TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


「誰も……そうなんでしょうね…」


医師の冷ややかに取り澄まされた容姿が思い浮かぶ。


「そう…あの先生はね、来るものは拒まずに受け入れて、ただ相手の気持ちを弄ぶだけ……」


女史が話して、やりきれないといった顔つきで頬づえをつく。


「……だから、いつしか女の子たちはそれに気づいて、クリニックを辞めていくのよ……」


頬づえをついたままで、グラスを煽って、


「正直ね…いたたまれなくて。……なんで、それでもみんなあの先生に惹かれてしまうのかしらって……」


女史は仕方なさげに口にすると、


「まぁ、美形だからなんでしょうけどね……」


と、軽く笑って見せた。


「美しい…だけですよね…?」


そう呟いた私に、松原女史は驚いたように目を見開いて、


「そんな風に、あの先生のことを言う若い子なんて、初めてだわ」


傍らのカバンを探ると、タバコの紙箱を取り出した。


「……私もね、昔は憧れたりしたのよ、あの先生に」


かつてを思い浮かべるようにも話して、タバコを一本引き抜き口に咥えると、「吸ってもいい?」と、聞いてきた。


「どうぞ…」と促すと、ライターで火を点け、吸い込んだ煙を口からふーっと吐き出した。


「……だけど、あの鉄面皮のような先生に、いいように遊ばれる子たちを、何度も見てきて……」


松原女史はそう言うと、タバコになのか、あの医師へのささやかな抗議なのか、一瞬煙たそうに目を細めた。

「責め恋」美形な医師は、サディスティックに迫る

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

13

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚