5話だけで2000越え!?
本当にありがとうございます!!
では、本編へどうぞ!
織田作《太宰》
太宰《織田作?》
織田作《何故未だ生きている》
太宰《えッ…?》
織田作《お前は俺を殺したんだ》
太宰《あッ》
織田作《何故お前だけ生きているんだ》
太宰『織田作はこんな事言わないッ』
織田作《早く◯ね》
太宰《ポロッ》
太宰《お、織田作ッ》
織田作《織田作と呼ぶな、不快だ》
太宰《ッ》
織田作《俺の前に二度と現れるな》
太宰《待ってよッ》
中也《太宰》
太宰《中也…》
中也《俺も思ってる、早く◯ねって》
太宰《えッ?》
中也《お前って最低な奴だよな、友達の事も助けられない屑が》
太宰《確かに織田作の事を助けられなかったけど、それは_》
中也《言い訳は見苦しいぜ、お前が織田作を殺したのは事実だ》
中也《後、俺昔からお前の事嫌いだったんだわ、本当にうんざりしてた》
中也《毎日毎日、悪戯ばっかりするし気に食わなかったんだよ》
太宰《それはッ》
中也《昔、【相棒】だとか【双黒】なんて呼ばれたが不快でしかなかった》
太宰《何でそんな事ッ》
中也《もう馴れ馴れしくするな》
太宰《置いていかないでよッ》
中也《お前は一人で◯ね》
太宰《何でそんなこと言うのッ》
太宰《何でみんな置いて行くのッ》
太宰《一人は嫌だッ》
太宰《一人は苦しいッ》
太宰《誰も助けてくれないッ》
太宰《誰か、助けてよッ》
太宰「はッはッはッ」
心臓の音が外から聞こえるくらい鳴っていた。冷や汗をかいて息が荒い。肺が痛い。
太宰「…誰も助けてくれない、ボソッ」
ギイッ トタトタトタ
バタンッ
無心で廊下を歩いた。夜の部屋は静まり返っていた。キッチンから包丁を取り出す。
太宰「早く死なないと…」
自分の腕に刃を突き刺す。
ザシュッザクッ
腕から赤い水滴が落ちる。
太宰「早く死なないと、死なないと」
自分の腕を気が済むまで切ったら次は首に刃を突き立てる。
太宰「…バイバイ」
中也「何やってんだッ!」
太宰「…中也?」
中也「ッ」
太宰の目には光が全く無く無表情で言葉に感情が無く焦点が合っていなかった。
太宰の周りには赤い水溜りが出来ている。
中也「起こせって言っただろッ」
太宰「…離して」
中也「何でだよ」
太宰「死なないといけないんだ」
中也「…何故?」
太宰「【僕】が織田作を殺したからッ【僕】は生きちゃいけないんだッ」
中也「大丈夫だから落ち着け」
太宰「【僕】と一緒に居るとみんなが不幸になるッ早く死なないとッ」
中也「落ち着けッ」
太宰「ヒュッやだ、ヒュッ」
中也「息しろッ」
太宰「助けてッヒュッ」
中也「息合わせろッ」
太宰「ヒュッヒュッヒュッ」
ピコンッ
中也「!」
森{太宰くんの調子はどうだい?}
中也「…ボスに連絡するかッ」
プルルルルルッ
森{どうしたのかね?}
中也{太宰が混乱し出して手に負えませんッ}
森{大変だッ今どういう状況だい?}
中也{過呼吸で自傷◯為をした後ですッ}
森{今すぐ行くよッ}
プツンッ
中也「太宰、落ち着けッ」
太宰「死なないとッ、ヒュッ」
中也「くッ、太宰!」
太宰「ビクッ」
中也「俺は此処に居る!大丈夫だから!」
太宰「ヒュッ、はッはッ」
中也「落ち着けッ俺は此処に居る」
太宰「はッはッはッ」
太宰「ちゅ、や」
中也「戻って来たか?」
太宰「…又やっちゃったんだね」
中也「気にするな、大丈夫だ」
森「中也くんッ」
中也「ボスッ」
森「大丈夫かね?」
中也「呼んでしまいすみません…」
森「気にする事ないよ」
太宰「森、さん」
森「太宰くんも大丈夫かい?」
太宰「はい…」
森「取り敢えず手当てをしようね」
中也「俺が居ながらこんな事になってしまいすみませんでしたッ」
森「しょうがない事だから大丈夫だよ」
中也「…又太宰の自傷を止めることができなかった、もっと見ておくべきでした」
森「中也くん一人じゃ大変な事もあるからね、其処は気にしなくて良いよ」
森「中也くんも寝不足だと思うし明日は休養を取ると良い。ゆっくり休むんだよ」
森「それと今日はもう大丈夫だと思うからちゃんと寝るんだよ?」
中也「はい、ありがとうございました」
バタンッ
太宰「中也、ごめんね」
中也「気にするな」
太宰「…やっぱりやめられないのかな?」
中也「大丈夫だ、絶対にやめられる」
太宰「…そっか」
中也「なぁ、どんな夢を見たんだ?」
太宰「何でそんな事聞くの?」
中也「…お前が混乱してる時に、【死なないと】って言ってたから」
太宰「…そんな事言ってたんだね」
中也「…そんなに悪い夢なのか?」
太宰「…うん」
中也「誰が出て来た?」
太宰「…織田作と中也」
中也「、何て言われた?」
太宰「…◯ねとか嫌いとか」
中也「…太宰」
太宰「?」
中也「俺はお前の不安を全て取り除く事はきっと出来ない、だが話は聞ける。何でも話せ、話したい時に話したい事を言え。…俺にはそれくらいの事しか出来ねぇ」
太宰「…..」
中也「俺は夢を見たことがないから夢というのがどんなものなのか分からねぇ。だから教えてくれ、夢ってのはどんなものだ?」
太宰「…夢とは自分の妄想だよ」
中也「…..」
太宰「自分の被害妄想だ。自分の心の奥底の罪悪感の反映だ。…それは決して自分ではどうする事も出来ない」
中也「お前は罪悪感を抱いてるのか?」
太宰「…人は皆、罪悪感の塊さ。罪悪感を持っていない人なんて存在しない、それが人間だ」
中也「…お前の罪悪感は織田作か?」
太宰「…そうだよ、私の人生の中での唯一の間違えだ。私は道を誤った。あの時、私はどうすれば良いか正直分からなかった」
中也「…..」
太宰「迷ったんだ、織田作の意思を尊重するか意地でも織田作を止めるか。でも、私の選んだ選択は残酷なものだった。変えようと思えば変えられる未来だった」
中也「…そいつは満足したんだろ?」
太宰「多分したと思う、だけど私は織田作に生きていて欲しかった。死んで欲しくなかった。彼は小説家になりたいと言った、その道を歩んで欲しかった」
太宰「分からないんだ、自分の本心が。あの時からどの感情が私の意思なのか分からなくなったんだ。自分が織田作の言った様な【良い人間】になれたのか分からないんだ」
中也「本心なら今言ってただろ」
太宰「えッ…?」
中也「【死んで欲しくなかった】、【生きていて欲しかった】、【小説家の道を歩んで欲しかった】、これは全部お前の本心じゃねぇのか?」
太宰「ッ」
中也「過去は変えられねぇ。でも未来は幾らでも変えられる、違うか?」
太宰「…..」
中也「織田作は最期、お前に向けて何て言った?呪いの言葉や醜い言葉を掛けられたか?」
太宰「…..」
織田作《人を救う側になれ》
織田作《弱者を救い孤児を守れ》
織田作《俺はお前の【友達】だからな》
太宰「…そんな事言われてない、」
中也「だろ?織田作はお前に希望の言葉を吐き、光を与えたんだろ?」
太宰「織田作は私に【人を救う側になれ】と言った、最後に【友達】と言ってくれた」
中也「そんな奴がお前に呪いの言葉を吐くと思うか?」
太宰「…思わ、ない」
中也「それで良いんだよ、偶には感情に浸れ」
太宰「…ズビッ」
中也「…..」
太宰「織田作、ごめんッポロッ」
中也「…..」
太宰「ごめんなさいッポロッ」
初めて見た子供の様な口調や表情に中也はただ太宰の頭を撫でる事しかできなかった。
気が済むまで泣き続けた。気づけば二人とも寝てしまっていた。
どうでしたか?
なんか無心で書きまくったら文字数が3000を超えてしまっていましたw
長くてすみません💦
次回は❤️700で投稿します!
では、また次回!
コメント
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続きまってます!
雲さんって毎回私の脳内見てるのかってくらい私の好みの話作りますよね。 好きです