🟥⬜️の髪色を持つウタ。わたしの大事なたった1人の妹。天真爛漫で笑顔が可愛い天使。わたしの妹。
⬜️🟥の髪色を持つオト。それがわたし。人からは笑わなく大人びた性格が気味が悪いと言われるわたし。
__わたしの可愛い可愛いたった1人の大事な妹、ウタ。可愛い笑顔をみんなに見せて愛されるウタ。好奇心が強く色んなことに興味を持ち駆け回る可愛い姿にはとても癒されてたよ。
大好き。大好きだよウタ。でも、でも。でもね…それくらい
大嫌いだよ。
「オト!それちょうだい!お願いっ」
『だーめ!これはわたしがシャンクスから貰ったの!』
「えー、オトずるい!!」
「オト。お姉ちゃんだろ?また買ってやるからウタにあげてくれないか?」
「で、でも….」
「オト。」
『分かった…』
「やったぁ!可愛いね!嬉しい!!」
大丈夫。大丈夫。わたしはお姉ちゃんだから。お姉ちゃんは妹に優しくないとね…。そうでしょ?シャンクス。そうしたらシャンクスもわたしを見てくれるかな。
「ウタ!歌ってくれ!」
「いいよ!!みんな聞いててねー!」
「オト。ウタに合わせて伴奏してくれないか?」
『うん、いいよ』
「この風邪はどこからきたのと…♪」
『🎼.•*¨*•.¸¸🎶』
シャンクス。わたしはわたしの音で弾きたいよ。ウタと一緒じゃないわたしだけの音を奏でたいの。もちろんウタと一緒に伴奏するのも楽しいよ。でも。でもね、わたしの作った音も聞いて欲しいな…。
「ウタは本当歌が上手いな!名前ぴったりじゃないか!自慢の娘だな!!」
「へへ、シャンクスの娘だからね!当然だよ!!」
『シャンクス!』
「オト!さすがだな演奏上手かったぞ〜!」
『….ありがとう!』
“自慢の娘” とは言ってくれないんだね。わたし本当に演奏上手かった…?ウタは歌の天才だよ。それは自他ともにみんな認めてる。でもわたしは?わたしは本当に上手く弾けてる?分かんないよ。わたし。
「あっ、ウタちゃん!こっちこっち。ほらリンゴあげるね」
「わぁ!ありがとうおばちゃん!大好き!!」
「相変わらず可愛い子だね〜!」
「シャンクスの娘だもん!当たり前」( ˶¯ ꒳¯˵)フフン
『おばさん。こんにちは』
「あらオトちゃん。こんにちは」
「ウタちゃんとの伴奏上手かったわよ」
『…ありがとうございます』
ウタ。ウタ…。わたし本当にウタが大好きだよ。だってこの世にたった2人の姉妹だもんね。ウタは正真正銘シャンクスの娘だよ。みんなにもシャンクスの娘!って言ってるもんね。でも、わたしはみんなにそう言えない。だって、シャンクスの娘!と張り切って言えないんだもの。ねぇ、みんなわたしの演奏。本当に上手い?お世辞じゃないよね….?みんな、お願い…ウタとじゃない。わたし個人を見てよ…。
「すっげぇー!オトすっげぇ上手いな!」
『ルフィ…本当に?本当に…わたし上手い?』
「おう!当たり前じゃねェか!!」
「オトすっげぇな!!ウタも上手かったけどオトも上手だ!!」
『そっ…か!ありがとう!!ルフィ!!』ニコッ!
「オトが笑ったぁ!!おれ初めて見た!」
『わたしも嬉しかったら笑うよ!』
「へぇー!じゃあ今まで嬉しくなかったのかぁ?」
『………..あれ』
嬉しい。嬉しい….?わたしは今まで嬉しかったのかな。わたしが「うまい!」「上手ね!」と言われるのは毎回ウタと一緒に伴奏してた時だった。そっか。そっか….わたし。嬉しくなかったんだ。ウタと一緒だから褒められてると思って笑えなかったのかな。ありがとう。ありがとうねルフィ。わたし、みんなにわたしの演奏を聞いてもらいたい。ウタとじゃないわたしだけの演奏を。聞いてくれるよねみんな!
『シャンクス!わたしの演奏聞いて!新しいの作ったの』
「お!いいぞぉ、ウタも呼んでくるな!」
『ううん。ウタも聞いてて。1人で演奏したいの』
「そうか?ウタと一緒に伴奏してもいいんだぞ?」
『…シャンクスは、ウタと一緒がいい?』
「あぁ!ウタとオトは最高のコンビだからな!!」
『そっか….。でも今回はだめー!』
「ちぇー」
「なんの話してるの?あたしも混ぜて!」
「お、ウタ!」
「オトが演奏するんだ」
「そうなの!?あたしも一緒に歌う!」
『ウタはだめー!』
「えー、お願い!今歌いたい気分だから!お願いオト!!」
『でも…..』
「ウタ。お姉ちゃんだろ?また聞いてやるから今回まで、な?」
「お願い!お姉ちゃん!」
『……分かったよ….』
また “お姉ちゃん” わたしはウタのお姉ちゃんだけど1人の人間なんだよ。シャンクスもみんなもウタのお願いに弱いもんね。わたしのお願いは聞いてくれないくせに。ウタ。わたし本当にウタが好きなのかな…。ウタ、もしわたしが一人っ子で、ウタが居なかったらみんな、わたしを見てくれたかな。….駄目だね。わたしウタのお姉ちゃんなのに今、酷いこと考えてた….。しっかりしないと…!だってわたしはウタのお姉ちゃんだから!大丈夫。大丈夫…だよね…?
「なにこれ?だいぶ古いね」
『そうだね。昔の楽譜かな』
「歌っていいかな!」
『んー。どうだろう』
『…….?待って。ウタ!これは…』
「(* *)♪~」
『ウタ!!駄目っ!』
『っ!蘇っちゃった….。魔王が…!』
『わたしがどうにかしないと…!その為のわたしの力!』
みんなは知らないよね。わたしも悪魔の実の能力者なんだよ。ウタウタの実とオトオトの実。実はその2つの実って双子なんだよ。凄いよね、悪魔の実に双子って。運命なのかな。オトオトの実は唯一ウタウタの実の能力が効かない。オトオトの実はウタウタの実が魔王を呼び出した時に止められる。いわばウタウタの実の暴走を止めるだけに生まれた実。わたしの役目はもう決まった…。ウタのためにオト(わたし)は生まれた。シャンクス、みんな、大丈夫。わたしがウタを止めるから。
『実践するのはこれが初めて…!成功するかな…いや、成功しなきゃ!!』
__“•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪𐄇𖡛
__ “•*¨*•.¸*¸•*¨*•.¸¸♫
__🎼.•*¨*•.¸¸🎶
「#5.a@o9$f*nk?as%qx!!!」
『っ、倒せた…?せいこー、した…?』
『良かった、良かったぁ……』
成功した…!!初めてだったけど成功した!!嬉しい!!ウタのために、みんなのために!わたしがみんなを守ったんだ!わたしが居ればウタは大丈夫!この呪いからもみんなを守ってあげられる。シャンクス、褒めてくれるかな。よくやったな、頑張った。って褒めてくれるかな!頭を撫でてくれるかな。自慢の娘って言ってくれるかな。早くシャンクスのところに行かないと!
「ウタ……」
『シャンクス!ウタは…!』
「大丈夫だ。眠っている」
『ベック!本当に大丈夫…?』
良かった。良かった!ウタを守れた!頭から血は出てるけど他は大丈夫そう。良かったぁ…
「オト…」
『ん?どうしたの、シャンクス!』
「どうして……」
『え?』
「どうしてウタを守ってやれなかったんだ…?」
『シャン…クス…..?』
「ウタのお姉ちゃんだろ!?傍に居て守ってやれなかったのか」
「姉は妹を守るのは当たり前だろ….?」
「お前は怪我してないじゃないか。ウタは怪我しているのに」
『シャンクス…でも、わたしも頑張って….』
「傷1つくらいつけて頑張ったと言え」
『っ….!!』
あぁ、そっか。もう…いいや。シャンクス、みんな、ウタ。わたしみんなが大好きだよ。本当に、大好きだった。でもみんなの1番はウタ。ウタさえいればいいんだよね。オトはいらない。役立たずで愛想のないオトはいらない。そうでしょ?みんな優しいから口に出して言わないけど、心の中ではそう思ってるんでしょ。オトはいらない存在。 “赤髪海賊団には必要ない”
「お頭、言い過ぎだ」
「事実を言ったまでだ」
「お頭!!」
『シャンクス』
「なんだ」
『シャンクスは、わたしのこと好き…?』
「今話すことではn…」
『今言って!!ウタとわたし。どっちが大事なの』
「……….」
『答えられないよね。シャンクスは優しいから。答えは口に出せない』
『でも心の中ではウタでしょ。分かってたよそのくらい。』
「オト…!!」
もうどうでもいいや。シャンクスはオトを必要としてない。ウタさえいればいいんだ。シャンクス、わたしシャンクスが大嫌い。
『わたし、ここに残る。』
「「は…?」」
「ウタはどうするんだ。オトが居なくなったら…」
『ウタばっか….』
「オト!」
『ウタなら大丈夫だよ。赤髪海賊団のみんながいれば元気になるから』
『わたしはそこに必要ない存在。だから残る』
「オト、俺は….」
『行って。』
「え….」
『行って!!このエレジアの事件はわたしが起こしたの』
『わたしが魔王を呼び起こしたの』
「オト、それは…….」
「シャンクス。ベック。みんな。ウタをよろしく』
「オト。お前も…」
『….シャンクス、見て。海軍が来てる。』
『シャンクスは海賊だから海軍に捕まっちゃうよ。ほら行って』
「オト….」
『行って!!!』
『ばいばい、みんな』
無理やり手を引っ張ってでも連れていかないんだね。わたしはその程度。結局私自身を1度も見てくれなかった。シャンクスなんか嫌い…大嫌い。ルフィ….ルフィに会いたいな。わたしを見てくれた唯一の大事な友達。大人になったらルフィの船に乗りたい。きっとルフィなら困難を乗り越えて仲間をたくさんつくると思う。ルフィ、ありがとう。わたしを褒めてくれて。ルフィのおかげで明日も生きられるよ。いつか会いに行くから。それまで死んじゃダメだよ
🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶
あとがき
✧オト✧
ウタの双子の姉。楽器を弾くのが上手で楽器ならなんでも使いこなす。歌はちょっと苦手。ウタやシャンクス、みんなが大好きだった。ルフィに褒められたことが生きてきた中で1番嬉しい出来事。エレジアの事件にてみんなが嫌いになった。もうどうでもよくなっちゃった
✧ウタ✧
オトの双子の妹。歌の天才。楽器を扱うのが苦手。シャンクスが自分とオトに対して態度が違うのを人知れず疑問に思ってた。オトが大好き!シャンクスも大好き!みんな大好き!でもオトは特に大好き。エレジア後シャンクスをめちゃくちゃ怒る。
✧シャンクス✧
ダメな父親
✧赤髪海賊団のみんな✧
ダメな海賊たち
ここまで見てくださってありがとうございます!
次回をお楽しみに(*´罒`*)
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