テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
_4t
28
Sola
46
2,636
231
田中洸希 愛され
楽屋に入る。
とろんとした目、赤い顔。俯く姿勢。
彪馬が言う。
「帰れ。」
『いやなんでだよ』
「いや自分の顔見た???見たら一瞬で帰れ。って思うぞ」
『いや俺はッ』
「はいはい熱測るよ〜」
『ちょっ!!俺っ、いける!!!』
「どう見てもいけないでしょ。はい静かにするよ〜」
『待っ、!!毅くん!!』
39.7度。
「よく生きてたなお前。」
『…俺…っ、まだいける…』
「いいから。早く寝ろ。」
『やぁっ、いけるっ…』
「はいはい洸希ちゃんおねんねだよ〜」
『黙れ。』
「あら随分と早い反抗期かにゃ?」
『…もぉ…いいや…』
「寝た?寝たか、」
「食べ物とか買いに行こうぜ」
「行こ行こ」
『…ん』
「あ、赤ちゃん起きた」
『まだ言ってんのか…』
『ってなんだこれ』
目の前には大量のゼリーやスポーツドリンク。
「えー赤ちゃんのために買ってきた。」
『いやそれにしては多すぎるだろ無駄だわ。あと赤ちゃんやめろ。』
「反抗期すごいわねぇ…」
『…っ?!…待っ…』
顔を顰める。
「洸希?どうした?…大丈夫か?」
『…頭…っ…』
「……とりあえず横になれ。」
『……っはぁ…っ』
「……大丈夫だから。洸希。これ飲んで。」
『…おれっ……』
「はい喋らなーい、今は無理すんな。」
『……っ』
「おい飲めよ。笑」
『やだっ……』
「子供ですかー??赤ちゃん???」
「いいのか口移しするぞ」
『……やだっ』
「もぉー、毅行け、ストロー突っ込め」
「うーい」
『…んぐっ?!』
「よっしゃないすー」
「もうほぼいじめてるぞ。笑」
『……ん』
「起きたー?」
『んあ、毅くん…』
「……よっと」
『…っ?!…』
自分の額に毅くんの額を当てられる。
近い。あまりにも近い。鼻が触れ合うほどの距離。
『ちょっ、待って…』
「あんま下がってないなー…」
『余計熱上がるって…』
「ん?なんで?…まぁいいか」
『……っ』
「一応測ろ。はい。脇に挟んで。」
『…うん』
ピピッ
37.9度。
「全然下がってないな」
『えぇ…っ』
「…なんか欲しいものある?」
『…ぎゅー。ぎゅーして。』
「あら、甘えん坊タイムですか?」
『いいから』
「はいはい笑」
「失礼しまーす!!」
『うっさ…玲於くん?』
「こら!!年上にうっさとか言わないの♡」
『テンション大丈夫…?』
「いやー、洸希の高熱姿こんなに可愛いと思わなくて…」
『は?!…帰って』
「こら、ツンデレさん?」
※キャラ崩壊
こっから多分普通です。
『……はぁ』
「熱どう?」
『わかんない…』
「わかんないよなぁ…」
36.7度
「おー、結構下がったね。」
『玲於くん、おれ仕事できる?』
「多分。聞いてこよっか。」
『…』
「うおっ」
袖を引っ張る。
『…行かないで』
「…ぅえ…!!」
『…なんでそんな喜んでんの』
「珍しい…可愛いね」
『……っな!!…もぉ早く行ってきて!!』
「ごめんって笑、ずっと居るよ。」
『…ありがと』
楽屋
『おはようございまーす…』
「おっ、治ったー?」
『あの、そのぉ…俺なんも覚えてなくて…その、なんかやばいことしてたっすか?』
「やばかった。いい意味で。」
「洸希可愛かったよ」
『……なっ?!…、何してたっすか?』
「俺が洸希に急接近したら死ぬほど照れてたよ。」
実はなんで余計に熱上がるか分かってた毅さん。
『……なっ?!、それは毅くんが悪いじゃないすか!!』
「なにそれ聞いてない!!!」
「あとー、ツンデレめっちゃ発動してたね。」
『……もう聞かないでおくっす。』
と言って楽屋を去る。
去る時に彪馬や颯が「もっと聞かせて!!」と言ってたのは気にしないでおこう。
楽屋を出、扉を閉め、壁に寄りかかる。
『……恥っず…』
コメント
1件
みぅだよ🖤読んだよ、第5話「田中洸希 愛され」。 熱出してる洸希がみんなにめっちゃ甘やかされてて、もう…尊すぎて倒れるかと思った…🤍💦 彪馬の「帰れ」から始まって、毅が額くっつけて熱測るところとか距離近すぎてこっちが照れるわ…。「余計熱上がるって」って洸希が言うの、完全にその通りだし(笑)玲於のテンション高すぎるところも可愛かったな。 最後に何も覚えてなくて恥ずかしがってるの、愛されすぎてる…読んでて自然と口元緩んじゃったよ🌙 また続き読ませてね。