テラーノベル
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この世界には、男女の性別以外に「α」「β」「Ω」という3つの性別が存在する。
αは容姿や能力がとても優れており、政治家や大企業のトップ、医者などの社会的地位の高い職に就くものが多い。また、スポーツの世界でもその能力の高さを遺憾なく発揮し常に上位を独占している。そして1番の特徴は男女ともに妊娠させることが可能ということである。
Ωは容姿には優れているが小柄な人が多い。能力が高いものもいるが、3か月に1度あるヒートによってまともな職に就くことが難しく、就職しても出世は難しい。スポーツの世界にもΩの選手はいるものの1日休むと取り戻すのに3日かかると言われるなかで約1週間練習ができない期間が存在するせいか大きな活躍をする選手は多くない。そんなΩの1番の特徴は男女ともに妊娠が可能ということである。
βは人口の多くを占めており、目立った特徴もなく平凡といわれる存在である。
俺、明浦路司はΩである。だが欠陥品のΩだ。小柄が多いといわれるなかニョキニョキと身長を伸ばし今では186cmまであり、通常では3か月に1度あるヒートはスケートをするために切り詰めた食事や昼夜問わずバイトをする不規則な生活によって乱れに乱れここ数年は1度もない。かかりつけ医の医師には「もうヒートは来ないかもしれないね」と言われた。瞳さんの実力に追い付くには1秒でも多く氷の上にいる必要があった。俺はヒートがこないことをいいことに無茶な生活をつづけながら氷の上に乗り続けた。
ヒートはこない。そのはずだった。
「はっ、はぁ」
熱い、熱い、熱い!
体中が燃えるように熱い。全身の毛穴という毛穴から汗が噴き出している。前後不覚になりながらも、少しずつではあるがゆっくり進み人のいない路地裏へと向かう。
何故いまさらヒートがきてしまったのか。現役は引退したがショーキャストを目指しオーディションを受ける日々。現役時代とは違い毎日のように氷に乗っているわけではないので多少ではあるがお金に余裕ができ、ギリギリまで食事を切り詰めなくてよくなったしバイトも少し減らしたことにより以前より規則正しい生活が戻ってきていた。
本来であれば、ヒートの前に抑制剤を服用することで負担を軽減するところだが司はここ数年ヒートがこないということもあり抑制剤を服用していなかった。また、急なヒートに対応するためほとんどのΩが携帯している緊急用の抑制剤も持ち合わせていなかった。今までの経験にないほどの激しい快楽に襲われながらもより人通りのないほうへ進む。深夜とはいえ人に出くわさないとは限らない。焦る気持ちとは裏腹に足は震え、今にも倒れこみそうになる。
「あっ、ぅ」
なんとか路地裏へたどり着いた瞬間足からフッと力が抜け地面に倒れこむ。ひんやりと冷たい地面が気持ちよくて体をこすりつけると硬くなった分身から甘い刺激を感じる。襲い来る快楽をやり過ごしながらしばらくたったころαのフェロモンを司は嗅ぎ取った。
「ねぇ、そこでなにをしているの」
「だれ?」
足元から徐々に視線を上げる。全身黒い服に黒い髪、まるで夜闇のようだ。深夜にもかかわらずサングラスをしていて瞳の色はわからない。だがフェロモンはその男が上位のαであることを示している。
男はおもむろに近づき司の顔をあげさせじっと見つめる。司は逃げ出そうとするものの体は上位のα前に屈服し言うことを聞かない。
「はな、してください」
サングラスの奥の瞳をスッと細め、口元がわずかに弧を描く。
「君、Ωだったんだね」
その瞬間今までより強いフェロモンが体を覆い司の意識を刈り取っていった。
ぱちゅ♡ぱちゅ♡
どこか遠くから響く水音が聞こえる。規則正しく同じような力で腰を打ち付ける音がしている。
ぼんやりと視界が開けていく。どこかの屋内に連れていかれたらしく、薄暗い路地裏から一転明かりが灯っている。質の良いベッドの上にいるのかシーツの肌触りはとてもよい。恐る恐るではあるが自分の現状を確認する。ぽっこりと少し膨れた自分の腹、大きく開かされた膝、そして目の前にはαの男。冷めた月色の瞳に真っ黒な髪の中に特徴的な右上の生え際にある白い髪。
「よだか、じゅん?」
どこかぼんやりとしていた意識と感覚が急にはっきりとする。従順に夜鷹の肉棒を食む下半身、ヒートも相まっていつも以上に体にこもった熱、そして胎に注ぎ込まれた精液。それを感じ取った瞬間体を大きく捩り抵抗しようとした。
プシュッ♡♡プシッ♡プシッ♡
「っう“あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ♡うそ、なんでぇ♡♡」
腹を押された。そう、押されただけで司は己の肉棒から潮を噴き出したのだ。頭がおかしくなりそうだ。拒絶したい心とは裏腹に体は言うことを聞かず夜鷹の肉棒を愛おし気に絡みつく。その反応に夜鷹はうっそりと笑みを浮かべつつ腰を打ち付ける。そうして何度目かわからない射精をし、司の体内に濃厚な精液がたっぷりと注がれる。
ぐぴゅ♡ぶぴゅ♡ごぷ♡どぷぷぷぷぷぷぷっ♡♡
「ぁ♡ぅ♡♡♡」
満足したのか夜鷹は萎えた性器を引き抜いた。栓を失った後孔からごぷりと精液があふれる。暴力といえるほどの快楽を与えられぐったりと倒れながらもその身を快楽に震わせる。そんな司を一瞥すると、夜鷹はサイドテーブルの上に置いてある煙草を吸い始める。
「ねぇ、そのままでいいの?」
「…なにが、ですか」
意識を失っていた間も喘ぎ続けていたせいか喉がかすれている。重たい上半身を無理やり起こすと胎に出された精液があふれ出しシーツの上に水たまりを作る。
「ヒートのときに、それだけ中出しされたらほぼ妊娠したと思って間違いないよね」
「なっ…!?」
さらりと言われた言葉に耳を疑う。誰が誰の子を妊娠?
現役を引退したからと言って氷の上に乗るのを諦めたわけではない。妊娠してしまえば氷の上に乗る時間が減ってしまうし、無事に出産できたとしてもまとまった時間なんて当分とれるはずがない。
快楽で赤に染まっていた顔色を蒼白にし後孔に指を這わせ夜鷹の精液を掻き出す。先ほどまで夜鷹の肉棒を咥えこんでいたそこは緩く司の指を容易に包み込む。
「ん♡」
人差し指と中指をぐるぐると搔き回せば中に出された精液が後孔から零れる。中のものを処理しているだけなのにまるで自慰行為のようだ。指を動かすたびにくぷくぷと音を立て、その刺激によって白濁に混じって愛液までもがとろとろと溢れ出す。
くちゅ♡こちゅ♡こちゅ♡こちゅ♡
「ぁ♡ん…ふ♡あ♡ぅ♡♡♡」
司の性器はすっかり勃起し先端からは透明な蜜が滴っている。もはや、自分が何のために後孔に指を挿入しているのかという目的を忘れ快楽を追い続ける。
「ねぇ、そんなので掻き出せてるの?」
夜鷹に声を掛けられ、自慰にふけっている己の醜態を晒してしまったことに気が付き羞恥に顔を赤らめるが、身体は快楽を求めることに必死で己の前立腺を刺激し性器も擦り始める。
くちゅ♡こちゅ♡♡しゅっ♡しゅっ♡♡
びくん♡びくん♡♡
「ぁ、イく♡お゛っ♡♡♡」
大きな体をがくがくと震わせ挿入したままの指をきつく締め、出しつくしたのか司の性器からは何も出ずただぷるぷると震えている。
瞳がぐりんと上を向きそのまま意識をとばしてしまいそうな司の前にピンク色の錠剤を取り出す。
「アフターピルあるけど欲しい?」
「!くれ、るんですか?」
「いいよ。僕を満足させたらね」
満足げなほほえみをうかべる夜鷹を見て司は選択を誤ったことを悟ってしまった。
ベッドの端に腰かけた夜鷹の前に座り込み、司の痴態に煽られ滾る肉棒に指を添える。強弱をつけながら擦るとより一層硬度が増し、先端から透明な体液がにじむ。唇を寄せ舌を這わせながらちゅうちゅうと吸い取ると己の下腹部に熱が集まり甘い痺れをもたらす。
「はむ♡んっ♡ふ」
「おいしそうな舐めるね」
視線を上げて睨みつけてやりたいところだが、なぜかおいしく感じてしまうのも事実なため顔を羞恥に染めながら奉仕を続ける。
じゅこ♡じゅこっ♡にゅこ♡♡
ぢゅうぅぅ♡ぢゅっぢゅぷぷ♡♡ちゅぽっ♡♡
司は音を立てながら雁首を超えて竿半ばまでどうにか頬張って夜鷹を絶頂まで導こうとする。水音が飛び散るように大きくなる中、夜鷹は手のひらを伸ばす。
ずぷっ、ぐぽぽ♡
「んっ♡うぅ“、!?お、ぉ゛ぉ゛」
「喉開いて」
そして鷲掴んだのは司の頭だった。そのまま滑る勢いを利用し喉の奥まで肉棒が滑り込む。言われるがままに自然と体が夜鷹の命に従う。喉を開き夜鷹の愚息を全て受け止めようとする。
ぼちゅ♡どちゅ♡どちゅ♡♡ごりゅごりゅ♡♡♡
「んぶ、うぅ“、っ~~~~~~♡っぉ゛♡♡♡」
ごんごんと奥を殴りつけられる。苦しいはずなのにどうしようもなく快感を得てしまう。発情期とは生命を締め上げるような苦しみさえも快楽に変換してしまうものなのか。
そうやってすでに司は夜鷹より先に高みへ昇っていった。がくがくと腰が震え、後孔からたらたらと愛液が床へ落ちていく。
「う、ぅ“ぅぅ~~~~~♡♡い、ぃ♡イ”♡♡♡♡」
瞼の裏で白い火花がとび明滅する。息をせんと鼻で吸い込めば鼻先をくすぐる陰毛から立ち上がる淫臭とαのフェロモンが脳髄を浸す。喉だけでなく、五感全てが夜鷹に支配される。
「出すよ」
びゅるるるるるる♡
びゅくっ♡どぷっどぷっどぷっ♡
ものすごい速さで脈打つそれはびくびくと震え、宣言通り熱い精液が喉奥に放たれた。ずるずると肉棒が引き抜かれると口いっぱいに広がる粘りのある青臭い白濁をゆっくりと大事そうに飲みこんでゆく。
「おいで」
快楽によって力が抜け夜鷹の足にもたれかかり蕩けた瞳をこちらに向ける司をベッドの上に引っ張り上げる。夜鷹は取り出した錠剤を見せつけるかのように舌にのせ司の唇を奪う。薄く開いた唇から夜鷹の舌が侵入し、錠剤が司の舌にのせられる。どこか甘い味がして瞬く間に溶けて消える。夜鷹から与えられるすべてのものが甘美なものに感じてしまう。
「君の体温が高いからすぐ溶けたね」
良かった、これで妊娠しなくて済む。ほっと胸をなでおろしたのも束の間、 グルんと体を回されうつ伏せの体勢になる。
「っえ、も…する、ひつようないですよね」
「君のヒートにあてられてまだ収まらないんだ。責任、とってくれるよね」
ごちゅん♡ごちゅ♡どちゅん♡♡
ずるりとぎりぎりまで抜かれたかと思えば一気に最奥まで貫かれる。与えられる律動に合わせ自然と腰が動き己の性感帯に夜鷹の性器をこすりつける。お互いに何度も絶頂を迎えた二人は少しの刺激でも昂り限界に近づいていく。
「ぁ、あ♡いくぅ♡♡♡」
「ピル飲んだし、中に出すよ」
「っ!だめ!」
思わず振り向き首を横へ振るがその瞳は物欲しそうに揺れ、中はきゅうきゅうと夜鷹のものに吸い付く。夜鷹が激しく突き上げるたびに甘い嬌声をあげ中を締め上げる。律動が速まり、肉棒が最奥を貫いた瞬間限界を迎えた二人が同時に果てる。あんなに出したというのに射精の勢いも精液の量も変わらず、司の胎を白く染めていく。夜鷹さんがアフターピルを持っていてよかった。こんなに出されたら確実に妊娠していただろう。体はいまだ熱くほてりじくじくと甘く疼く腹を撫でる。
「司」
名前を呼ばれ視線を向けると錠剤を口に放り込まれる。さっき夜鷹が食べさせてくれた時のように一瞬で消えてなくなる。薬ってこんなに早く溶けてなくなるものだったっけ、それにこの甘くてどこか懐かしい味──そう、幼いころ兄弟と一緒に食べたラムネみたいな……
「これって…」
「うん、ラムネだよ」
涙があふれて止まらない。最奥に出された精液を必死に掻き出そうとするが指が届く前に夜鷹に腕をつかまれ拘束される。そのまま後孔に熱い昂ぶりをあてがわれ、項に舌を這わされる。
──もうこの男から逃げられない。
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