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六つの尾籠

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六つの尾籠

1 - 私。

♥

31

2022年05月05日

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私は人形である。

人形でありたいと考えたことはない。

ただ、本当であることを否定された。

あなたは私の話を聞いてくれる?

二人目の子。

二人目の子は随分前の話で、あまり覚えていない。

私、あの子と沢山遊んだわ。

あの子とある日、周りの子たちの悪口を紙に書いたの。

ニヤニヤして、悪いことをするってドキドキするのね。

でも、大人の人にバレちゃった。

大人の人は、すっごく怒っていたわ。

そんなにいけないことだったかしら?私はそう思った。

でも大丈夫。あの子がとなりにいるもの。

一緒に謝りましょう。

…おかしいわ。どうしてそんなことを言うの?こんな些細なことで争う必要はないじゃない。どうして、私一人のせいにするの?

大人の人は、あの子を信じたわ。

私だけが、ごめんなさい。

あの子はその日から、一緒に遊んでくれなくなったわ。

沢山泣いたけど、きっと私が悪かったの。

他の子の悪口を書いて、ごめんなさい。

私は一人になっちゃった。


三人目の子。

三人目の子はね、私がすることを笑って真似してくれたの。

それに、男の子らしい遊びを沢山教えてくれたわ!

あの子と遊ぶのはとっても楽しかった。

私たちをバカにする奴は、泣かせてやったわ!私は一人じゃなくなったの!

でも、大人の人たちが私とあの子を離したの。寂しかったけど、決まりだから仕方ないわ。

でもね、長い時間が経った頃、また会えたの!嬉しかったけど、久しぶりに会ったからどう話しかければいいか分からなかったわ。

私が迷っていたらね、知らない男の子がすごい勢いでぶつかってきたの。

すごく痛かったわ。

あまりにも痛かったから、大きな声をあげて泣いてしまったの。

あの子が私に気づいたわ。

きっと心配してくれると思ったの。

でもね、違ったの。

彼は、あの子は別人のようだったわ。

泣いている私を見て、周りの子たちと一緒に私を指差して大きな声で笑ったの。

そのとき私は、痛いより苦しいと感じたの。

息が苦しい。

きっと、転んだ私が泣いているのが面白かったのね。

後に、私の左腕の骨が折れていたことが分かったわ。

他にも分かったことがあるの。

周りの子たちはね、私をバカにしていたんですって。

私の長い髪が汚いって。

私の顔は不細工だって。

私の人生は、終わってるって。

あの子と一緒にいたときみたいに、みんなを泣かせてやろうと思ったわ。

でもね、あの子も私をバカにしていたの。

私には、泣くことしかできなかった。

私は、また一人になった。


四人目の子。

しばらく経ってね、私は新しい場所に行った。そこには三人目の子もいた。

また沢山の悪口を言われたけど、大人の人に話したら悪口を言われなくなった。

陰では言ってるみたいだけど。

四人目の子は、ずっと家の中にいた。

いじめられたんだって。

私と一緒だね。

私は、その子を家から出した。

友達になった。

それで、沢山女の子がいるところに連れていった。

みんなで沢山過ごした。

でも、四人目の子はみんなに酷いことをした。みんなの顔写真を、ネットに載せた。

私の顔も。

みんなは四人目の子から離れていった。

私は、四人目の子にどうしてそんなことをしたのか聞いてみた。

写真を撮ってもいいってことは、ネットに載せてもいいってことでしょ?

彼女はそう言った。

それは悪いことなんだよって私は教えた。

彼女は渋々みんなに謝った。

私も一緒に謝った。

みんなも渋々許してくれた。

そんな彼女にも、沢山の友達ができた。

彼氏もいるんだって。

それから彼女は、私といてくれなくなった。

約束は破られた。

話しかけても無視された。

私と、周りの子の悪口を言われた。

私と周りの子の縁を切ろうとされた。

大人の人たちに、あることないことを言われた。

私はとっても怒ったの。

私は彼女に、沢山粗暴な態度をとった。

いっぱいいっぱい、嫌なことを言った。

そしたらね、大人の人たちが私を責めたの。

彼女はこんなお前に沢山優しくしただろって。彼女は体調を崩してしまった。お前のせいだって。

私のせいかな。

…また、私が謝るの。ごめんなさい。

私は、また一人。


五人目の子。

私は一人じゃなかったみたい。

今まで、二人目の子のときからずっと五人目の子はいた。

でもね、この子は違うの。

自分が不利になったとき、この子は私を身代わりにしたの。何回も、何百回も。

どうしてこんな最低なことをするのって数え切れないほど聞いた。

そしたらね、「そんなことしてない。自分は正しい。」って全く認めない。

周りの子たちは、また喧嘩かって苦笑する。

違うの、気づいてよ。

どうしてみんなはこの子を信じれるの?

いつもみんなと私にわがままを言っているのは。

いつもみんなと私の嫌がることを言っているのは。

いつもみんなと私に嫌がらせをするのは。

この子でしょ。

女の子の髪を引っ張って、みんなの制服を汚して、男の子に暴力を振るって。

謝りもしないこの子を、みんなはどうして許すの?

私以外の子をいじめてるこの子を、私は注意した。

だって、友達だから。

悪いことしてるなら、教えてあげなきゃ。

でもね、この子は認めなかった。

私に酷い暴言を吐いて、私を悪いと言って。

私はすごく怒った。

私は一人だ。


六人目の子。

六人目の子は、とても明るい女の子。

人の悪口は言わないし、あまり怒らない。

毎日を楽しめる子。

私の相談をきいてくれた。

私も彼女の相談をきいた。

沢山遊んでくれた。

とってもかわいくて、沢山の人が彼女を好き。私と彼女はね、また新しい場所に行った。

そしたら、彼女と四人目の子が仲良くなった。彼女は他にも沢山の友達ができたみたい。

私は、彼女と一緒にいたいと思った。

でもね、彼女はこう言った。

四人目の子がお前を嫌がってる。来ないでほしい。

私は断った。

だって、私は四人目の子がいても嫌だとは思わない。

なのに、私が我慢して彼女と離れなきゃいけないなんておかしいよ。

私と彼女が離れる以外にも、方法があると思った。

だから、別の案を考えようと話した。

彼女は、じゃあ四人目の子と仲直りしてと言った。

すっごく嫌だったけど、仲直りも考えておくことにした。

四人目の子が来た。

私はどう話しかければいいか分からなかった。そしたら六人目の子は、謝れよと言った。

私はその言葉に驚いて、少し経ったら悲しくなった。

彼女は続けて、お前も悪いことして謝ってないんだろ?と言った。

私はもうなにも言えなくなっていた。

その日の夜、私は彼女に連絡した。

でも、彼女はすごく怒っていて話にならなかった。

彼女は、私に縁をを切ろうと言った。

私は首を縦にふった。

でも私は、このままだと後悔すると思った。

だから、私が彼女の嫌だと思ったところと、私がした悪いところの謝罪を話した。

それと、私と縁を切れて嬉しかったかきいた。彼女は、嬉しくないとこたえた。

私は、自分で反省するべきと考えているところはどこかきいた。

彼女は、「私に反省するところはない。私は悪くない。大人の人にも相談して悪くないって言われた。」と話した。

私は呆れた。

自分の悪いところを私は認めたのに、彼女はそうしてくれない。

しばらく話し合いをした。

彼女は、「私のこと分かってない。私を苦しめているのはお前だ。縁を切ったままにしよう。」と話すばかりで、私の話をきいてくれない。

だから、最後に私は私の伝えたい全てを一気に話した。

そしたら彼女は、私に望みをきいた。

彼女の言う望みとは、縁を戻したいか切ったままにしたいかを問いているのだろう。

私は、ないとこたえた。

私は、もう壊れてしまっている。

いつ動かなくなってもおかしくない。

そんな私に望みなどない。

私は、「私に価値がないなら捨てればいい。価値があるなら繋げばいい。決めるのはお前だ。」そう話した。

彼女は、じゃあねと言った。

私は、捨ててくれてありがとう、もう二度と現れるなと言った。

その後彼女が何と言ったか私は知らない。

そう、私は一人なのだ。


ここまで読んだ人がいるとするならば、あなたは私を悪いと言う?

お前が努力しないから。

根本的にお前が悪い。

こんなくだらないことで。

好きに思ってくれて構わない。

それは読者の自由だ。

寧ろ、こんなくだらない話をここまで読んでくれてありがとう。

二人目から六人目の皆さんは、自称可哀想な主役様。

でもね、知ってる?

“ここ”では私が主役。

ここでは、私が自称可哀想な主役様。

物語の中では、私が中心なの。

私は、登場人物だからあなたたちの批判なんて聞こえない。

それと同時に、私は”一人”なんだけどね。


あなたも壊れた人形は捨てる人?

おわり

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