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青「さて……」
黄「えっち、する?」
青「それは黄ちゃんが決めて。私は別に、どっちでもいいし。」
黄「ん、じゃあいいや。」
黄は別部屋に行こうとしか言っていない為、命令は完遂されている。
青「ふふ、何か聞きたそうだね。」
黄「青ちゃん、えっち好きそう、なのに、いいの?」
青「あ〜、あれね、演技。ヤバい人だと思わせる事で、避けてもらおうとしたの。」
黄「そっか。裸も、あまり……」
青「うん、だって──この痣だらけの体だもん。まさか黄ちゃんも一緒だとは思わなかったけど、ね。 」
黄「うん。痣だらけの体。不安だったけど、誰も、何も、言わなかった。少し、安心した。」
青「喋り方、スムーズになったね。」
黄「青ちゃんなら、嫌なこと、してこないって、分かってるから。」
青「……私達、現実で会えないかな……っ」
黄「!?……青ちゃっ……」
青は、涙を流していた。
青「ごめっ……」
黄は青を優しく、優しく抱きしめる。青は少しビクッと体を震わせたが、すぐに落ち着きを取り戻した。
黄「青ちゃんも、苦しかったんだね。怖かったんだね……。」
演技して、その怖さを隠して、自分自身を、隠した。
黄「すごいね、青ちゃんは……。」
ああ、優しくて、温かい。青は、隠すことを、やめた。
青「黄ちゃん……」
黄「会おう、絶対に。初めて見つけた、唯一の味方──仲間だもん。」
青「うん……うん!」
黄「教えるね、私が住んでいる場所は──」
GM『青、黄の欲が満たされました。ログアウトします。』
黄「えっ、ちょ、待っ──」
言い終わる前に、2人は光に包まれ──
現実世界に、戻された。
黄「っ!?」
見慣れた天井、机の上にはボロボロの教科書やノート。扉には無数の穴と、彫られている呪いの言葉。時計を見ると、朝の4時だった。
黄「どうして、どうして……」
黄も、涙を流す。声を殺して、誰にも気づかれないように──。
緑「赤さん、そんなに愛液垂らして……」
橙「ちゃ~んと、おねだりしないとダメだよ。」
赤「ん〜!」
赤は椅子に縛り付けられつけられ、身動きが取れなくなっていた。さらに猿轡─ボールギャグを咬まされているのだ。よだれも大量に垂れている。
緑「な〜んだ、言わないんだ。じゃあ、そこで見ててね♡」
緑と橙はキスをし始めた。