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あぁ、何でこんな事になったのだろうか。
八左ヱ門は学園中を逃げ回りながら、現実逃避にひたるのだった。
事の始まりは1週間前に遡る。
「なぁ、八。いいだろ?」
「さっ三郎!こんな真っ昼間から何言ってるんだよ!」
三郎に壁ドンされた状態の八左ヱ門は、顔を真っ赤にしながら三郎の胸を押す。
くノ一教室が授業で生き物を使うため今日は委員会がなく、何をしようかと廊下をのんびり歩いていたら突然腕を引かれ、空き部屋へと連れ込まれた。
壁を背に見上げる三郎はところどころ汚れている。 1週間の任務から帰ってきたばかりなのだろう。
「あ~1週間ぶりの八だ……。」
三郎の顔がどんどん近づいてくる。
「っちょっと待って!」
「待たん。1週間分の欲が溜まってるのだからな。」
三郎の手が、後頭部を押さえてくるです。
三郎の顔が至近距離にあるからか、顔に熱が溜まっていくのを感じる。
あと少しで唇が触れ合う瞬間。
「竹谷せんぱーい!」
「いらっしゃいますか〜?」
三治郎と虎若の声が扉の向こうから聞こえる。
慌てて三郎を押し離す。
「どっどうしたんだ?」
「先輩に宿題を教ええもらおうと思って!」
「さっきこの部屋に入るのを見たって乱太郎、きり丸、しんべヱが教えてくれて!」
「そっそうか!今行くから待っててくれ!」
「「はーい!」」
「悪い三郎、そういうことなんでまた今度な!」
「はぁ!?ちょっとま」
「じゃっ!」
引き留めようとする三郎を無視して、部屋をでた。
そこから1週間、生き物達のお散歩、七松先輩の餌食、学園長のお使い、3日間の任務と色々あって三郎とは約1週間会うことはなかった。