リミナルスペース。もともとは建築用語で、廊下、階段、ロビーなどの、人を別の場所に移動させるための人工的構造物のことだった。しかしそれがインターネット上で、簡素で不気味、超現実的な空間をいうインターネット・ミームに変わった。
しかし、そのリミナルスペースがもし現実にあったら?もしそれに迷い込んでしまったら?
この話は、そんな「もしも」の話だ。
俺の名前は斎藤秀太。今は家族と一緒にプールに来ている。だけど正直言ってクソつまんない。友達と来ていたならまだしも、家族と来ている。やれることと言ったら普通に泳ぐか、自分の限界まで潜水するかのどっちかだ。
「母さん。ちょっとトイレ行って来る。」
「あははははは!」
子供みたいにはしゃいで本当に馬鹿みたいだ。
トイレには行って来たけど戻る気にはなれず館内を、ぶらぶらしていた。するとふととあるドアが目に入った。
明らかに場違いなドア。俺は気になって開けた。
開けてしまった。まさかこんな事になってしまうなんて思わなかった。
あとがき
今回は僕の趣味が入りました。バックルーム好きなので、ずっとこの話を考えていました。書けて良かったです。シリーズなので、10話ぐらいで終わらせようと思います。
コメント
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ども
あれ?秀太はどこ?