ある日の放課後。
元貴は同じクラスの友達・涼架と、
テスト勉強の話で楽しそうに笑っていた。
元貴『涼ちゃんの説明分かりやすい、!
本当にすごいよ!』
涼架『いやいや、
元貴の方がこの間の英語の発音上手いし!』
ふたりでノートを見せ合い、
ちょっとしたじゃれ合いも。
それを、
廊下の向こうからじっと見つめていた滉斗。
(なんか…
めっちゃ仲良さそうにしてんな……)
普段クールな滉斗の表情が、少し曇っている。
数分後。
教室を出て廊下で待っていた滉斗が、
元貴を呼び止める。
滉斗『…おい、元貴、』
元貴『せ、先輩!いつからそこに…?』
滉斗『今さっき、
…楽しそうだったね、涼架と、』
元貴『えっ…あ、はい…
勉強教えてもらってて…』
短く答える元貴を、
滉斗はじっと見つめたまま無言。
少し間が空いて、滉斗がぽつりと呟く。
滉斗『…俺以外のやつと、
あんなに笑ってるとこ、見せるなよ』
元貴『…え、?』
滉斗『…むかつく、』
こんな風に分かりやすく拗ねたような顔は
初めてで、元貴の胸は急にドキドキしだす。
元貴『で、でも、涼ちゃんは普通に友達で…//』
滉斗『それでも、嫌なんだよ』
滉斗が急に距離を詰めてきて、
壁際にそっと追いやる形になる。(壁ドン)
滉斗『他のやつと仲良くするのは、
別に良いけど、でも――』
滉斗がぐっと元貴を見つめる。
滉斗『俺が一番でいたい、
元貴の特別な笑顔は、俺だけに見せてほしい』
ちょっと低い声で囁かれて、元貴はさらに赤面。
元貴『ご、ごめんなさい…
でも、先輩が一番です、///』
声が震えたのは、
照れているせいばかりじゃない。
滉斗の独占欲が、妙に甘くて嬉しくて。
滉斗『じゃあ、
ちょっとくらい甘えても、いいよね、?』
滉斗がそっと元貴の手を取り、
まっすぐ目を合わせて――
柔らかなキスを、落とす。
滉斗『これで…俺の、って分かっただろ、』
元貴『……はい、先輩だけです、///』
帰り道、ふたり並んで歩く元貴の耳には、
まだ滉斗の甘い声が残っていた。
その日から元貴のクラスメイトは
『なんか今日、元貴めっちゃ照れてない?』
とひそひそ。
でも、秘密の胸の高鳴りは、
滉斗と自分だけのものだった。
短いイチャラブが多いかも…
短時間で読めて、栄養素(?)得られて…
これはこれで良き…?🤔
コメント
4件
見るの遅れるの悲しい😢 でもいつも通り神。栄養価高い……最高
良きです☺️