前回の続き
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Kn side
しばらくすれば、シャークんが目を覚ました。
Sh「……。」
何をするかと思えば、点滴を引き抜き、俺の上に馬乗りになった。
あ、死ぬ。
Kn「……。」
そう思ったのは首を絞めてきたからだ。
嗚呼、俺は弟に殺されるのか、まだ17年しか生きてないのに未練が沢山ある。
走馬灯のような後悔が頭の中に駆け巡る。
シャークんが連れていかれた日、それは、ごく一般的な休日、両親は既に死んでいて俺らは2人で辛い中、 幸せに暮らしていた、朝の9時、忘れもしない、俺が朝食を作っていれば家の扉をノックする音が聞こえた、コンコン、こんな朝早くになんだ?なんて思っていたらシャークんが出てくる、と言うからどうせ近所の人か、新聞の勧誘だろう、と思っていかせてしまった、行かせたことに俺は酷く後悔した。
兄ちゃん!!!と叫び声が聞こえ、只事では無いと思い、火を止め、包丁を持って玄関へ行けば男3人が、シャークんを掴んでどこかへ連れていこうとしている、俺は直ぐにシャークんの腕を掴み抵抗した、一人の男には手の甲に包丁を突き立て、跡が残る程深く切ってやった、もう1人の男には頬に包丁を突き立てて目印を付けた、もう1人の男は殺すつもりで首を掻っ切った、だが浅かったからか、血は出ていたが反撃として腹を殴られ、俺は蹲ってしまった。
くそが、くそが、くそが!
その後、俺は裏社会の人間になり、シャークんを必死に探した、シャークんと俺を引き剥がした奴らを探し出し、殺し回った、口を揃えて知らない、逃げた、と口にした、裏社会では子供の命なんて砂漠の砂のように軽い、嗚呼、そうだ、死んでる可能性があった、だから俺は酷く絶望した、だからこの任務に立ち会った時、シャークんを捕まえた時、俺はほんの少しの希望を見てしまった、覚えてるかもしれない、また幸せな日常に戻れるかもしれない、だが待ち受けていた現実は悲しいもので、そんなハッピーエンドは許さないというように、彼から俺の記憶を奪っていた、神はなんて残酷なんだ、神なんて居ないのかもしれないが。
1分くらいだろうか、体感は酷く長く感じているがこのくらいだろう、カーテンの開く音がした。
Kr「きんとk……?!ちょっと?!」
急いで俺からシャークんを引き剥がした
急に酸素が補給され、苦しい。
Kn「ゴッホ…ゴッヘ……」
死ぬかと思った。
コメント
4件
最高!!わくわくが止まらない 続き楽しみです!