彼女が、交通事故で俺を庇って死んだ
デートの帰り道、〇〇と手を繋いで歩いていた
「楽しかったなぁ〜」
『ね〜!』
と言い、ニコッと笑う〇〇。
「かあいい」
俺がそう言うといつも
『そんなことないし』
顔を赤くする〇〇
ずっと見ていたいなぁ
なんて、思ってしまう
この幸せが続くと思っていたのに、
こんな事になるなんて
何気ない会話をしていたとき、
キキィーー
横からブレーキの音が聞こえた
『樹っ、危ないっ!!!』
〇〇に勢いよく背中を押され、俺は助かった
鈍い音が聞こえた
「いててッ
〇〇、?」
嫌な予感がする
「〇〇ッ、〇〇!!!」
そこには、紅に染まったになった〇〇がいた
緊急搬送されたが、〇〇は助からなかった
「即死」だったって
俺なんかを庇って、〇〇は逝ってしまった
もう俺は何も考えたくなかった
当たり前だった〇〇との日常が、一瞬にして奪われた
〇〇がいなくなってから、何もできなくなった
仕事も上手くいかないし、飯も喉を通らない
辛い
もう、〇〇のいない世界では生きたくない
その日の夜、俺は、高層マンションの上から空を飛んだ
𝐍𝐞𝐱𝐭︎ ⇝150♡
コメント
4件
やばっ!?めっちゃ好きなんだが!! 続き気になるぅー!