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線香花火
暗闇にこだまするロケット花火の乾いた破裂音が耳を切り裂いた
湘南の空いっぱいに赤い閃光が広がるのに見惚れていた
それが耳鳴りのせいだと気づいたのは花火が打ち上がってもう光がしょんぼりと消えかけている頃だった
気づくとそこには誰もいなかった。
浜辺に取り残された僕はただ1人、
あれ?誰と来ていたんだっけ?、思い出せない
手元に残された携帯電話を必死に叩いてやっと電話がついた。
これは誰?
泣いている自分にその時初めて気がついた