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俺の同期には、渡会雲雀と言う何もかもが才能に恵まれている天才がいる。…頭の良さ以外はね。
彼はいつもニッコニコの元気で、周りをも明るくしてくれる、月のような存在だ。
まるで「怪盗」と言うことが嘘のようにね。
俺は気になっていることがある。
彼は本当に怪盗一家の跡取りなのか。
そりゃぁそうだ。
じゃない可能性の方が明らかに低い。
まぁ俺も考えずに喋ってる訳じゃないから一旦さ、聞いて。
あいつ怪盗って言ってるのに足音はでっかいし気配もありあり。
それにいつもニッパー!としていて裏社会にいた雰囲気は感じられない。
たった3つのくせに彼の裏に隠された職業を否定するなって?
いやいやwこの三つがそろっているだけで怪盗と言う確率は一気に下がる。
思い切って本人に聞いてみるか??…いや、怖すぎる
あ、奏斗に聞けばいいんだ。
セラ「奏斗〜」
奏斗「お!セラじゃん、どしたん?」
セラ「雲雀ってほんとに怪盗なの?」
奏斗「…ッw」
セラ「??」
奏斗「どゆことw?セラは雲雀が怪盗だって見えないってことw?」
セラ「そうゆうこと。だって足音は大きいは気配は隠せないわ…これで怪盗行けると思う?」
奏斗「ふぅ〜ん…wじゃぁさ、その隣にいる本人に聞いてみたらw?」
セラ「?隣?」
隣には誰も…
雲雀「…ばぁっ!」
セラ「ッ!」ビックゥー!
雲雀「おぉ!セラおが驚いたぁ!セラおが驚いたあぁ!」
奏斗「あっははwwww、こいつが怪盗じゃないとw?」
雲雀「正真正銘の怪盗です⭐︎」
少しも気配も足音もしなかった…
セラ「もしかして雲雀って…」
雲雀「ん〜?」
セラ「わざと?」
雲雀「…んはwどうだろうね」トッ
消えてった…!
奏斗「あいつは昔っからずっと足音とか気配をわざと大きくしてたんだよwいつも元気なのは周りの人を悲しませないようにねw」
セラ「…ふぅ〜ん」
奏斗「んじゃ!僕は先帰るね〜じゃねセラ」
セラ「ん、あと一つ聞いていい?」
奏斗「…何?」
セラ「雲雀はまだ俺たちに心を開いてないってこと?」
奏斗「…さぁね!本人に聞け!本人しか知らんだろw」
セラ「それはそう…じゃぁさ、奏斗はなんでそんなに知ってたの?」
奏斗「ん〜…」
奏斗「俺があいつの相棒だから!」
セラ「えっ」
奏斗の一人称が俺になった…どゆいみ?
…それにしても雲雀ってやっぱり恵まれてるな、少したりとも気配と足音がないし頭ももしかしたらいいのかもしれない
「恵まれてるんじゃないよ。努力の結晶」