があると思ったんだよ」
「それで?」
「俺たちはこれから死ぬ」
唐突に彼はそんなことを言った
「そして神様にお願いするんだ。不老不死になりたいと」
「もちろん5人全員で言ったら神様に怪しまれるだろうね」
「神様の中では俺たちはブルークのところに転生したがる仲良しという印象があるはず」
「そんな中5人が不老不死になりたいだなんて言ったら神様はもう二度と俺たちを会えなくするかもしれない」
「だけど5人バラバラに言ったら神様は怪しまないはず」
つまり
「つまり君達はバラバラの時期に死んで神様に不老不死になりたいって願って転生するってこと?」
「うん」
そしたら神様も欺けるでしょう
と彼は言った
「君らは神様を甘く見ている!神様はたったの1年や2年じゃ…!」
「分かっているよ、1年や2年じゃ短すぎる」
「けど100年置きなら?」
「100年…?」
「100年ごとに俺たちは神様に願うんだ!」
「まず初めはシャークん、次はスマイル、その次はきんとき、次はきりやん、最後は俺」
「なんでその順番なの?」
「記憶力の問題で」
なんでこの計画に記憶力が必要なんだ
「シャークん以外は何回も転生をおこなうから、多分転生すると前世の記憶が無くなる。だけど記憶がなければ不老不死になろうだなんて思わない」
「そこで、不老不死と願う前までは前世の記憶を受け継ごうって願うことにしたの」
「まぁ不老不死になるって願ったら記憶もなくなるだろうからそこは気合でどうにか」
と彼はいった
そのための記憶力か…
「けど本当にいいの?」
不老不死は君達が思うより余っ程苦しくて辛いものだよ
「もちろん!俺たちに任せてよ」
「必ずブルークを助ける」
真剣に僕を見つめてくれる
その目が大好きだった
あんまり君たちがお人好しすぎて
優しすぎて
その優しさに甘えてしまう僕が情けなくて
それでもそうなればいいと思ってしまう
「ありがとう、nakamu…」
「ありがとう…」
そう言うしか無かった
「多分今日から500年待ち続けると思うけど」
「大丈夫だよ、500年なんて」
「今まで生きてきた人生の10分の1にも当てはまらない」
そう言って笑ってしまう
さぁ神様
僕達と勝負しよう
貴方の作った完璧の世界の中で足掻いてもがいて幸せを掴んでみせる
それから俺は何回も転生を繰り返した
そして
518年後
俺は神様に願った
不老不死になりたいと
それから18年後
「やっと、やっとアイツに会える」
俺は異世界に転生していた
そしてこの18年間でブルークの世界に行く方法を見つけ出した
「待ってろよ…」
あとは呪文を言うだけ
すると突然酷い頭痛に襲われた
痛い、痛い、痛い痛い痛い
なんでこんなに痛いの?
なんで、なんで、なんでこんな時に
痛いよ
何となく感じていた
これは神様がしかけたものだ
この計画がバレたんだ
いつから、いつからだ…
頭を押えながら必死に考える
いや、考える暇なんてない
はやく、早く言わないと
「あ…」
喉が潰れてる?
声が出せない
やばい、やばいやばい
あいたい
アイツに
俺達とずっと一緒に生きてくれるあの人に
産まれる前から支えてくれたあの人に
あの人に!
顔も思い出せない
名前すらも思い出せない
だけど
会わなきゃいけないことは分かっている
目の焦点が合わない
そろそろ限界を感じた
だけど、
このままだとダメだ
約束したんだ
また会えるって!
ずっとそばにいるって、
だから
そう思いながらも喉から声は出ない
意識ももうそろそろ限界だ
嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
アイツらに出会えない人生なんか
何にも意味が無い
今まで俺がずっと覚えていた意味が無い
絶対あう
そう思いながらも意識はもう飛びかけだ
助け…
そう思って前を見た時だった
「ずっと待ってたよ」
そう言って彼に抱きしめられる
あぁ、
おそいよ
「ごめんごめん」
そう言って彼は笑う
「行こうnakamu」
「あぁ!」
もう頭痛はしない
「待ってたよブルーク」
「僕もだよnakamu」
そう言って彼は俺を抱きしめる
「勝ったよ、勝ったよnakamu」
彼は泣きながらそう言った
「あぁ、そうだなブルーク」
俺たちの勝ちだ
「さぁ行こうみんな待ってる」
そう言って彼は俺の手を引いてくれた
その日僕達は初めて神様に勝った
Thank you for watching this story!
コメント
5件
この作品超泣けます😭今3周目なんですが、毎回泣いちゃいます😭😭これ以上の神作は無いです!