テラーノベル
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⚠注意⚠
治侑
グロい部分あるから無理な人は回れ右で
第7話
―侑視点―
ある帰り道のことだった。
俺は治と一緒に帰っていた。
いつもみたいに他愛のない会話をして帰って途中の道で別れて。
普通に変わらない日常だった。
治と別れてから少しして俺は今日治から借りていた体操服を返し忘れていたことに気づいた。
体操服は自分のカバンの中に入っており、帰るときに治に渡す予定だったはずがすっかり忘れていた。
別に今日返さなくてもよさそうだが、まだ治と別れてそれほど経っていないし、治の家を知っているため帰り道もなんとなく分かる。
明日また忘れても困るため、治の後を追いかけることにした。
俺は急ぎ足で来た道を戻り、治の家の方向へ行った。
それからしばらくした所でようやく治の後ろ姿が見えた。
俺は声をかけようとして治に近づいたが、治は俺に気づかず曲がり角を曲がって先に行ってしまった。
仕方なく俺は治の後を追いかけ急いで曲がり角に行ったが、その先には治の姿がなかった。
治を見失ってしまったらしい。
けど、突如消えた訳でもないしまだ近くにはいるはずだと思い、俺は今いる周辺で治を探した。
けど、どれだけ探しても治は居らずいつの間にか辺りは真っ暗になっていた。
しかも治を探すのに夢中になっていたせいか全く知らない路地裏のようなところに来てしまい、完全に迷子の状況だ。
こんな状態で治を探すのは無理だ。諦めて帰り道を調べようと俺はスマホを取り出した。
ちょうどその時。
微かに女の人の叫び声が聞こえた。
反射的に辺りを見渡すが誰もいない。
普通なら悲鳴が聞こえてもただ女子高生がじゃれ合っているだけだろうと思い、スルーしているところだ。
けど、何故か俺はこの声の正体が気になってしまった。
声はそれ程遠くない。結構近くの方だ。
スマホをしまい、興味本位で俺は叫び声がした方へ足を運んだ。
その後も2、3度同じような女性の声が聞こえた。
その声もだんだん近づいてる。
声をたどった先は一軒の空き家だった。たどり着いた時には声は消えていたが場所的に多分ここで合っている。
長年放置されてそうな空き家で周りは腰くらいの高さの雑草が一面びっしり生えていた。
家の周りを見ると一面雑草だらけのところに一筋だけ人が通れそうなくらいの道があった。ここ最近誰かが通ったような道だ。
もしかしたら悲鳴をあげた女性がここに入って何かあったのかもしれない。
俺の思い過ごしかもしれないが何かあってからでは俺も後味が悪い。
少しばかり深呼吸をし、覚悟を決め俺は家の中へと向かった。
雑草の道をかき分け、玄関の扉の前まで来た。ドアノブに手をかけひねってみるとドアノブはくるっとまわった。どうやら鍵は開いているらしい。
扉を開けると、中は真っ暗で何も見えない。
俺はスマホを取り出しライトをつけた。
玄関から先は廊下が続いており、いくつか部屋があって左の壁際の方には二階へ続くと思われる階段がある。
そして、廊下の1番奥の部屋から明らかに物音がする。
やはり、ここに誰かいる。
俺は一度スマホのライトを消した。
こんな空き家にいる人だ。もしかしたら犯罪者とかで見つかった瞬間に襲われるかもしれない。
先ほど見た間取りと少しの月明かりを頼りに俺は奥の部屋へ進んで行った。
進むにつれ最初の時より物音が明確に聞こえてきた。
なんだろうこの音。ぐちゃぐちゃという音と何かをちぎっている音が混ざり合って聞こえる。
それになんか腐敗臭と鉄の匂いがする。
これも近づいていくに連れ匂いが濃くなっていく。
あまりの匂いに吐き気も覚えた。
俺は最大限に気配を消し奥の部屋の前まで行った。
部屋のドアは開いており、中が見える状態になっている。俺はこっそり部屋の中を覗いた。
中にはやはり人がいた。体格的に多分男だろう。
男は“何か”の前に座っていた。暗くてなんだかはよくわからない。
その“何か”は大きい物体と小さい物体に分かれているようだった。
男は“何か”をナイフで切ってそのまま口に運んで食べていた。大きさ的にも何かの肉だろうか。
そのまま様子を見ていると目が慣れてきたおかげか先ほどよりもよく見える。
そして、“何か”の小さい方がはっきりと見えた。
生首だ。女の人の生首。
胴体から切り離されころんと転がっている。
多分、大きい物体の方が胴体なのだろう。
生首は見覚えのある顔だった。
思い出したくない。
中学の時にいたあの女だ。
振られたことを腹いせにいじめてきた。
それにあの女のことが好きだった奴を中心にして。
俺が虐められた原因はあいつだと言ってもいい。
けど、なんでそんな女がこんな事に?
それにあの男は人間の肉を食っているということになるのか?
正気じゃない。人間を食うなんて。けど…
俺は女の方から男の方へと目を向けた。
そして、ある事に気付いた。
男が着ているのは俺と同じ稲荷崎の制服。
多分身長も俺と同じくらい。
そして何よりも銀髪。
稲荷崎。身長が同じ。銀髪。
あの人しかいなかった。
「治」
咄嗟に名前を呼んでしまった。
あちらも俺に気付いたらしい。
「何しとんの」
ビクとも動かず無言のままだった。
「治?」
俺はもう一度名前を呼ぶ。
すると此方をやっと向いてくれた。
月明かりに照らされ、ようやく顔が明らかになった。
治だ。
間違いなく治だった。
………は、
じゃあ、もしかして
治がこの女を殺した………?
治が人間の肉を食っていた?
え、、、ホントに
これ全部治の仕業なんか?
………ハハッ、嘘やろ
ほんとに?治が?
そうだとしたら、
あ~、やっぱり治やったんや
俺の目は間違っていなかった
……アハハッ、
やっと見つけた♥
コメント
8件
急展開&最高すぎて今脳みそフリーズしてる🙄🙄 侑も普通の人間じゃないの!? え、どゆこと!!? こんな凄い物語書けるpinoがち天才🫵︎🫵︎💕 続き早くみたい‼️ 楽しみにしてる😘😘
侑ううううううううううう!?!?まってまって神回きたなおい😎😎😎最高すぎじゃないですか͡° ͜ ʖ ͡° ) ねーぇもうほんっとに最高すぎる‼️‼️え、グ.ロの書き方?とかも上手いし文の書き方もうますぎてもうほんとにすき。 ほんとに続きみたい早く見たいいい😭😭まじ次も楽しみにしてる‼️
あ、侑?これは好きすぎる展開✨