曲 少女レイ
注意 苦手な人はスキップして
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学校の帰り道にカーネーションの花束を買ってある場所へと向かった
「レイ、久しぶりだね」
そう言うと踏切の横に花束を置いた。
レイは中学生の頃の私の友達だ、でも去年の中学三年生の夏にレイは亡くなった。
レイの死因は「自殺」、この踏切を飛び出して亡くなったらしい
自殺した理由はいじめが原因だ
「高校一緒に行くって約束したのにね」
私は高校でうまくいってない、中学生の頃はいつもレイが居てくれたからから一人じゃ無かったでも今は居ないだから私はいつも教室で一人
私にはレイが居なくちゃ居場所なんてどこにもないんだよ
「どうしてあの時私を頼ってくれなかったの」
レイとは違うクラスだったしいじめられていることを最初は知らなかった
レイは私と居る時はずっと苦しい顔を見せなかったし助けてとも言ってくれなかったから気づけなかった
まだ着なれてない新しいチェク柄スカートが風で揺れる。
その時だった、踏切の信号が赤く光り踏切の中に人が立って居るのが薄っすらと見える
私は、目を疑った
なぜなら、見覚えのあるセーラ服に白い肌をした少女が此方を見て居るのだ
そしてそれは間違いなくレイだった
意識が少し薄れていく
***
何これ…..
私はなぜか教室に一人で机の前に立っている
教室は去年使っていた教室だ、そして私の手には花瓶があった。
花瓶を置こうとしてたのかな?でもこの席って椅子の後ろの名前にはこう書かれていた
「〇〇レイ」
レイ?
何で、私レイの机に花瓶を…….
そうだ私がレイにトドメを刺したんだ
あの日私はレイをいじめてた子に教室に呼び出された
「これ、レイの机に置いて」
渡されたのは花が刺してある花瓶
「いやだよ」
親友であるレイにそんな事できる訳ない。私は断った
「じゃあ次はあんたが標的(ターゲット)ね」
私は肩を震わせる
いじめれる?そんなのいやだ
「わ、わかったよ」
私は親友を裏切った
いじめっ子はクスッと笑って私に花瓶だけ渡し教室から出て行った
「やるしかない」
私は花瓶をレイの机に置いた
その時だった教室のドアが開き聞き覚えのある声が後ろから聞こえてくる
「な、なんで」
私が振り返るとそこにはレイが立っていた、言い訳が思いつかない。
「れ、レイの事嫌いだったの!」
思ってもない事が口に出てしまう。
もう止められない
レイが涙を堪えているのがわかるそして教室から出て行ってしまった
地面にしゃがみ込む 涙が止まらなかった
私はその後普通に授業を受けたレイは当然だが学校を休んだ
学校が終わり家に帰った
夜の9時過ぎくらいにレイのお母さんから電話があった
「急にごめんなさいね。レイそっちに居ないかしら?」
「居ませんけど….まだ帰ってないんですか?」
「うん、あの子がこんな時間まで帰ってこない事なんてないから心配で….」
(レイどこに行ったの…..)
「私、レイに電話かけてみます」
「ありがとう」
私はすぐにレイに電話をかけた。繋がらない何度もかけたが繋がらなかった
次の日の朝早くレイのお母さんから電話がきた
「レイが見つかったわ」
「よ、良かった。無事でしたか?」
「…..踏切で自殺した」
「え?」
「レイがし、ん、だ、?」
私はスマホを置いて踏切へ走った
踏切の近くにはブルーシートが引かれていて警察官が立っていた
「れ、レイ!」
***
「はっ?」
目が覚めると踏切の中にいた。目の前にはあの時のレイが薄っすらと立っている
「ごめんねレイ」
謝る事しかできない
レイは少しクスッと笑う
電車の音がだんだんと近くなってたもうすぐここを通り過ぎるだろう
でも私は踏切から出なかった。
このままレイと一緒に
私はレイに手を差し伸べた。レイが手を出すと私の手を払い肩を押した
踏切の外に出る
レイは私を指差してた
コメント
1件
ノベルまだ初心者だから使い方変化もだけど許して🙏あと言葉の使い方少し間違ってるかも🤏