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夏油「今日からここが君の部屋だよ
好きに使ってくれ」
そう言い、連れてこられた部屋は
高い高いビルの高層階。
『こんな…広いとこ…』
申し訳ないよ…、そう言おうとしたら
ポンッ
夏油さんに頭を撫でられる。
夏油「もしかして申し訳ない、とか思ってるのかな?」
え…?
なに、この人エスパー?
『あはは…夏油さんにはお見通しですね…』
そう、ヘラヘラと笑う。
と
夏油さんは優しく微笑み、私を見る。
そして頬に手を触れ
夏油「言っただろう?今日から君も家族だと」
と。
そんなこと。
『…夏油さんは優しい人なんですね』
私は言う。
『見ず知らずの初対面の女性にここまで優しくしてくれて、部屋まで与えてくれて、…それに家族だとまで…』
私にとって家族は…。
いてもいなくても変わらないもの…。
〝気味が悪いわ…..!!あっちに行って!!…
あんたなんか…!!
○○○○○○○○○○○!!〟
だからかな。
愛情を求めて色んな場所へ____
ま、全部偽りだったけどね?
少し涙腺が緩む。
と
フワッ
夏油さんが私を優しく抱きしめる。
『げッ…夏油さん…?///』
「そんな顔しないでくれ」
そう言ったかと思えば____
私の耳元に唇を寄せ
「放っておけなくなるだろう…?」
そう、囁く____
『へ…///』
夏油さんの優しい声に思わず身体がビクリと跳ねる
そして首筋へ唇を這わせ____
「…それに私は….チュゥ…
優しくなんてない…チュ
このまま君を…チュゥ
私のものにしてしまいたいなどと考える…なんと愚かだろうか」
最後の方ががうまく聞き取れず
『夏油…さん…?///』
そう、問うと
夏油さんはパッと私から離れる。
そして
「すまない、透が悲しい顔をしていたように見えたんだ」
『いえそんな…』
悲しい顔か。____
そんなの誰にも言われた事ないや。
…
きっと、家族がいてくれたならば
そう言ってくれたのかな。
『夏油さんって…なんだかお父さんみたいですね』
私がそう言うと…
「おとうさん!?」
拍子抜けたような顔をし夏油さんは言う。
そして
「あはははははは!!お父さんて…ッあはははふはへはふはへあはひゃはははは」
お腹を抱えて笑う____
『あれ…?w夏油さん?ww』
そんなにウケるような事だったのかww
それにしても
優しい顔の夏油さんもこうやって普通に笑うんだ____
「あははゃひぁははははは…!久方ぶりにこんなッ..腹を抱えて笑ったよ」
一頻り笑った後、夏油さんはまた私に優しく微笑みかける
そして
「ありがとう」
と。
〝ありがとう〟?
お礼を言われるような事なの?
私は
『お礼を言われるような事じゃないですよ、
けど
夏油さんの笑った顔子供みたいで可愛らしかったですよ?』
そう言って、二ヒッと笑う____
「あはは…子供だなんてそんな…」
夏油さんは、途中で言葉を止める
それもそうだ
初めて夏油さんの頬をら両手で自分から触り
包み込むように
『夏油さんも…普通の男の人なんですね
普通の、人間なんですね』
そう、言う。
と
夏油さんは私の手に自分の手を添え
「ふは、当たり前じゃないか。
私はただの夏油傑だよ」
そう言って笑った____
その笑顔はとても____
________________
「これがルームキーだよ、
あともし欲しいものがあればなんでも言うんだよ」
『ありがとう夏油パパ!』
「…それ、定着させるつもりかな?w」
『あはは!』