生まれた時から、愛されてこなかった
私は、親が避妊をしなかったから生まれた。
母はいつだって私のことを堕ろそうとした
ただ父親が止めるので、中絶ができなかった
私の1番最初の記憶は、母の怒号だった
陣痛が来ても病院に行かず、生まれそうになれば自身の腹を殴っていた
私が、腹の中で死ぬように
でも生まれてしまった、生きてしまった
それに怒った母は、鋏で私の体を切ろうとした
寸前で、父が来た、
自分が赤ん坊を殺すような人だとバレたら、離れられてしまうかもしれない
そう思った母は、鋏を捨て、ぎこちない笑顔をうかべた
私が物心着いた時、家には知らぬ顔の人がいた
男性で、父より若い人、チャラそうで、よく母に金を渡していた
金ズルか、不倫相手、そのどちらかだと思った
案の定、そいつは母の不倫相手だった
父とは離婚、そのチャラ男が新しいの父親になった
チャラ男はホストをやっているらしい、
母がオーナーをしていた…性処理店で、出会ったらしい
チャラ男は金だけはあった、母は多分金と、体の相性で選んでいるんだと思った
そのうち、知らぬ間に家族が増えた
仲良くはしなかった
いつの間にかチャラ男はいなくなっていた、
母が飽きたか、金が入らなくなったかのどちらかだと思った
次に来たのは、医者だった
その次に来たのは公務員だった
そんな風に、母は男を変えていた
その頃の私といえば、施設等にも預けられず、一日一食、飯を食べる時以外は公園にいる生活だった
帰れば母が殴ってくるから
私だけ、私だけが虐待の対象にあった
痣と内出血は消えることなんてなかった
酷い日…金が減り始めた日等は、刃物や鉄パイプで殴ってきた
痛いなんて、思わなかった、それよりも明日には、目を覚ましたら、死ねるんじゃないか、
その期待の方が大きかった
でも母は人殺しになりたくないので私をギリギリで生かす
病院には行かせて貰えないから怪我の治りは遅かった
殺して貰えないなら、痛いだけなら、帰る必要性なんて無かった
公園で、ブランコに乗って、一日が終わる
当然死ぬ方法なんて知る由もなかったので、私は生き続けていた。
コメント
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リミーちゃんの昔話 鬼籍に入る 意味:死ぬことを遠回しに言うこと
母親...ウゼ(^^)