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#怪異
イキリ火の玉
561
#衝撃のラスト
山根利広
1,673
87
彩花は目を覚ますと、湿った土の匂いと、肌にまとわりつく熱い空気に包まれていた。
「……ここ、どこ……?」
記憶の最後は小型飛行機の墜落。シートベルトごと投げ出され、ジャングルの奥に落ちたらしい。
仲間たちの叫び声はもう聞こえない。
ただ、葉ずれと遠くの鳥の声、そして自分の荒い息遣いだけが響く。彩花はジャングルの奥深くを、よろめきながら歩いていた。墜落からどれだけ時間が経ったのかわからない。
木々の隙間から差し込む陽光が、汗で濡れた肌を焼くように熱い。
服は泥と葉で汚れ、ブラウスは破れ、スカートは裂けて太ももを露わにしていた。
喉が渇き、足が重く、意識が朦朧とする中、彼女はただ助けを求めて歩き続けていた。やがて、木々の向こうに人影が見えた。
「……誰か……?」
近づくと、そこには十数人の男たちがいた。顔と体に黒と赤の塗料を塗りたくった、筋肉質の戦士たち。羽飾り、腰布、鋭い視線。
彼らは彩花を見つけると、静かに輪を作り、彼女を取り囲んだ。彩花は後ずさろうとしたが、背後に別の男が立ち、逃げ道を塞がれた。
「助けて……私、日本から来たんです……助けてください……」
言葉は通じない。しかし、彼らの視線は熱く、彩花の体を舐めるように這う。
一人の年長らしい男が、低い声で何かを命じた。他の男たちがうなずき、彩花に向かってゆっくりと手を差し伸べる。その仕草は、「服を脱げ」と告げているようだった。彩花の心臓が激しく鳴った。恐怖と、疲労と、得体の知れない諦めが混じり合う。
ここで抵抗しても、どうせ逃げられない。
仲間は来ない。
救助も来ない。
ただ、このまま力尽きるか……それとも、彼らの言う通りにするか。
「……わかった……」
掠れた声で呟き、彩花は震える手でブラウスに触れた。ボタンを一つずつ外す。
破れた布が肩から滑り落ち、白い肌が陽光に晒される。ブラジャーのホックを外すと、胸が解放され、汗で湿った乳房が重く揺れた。
スカートを腰から落とし、下着に手をかける。最後にパンティーをゆっくりと下ろすと、彩花は完全に裸になった。周囲の男たちが息を呑む。
彩花は両手で胸と下腹部を隠そうとしたが、一人の男が優しく、しかし確実にその手を払いのけた。
「隠すな……」
通じない言葉なのに、意味ははっきり伝わってきた。彩花は涙を浮かべながら、両手を体から離した。
白い肌が、ジャングルの緑と陽光の中で、異様に輝いて見えた。男たちは満足げにうなずき、彩花を囲む輪をさらに狭めた。
そして、儀式が始まる。
周囲から集まった数十人の男たちが、彩花を囲む円陣を作った。太鼓のリズムが響き始め、儀式が始まる。最初に塗られたのは泥だった。冷たくねっとりとした感触が、首筋から胸、腹、太ももへと這い下りる。指が肌を滑り、敏感な部分をなぞるたびに、彩花の体がビクンと跳ねた。
次に、赤と黒の植物染料が塗り込まれた。男たちの太い指が、乳首の周りを円を描くように這い、下腹部を優しく、しかし執拗に撫で回す。染料は温かく、肌に染み込むように広がり、彩花の体は次第に異国の文様で覆われていった。
「はぁ……っ、はぁ……あ……」
息が乱れる。触れられるたびに、電気が走るような快感が体を貫く。怖いのに、なぜか下腹部が熱く疼き始めていた。
そして、儀式の核心へ。一人の男が、木製の杯に注がれた白くどろりとした液体を差し出した。それは樹液と根を煮詰めた秘薬——体を麻痺させ、感覚を極限まで高めるものだった。
「飲みたくない……!」
抵抗する彩花の顎を強引にこじ開け、液体が口の中に注ぎ込まれる。苦く、ねっとりとした味。半分を飲み込み、半分をこぼす。白い滴が唇から顎を伝い、胸の谷間を流れ、乳首を濡らしていく。
「……んっ……あぁ……!」
飲み込んだ瞬間、体が熱くなった。手足に力が入らない。まるで全身が溶けるように重くなり、動かせなくなる。なのに……肌の感度は異常なまでに鋭敏になっていた。
風が吹くだけで乳首が疼き、地面に触れる背中が甘く痺れる。下腹部が熱く濡れ、太ももが勝手に震え始めた。
「はぁ……はぁ……体が……おかしい……熱い……」
涙が溢れる。
男たちはその反応を見て満足げに笑い、儀式を進めた。次に現れたのは「神聖な食物」――太くて緑色の芋虫。生きているそれは、木の皿から彩花の舌の上に置かれた。ぬるぬるとした感触が舌を這う。(続く)
コメント
1件
うわ、この第6話めっちゃ重い……。墜落からのジャングル、追い詰められて服を脱がされるまでの焦燥感とか、読みながら息止まっちゃった。なのに秘薬飲まされてから体が熱くなって感度上がっていくところとか、ぞわぞわする。恐怖と快感の間で揺れる描写が生々しい。芋虫のぬるぬる……まだ続くんだよね?次もちゃんと読むからね。重田さんの書くダークな世界観、すごく好き。