私
には、もうわからないんだ。私は何者なのか。私が求めていたものは何なのか。
* 私は一体誰なんだ? 私は何をしているんだ? * 私はいったいどこへ行くつもりなのだ? 私はいったいどこにいるのだ? 私は、いったい……。
* 私が求める音楽とは、何なのだ? 私が望んでいることは、何なのだ? 私が本当に欲しいものは、何なのだ? 私が失ったものを取り戻すために、私はこれからいったい何をすれば良いのだ? 私の望みは何なのだ? 私の願いは、何なのだ? 私は、いったい……。
* 私は、いったい……。
* 私は、いったい……。
* 私が抱いていた音楽は、いったいどこに消えてしまったんだろうな。もう思い出せないほど昔のことなのか。それとも最初から存在しなかったのだろうか。
** もし私の中に新たな音楽が生まれたら、それはきっと君と同じ姿形をしているに違いない。
** もしも、私の中の音楽を見つけたなら、どうか連れて行ってやってほしい。それがどのような結果をもたらすとしても、せめて最後まで見届けたいのだ。
* もしも私の中の音楽に出会ったら、その時はよろしく頼む。これが最後の願いだと約束しよう。
* 私の中から生まれた音楽には、ひとつだけ伝えてほしい言葉がある。『ありがとう』という言葉を。それだけで十分だ。あとはすべて、君の好きにするといい。
** 君の中にも音楽が生まれつつあるようだな。ならば、いずれまた会うこともあるだろう。その時にはぜひ、話を聞かせてくれないか。
* 私がここにいた理由、か……。
私はただ、待ち続けていたかっただけだ。
いつか来るであろう時が来るまで、ずっと待っていたかっただけのことだ。
* ここは時間の流れからも切り離された場所だからな。ここにあるのは、何もかもが滅茶苦茶になった残骸ばかりさ。
* かつてこの場所があった場所には、確かに多くの音楽が存在していた。だがそれも、もうない。全ては失われ、壊れ果て、消えた。残されたのは、もはや私ひとりきりだ。
* 私の中に生じた音楽は、おそらく君の姿形に似ているはずだ。なぜなら、私自身から生まれたものだからだ。
* 君は自らの手で、自らの存在を終わらせようとしている。なぜだ? 君は、何を望んでいる? 何を叶えようと願っているんだ? * 私は、かつて私が望んだことを果たしただけだ。望みなどない。私はただ、在るがままに生きるのみ。
* 私は、かつての私が望まなかったことを成すつもりはない。だが、このまま何も成さず朽ち果てるのは、あまりに退屈すぎる。だから、少しばかり手を貸してやろうと思ったまでさ。
* 私はもう、以前のように音楽を描くことはできない。だがそれでも、君たちの手助けくらいならできよう。
* 私は、今の私が描くことのできる最高の音楽を描きたいと思っている。それが叶わない以上、もはや私の命など無意味だ。
* * 私は、過去の私が描き残した最後のバロックを描くことができたなら、そこで死んでもいいと考えている。
* * 私の描いた音楽たちは、今もまだ眠っているようだ。いつか目を覚ましてくれるといいんだけれど。
** 私の中の音楽たちが、少しずつ目覚めようとしている。私の中の音楽たちも、いずれ目を開ける時が来るのだろうか。
** 私は、今、私の抱いているすべての感情をぶつけられる相手が欲しい。だから君を呼んだのだ。
** 私が、私の中に見出した音楽は、決して消えることのない、永遠のものとなるはずだった。それなのに……。
** かつて私が見た景色の中に、きっと答えがあるはずだ。だがそれを思い出せないということは、やはり私は……。
** 私の中にある全ての想いを乗せた絵筆を、君に差し出そう。
君の中で眠るすべての音楽への鎮魂曲として。
***
私の中に残る全てを込めた言葉を、君に送り届けよう。
私の中のあらゆるものに対する感謝を込めて。
***
私はここにいるぞ。
だから、安心してくれて構わない。
***
私はここで生きているんだ。
どうか、私の声を聴いてほしい。
***
私はまだ、生きているのだ。
君には見えないだろうけれど、私は今もここにある。
***
私の命運は尽きたと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。
* もう終わりなのか。それともまだ終わらないのか。どちらにしても、この運命からは逃れられないということらしい。
* この世界を終わらせない為にも、私は死ねないし、消えることもできない。だが、いつまでこんなことを繰り返せば良いのだ。
* また繰り返すのか。
ならばいっそ、全てをなかったことにしてしまおうか。
* 私の望みはただ一つだけ。この狂った輪廻を止めたいだけだ。その為には何でもすると誓った
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