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夏なので少し不思議なお話を

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夏なので少し不思議なお話を

2 - 夏なので少しだけお話を

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2023年08月07日

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バチバチに創作














いつからか胸の下に親指の爪ほどの、蝶々の形をした痣が出来ていた。


初めは可愛いな、と思いながら指でなぞっていた。


優しくなぞると少し気持ちが静まって、蝶々の羽が少しだけ、小さくなった。


だが「それ」は


私の心が傷つく度、


どくん、と音を立て


羽を広げていった。


何度なぞっても、羽は小さくならなかった。


羽は腹全体まで広がった。


ある日、家のソファーでごろごろしていた時、


突然、蝶々が羽ばたいた。


バサバサと音を立てて、私の体から飛び立とうとしたのだ。


苦しくて上手く息が吸えず、声を出しもがいた。


涙が私の頬をつたった。


何度も胸をなぞる。


けれど蝶々は羽ばたこうとするのを止めず、


何度も何度も大きく羽を広げた。


蝶々が羽ばたこうとするのを止めるために、


私は自分の腕を傷つけた。


何度も何度も傷つけると、


蝶々はゆっくりと羽ばたくのを止めた。


胸の下にあった親指の爪ほどの蝶々の羽は、


背中まで広がった。


赤色と青色と黒色を混ぜたような色で


私の体を覆い尽くし


羽を広げる回数を増やし


私の腕をどんどん傷つけていった。


「それ」が私の全体を覆いきった時


私はどうなるのだろう。


私は何処へ向かえばいいのだろう。


羽がうごめく度、


私はどこを傷つけ


「それ」の羽ばたきを止めればいいのだろう。









❦ℯꫛᎴ❧




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