コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は人形である。
人形でありたいと考えたことはない。
ただ、本当であることを否定された。
あなたは私の話を聞いてくれる?
二人目の子。
二人目の子は随分前の話で、あまり覚えていない。
私、あの子と沢山遊んだわ。
あの子とある日、周りの子たちの悪口を紙に書いたの。
ニヤニヤして、悪いことをするってドキドキするのね。
でも、大人の人にバレちゃった。
大人の人は、すっごく怒っていたわ。
そんなにいけないことだったかしら?私はそう思った。
でも大丈夫。あの子がとなりにいるもの。
一緒に謝りましょう。
…おかしいわ。どうしてそんなことを言うの?こんな些細なことで争う必要はないじゃない。どうして、私一人のせいにするの?
大人の人は、あの子を信じたわ。
私だけが、ごめんなさい。
あの子はその日から、一緒に遊んでくれなくなったわ。
沢山泣いたけど、きっと私が悪かったの。
他の子の悪口を書いて、ごめんなさい。
私は一人になっちゃった。
三人目の子。
三人目の子はね、私がすることを笑って真似してくれたの。
それに、男の子らしい遊びを沢山教えてくれたわ!
あの子と遊ぶのはとっても楽しかった。
私たちをバカにする奴は、泣かせてやったわ!私は一人じゃなくなったの!
でも、大人の人たちが私とあの子を離したの。寂しかったけど、決まりだから仕方ないわ。
でもね、長い時間が経った頃、また会えたの!嬉しかったけど、久しぶりに会ったからどう話しかければいいか分からなかったわ。
私が迷っていたらね、知らない男の子がすごい勢いでぶつかってきたの。
すごく痛かったわ。
あまりにも痛かったから、大きな声をあげて泣いてしまったの。
あの子が私に気づいたわ。
きっと心配してくれると思ったの。
でもね、違ったの。
彼は、あの子は別人のようだったわ。
泣いている私を見て、周りの子たちと一緒に私を指差して大きな声で笑ったの。
そのとき私は、痛いより苦しいと感じたの。
息が苦しい。
きっと、転んだ私が泣いているのが面白かったのね。
後に、私の左腕の骨が折れていたことが分かったわ。
他にも分かったことがあるの。
周りの子たちはね、私をバカにしていたんですって。
私の長い髪が汚いって。
私の顔は不細工だって。
私の人生は、終わってるって。
あの子と一緒にいたときみたいに、みんなを泣かせてやろうと思ったわ。
でもね、あの子も私をバカにしていたの。
私には、泣くことしかできなかった。
私は、また一人になった。
四人目の子。
しばらく経ってね、私は新しい場所に行った。そこには三人目の子もいた。
また沢山の悪口を言われたけど、大人の人に話したら悪口を言われなくなった。
陰では言ってるみたいだけど。
四人目の子は、ずっと家の中にいた。
いじめられたんだって。
私と一緒だね。
私は、その子を家から出した。
友達になった。
それで、沢山女の子がいるところに連れていった。
みんなで沢山過ごした。
でも、四人目の子はみんなに酷いことをした。みんなの顔写真を、ネットに載せた。
私の顔も。
みんなは四人目の子から離れていった。
私は、四人目の子にどうしてそんなことをしたのか聞いてみた。
写真を撮ってもいいってことは、ネットに載せてもいいってことでしょ?
彼女はそう言った。
それは悪いことなんだよって私は教えた。
彼女は渋々みんなに謝った。
私も一緒に謝った。
みんなも渋々許してくれた。
そんな彼女にも、沢山の友達ができた。
彼氏もいるんだって。
それから彼女は、私といてくれなくなった。
約束は破られた。
話しかけても無視された。
私と、周りの子の悪口を言われた。
私と周りの子の縁を切ろうとされた。
大人の人たちに、あることないことを言われた。
私はとっても怒ったの。
私は彼女に、沢山粗暴な態度をとった。
いっぱいいっぱい、嫌なことを言った。
そしたらね、大人の人たちが私を責めたの。
彼女はこんなお前に沢山優しくしただろって。彼女は体調を崩してしまった。お前のせいだって。
私のせいかな。
…また、私が謝るの。ごめんなさい。
私は、また一人。
五人目の子。
私は一人じゃなかったみたい。
今まで、二人目の子のときからずっと五人目の子はいた。
でもね、この子は違うの。
自分が不利になったとき、この子は私を身代わりにしたの。何回も、何百回も。
どうしてこんな最低なことをするのって数え切れないほど聞いた。
そしたらね、「そんなことしてない。自分は正しい。」って全く認めない。
周りの子たちは、また喧嘩かって苦笑する。
違うの、気づいてよ。
どうしてみんなはこの子を信じれるの?
いつもみんなと私にわがままを言っているのは。
いつもみんなと私の嫌がることを言っているのは。
いつもみんなと私に嫌がらせをするのは。
この子でしょ。
女の子の髪を引っ張って、みんなの制服を汚して、男の子に暴力を振るって。
謝りもしないこの子を、みんなはどうして許すの?
私以外の子をいじめてるこの子を、私は注意した。
だって、友達だから。
悪いことしてるなら、教えてあげなきゃ。
でもね、この子は認めなかった。
私に酷い暴言を吐いて、私を悪いと言って。
私はすごく怒った。
私は一人だ。
六人目の子。
六人目の子は、とても明るい女の子。
人の悪口は言わないし、あまり怒らない。
毎日を楽しめる子。
私の相談をきいてくれた。
私も彼女の相談をきいた。
沢山遊んでくれた。
とってもかわいくて、沢山の人が彼女を好き。私と彼女はね、また新しい場所に行った。
そしたら、彼女と四人目の子が仲良くなった。彼女は他にも沢山の友達ができたみたい。
私は、彼女と一緒にいたいと思った。
でもね、彼女はこう言った。
四人目の子がお前を嫌がってる。来ないでほしい。
私は断った。
だって、私は四人目の子がいても嫌だとは思わない。
なのに、私が我慢して彼女と離れなきゃいけないなんておかしいよ。
私と彼女が離れる以外にも、方法があると思った。
だから、別の案を考えようと話した。
彼女は、じゃあ四人目の子と仲直りしてと言った。
すっごく嫌だったけど、仲直りも考えておくことにした。
四人目の子が来た。
私はどう話しかければいいか分からなかった。そしたら六人目の子は、謝れよと言った。
私はその言葉に驚いて、少し経ったら悲しくなった。
彼女は続けて、お前も悪いことして謝ってないんだろ?と言った。
私はもうなにも言えなくなっていた。
その日の夜、私は彼女に連絡した。
でも、彼女はすごく怒っていて話にならなかった。
彼女は、私に縁をを切ろうと言った。
私は首を縦にふった。
でも私は、このままだと後悔すると思った。
だから、私が彼女の嫌だと思ったところと、私がした悪いところの謝罪を話した。
それと、私と縁を切れて嬉しかったかきいた。彼女は、嬉しくないとこたえた。
私は、自分で反省するべきと考えているところはどこかきいた。
彼女は、「私に反省するところはない。私は悪くない。大人の人にも相談して悪くないって言われた。」と話した。
私は呆れた。
自分の悪いところを私は認めたのに、彼女はそうしてくれない。
しばらく話し合いをした。
彼女は、「私のこと分かってない。私を苦しめているのはお前だ。縁を切ったままにしよう。」と話すばかりで、私の話をきいてくれない。
だから、最後に私は私の伝えたい全てを一気に話した。
そしたら彼女は、私に望みをきいた。
彼女の言う望みとは、縁を戻したいか切ったままにしたいかを問いているのだろう。
私は、ないとこたえた。
私は、もう壊れてしまっている。
いつ動かなくなってもおかしくない。
そんな私に望みなどない。
私は、「私に価値がないなら捨てればいい。価値があるなら繋げばいい。決めるのはお前だ。」そう話した。
彼女は、じゃあねと言った。
私は、捨ててくれてありがとう、もう二度と現れるなと言った。
その後彼女が何と言ったか私は知らない。
そう、私は一人なのだ。
ここまで読んだ人がいるとするならば、あなたは私を悪いと言う?
お前が努力しないから。
根本的にお前が悪い。
こんなくだらないことで。
好きに思ってくれて構わない。
それは読者の自由だ。
寧ろ、こんなくだらない話をここまで読んでくれてありがとう。
二人目から六人目の皆さんは、自称可哀想な主役様。
でもね、知ってる?
“ここ”では私が主役。
ここでは、私が自称可哀想な主役様。
物語の中では、私が中心なの。
私は、登場人物だからあなたたちの批判なんて聞こえない。
それと同時に、私は”一人”なんだけどね。
あなたも壊れた人形は捨てる人?
おわり