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海に臨む宝石。


王子の君に僕は溺れる___。


-桃青-


4話[第1王子]







_______________


目を覚ますと知らない景色。


さっきとは違って痛くもなく暖かい。


横の机には女の人が椅子に座って何か書いている。


何書いてるんだろう…。


そんなことを思っていると、目を覚ましたことに気づいたのかこっちに寄ってきた。


「おはようございます、大丈夫ですか?」


青「あ、はい..大丈夫です…」


誰が助けてくれたのだろう…、


それにすごく立派な部屋。


青「あの..ここっていったい..っ!」


どこなのか聞こうとしたが女の人のペンダントが目に止まった。



この印って…!



⌜コンコン⌟


1人で、てんやわんやしている時扉を叩く音がした。


「はい」


?「俺だ、入るぞ」


今度は男の人の声。


扉をあけて入ってくる。



?「すまん、席を外してもらえるか?」


「承知しました。何かあればお呼びください」


⌜バタン⌟


そこにはこの前助けてくれたであろう男の人。




でもこの前とは違う。


白の布をまとい、腰には国の称号である剣を持つ。


そう、彼はきっと。


?「では、まずは改めて」


桃「クリスタリア王国第1王子の桃だ、体調はどうだ..?」




この国の王子。



青「お、王子…」


桃「あぁ、さすがに驚くか」笑


笑いながら今度は近くにある椅子に座った。


桃「助けるのが遅くなってすまなかった。それから怖い思いをさせたことも。」


真っ直ぐな目でそういった。


青「い、いえ..!僕の方こそ失礼なことを…」


あの時、助けてくれたのに酷いことをしてしまった。


青「あの時はありがとございました」


青「桃..殿下は、どうしてあそこに..?」


桃「あぁ、少しお忍びでな」笑


桃「アイズが増えてるって聞いていたから見回りにと思って。」


青「でも、あなたもブルーアズの方でしょう?」


青「そんな方がどうして危険なことを…っは!すみません..!」


桃「いや、別に謝らんくても」笑


桃「…そうだな..」


桃「俺は、ブルーアズの人を守りたい。」


青「えっ..?」


桃「俺はこの城の中にいるから、衛兵とか、側近のやつらに守られてる。でもお前のように外のものは、こうして狙われてしまう。」


青「…」


桃「だから守りたいんだ、自分が危険になっても。」


青「っ…」


なんて素敵な方なのだろう..。


国の王子だからじゃない。


彼自身がそう望んでるんだ。


桃「…じゃあ、次はお前だ。」


青「っ..!」


桃「話せるか..?」


青「..はい」


そうして僕は何があったのか全て話した。






----



桃「…まさか隣国から来ていたとは…」


青「あはは..」


さすがに驚かれるか..笑


桃「青、行くあてはあるのか?」


青「..いえ..お恥ずかしいことに..」


桃「…そうか..ならここを使え」


青「えぇっ!」


桃「王宮からは少し離れるが王城内に住む建物がある、そこの部屋をかそう。」


青「い、いやそんなっ!」


そんなこと急に言われてもっ..!


青「..迷惑をかける訳には…」


すごくありがたいけど..これ以上いたら迷惑をかけてしまう..。


仮にも王子だ、1人の相手にこんなことをしていたら…


桃「んふっいいんだよ」笑


桃「俺がしたくてしてるだけだから」


青「…よろしくお願いします..」


桃「あぁ」笑


桃「もう動けるか?」


青「はいっ大丈夫です..!」


桃「よし、じゃあ案内しよう、行くぞ」


青「あ、はいっ!」


支度をして動こうとした時


⌜ガチャ⌟


突然扉があいた。


?「桃くん、勝手に行動しない…で…」


青「?!..」


桃..くん..?


?「し、失礼しました殿下。」


桃「ふはっ」笑


そしたら今度は殿下が突然笑いだした。


桃「赤、もう無理があるぞケホケホ」笑


赤「す、すみません..。大丈夫ですか?」


どうやら彼は赤と言うらしい。


桃「青、こいつは赤。まぁ、俺の側近だ」


赤「はじめまして、体調は大丈夫ですか?」


青「あ、はい..」


赤「安心てしください。この前のアイズは俺がしっかり捕まえましたから..!」


そう言って自慢げにこっちを見てくる。


青「..あぁ!殿下が追えって言ってた方って赤さんでしたか..!」


赤「はいっ」


赤「…というか..」


今度は桃殿下の方を見た。


赤「桃くん、勝手に居なくならないでって言ったでしょ!?言うことは聞いてください!!」


桃「すまんすまん」笑


殿下はゲンコツを食らっていた。


…凄いラフな関係だ..。


でも、赤さん側近って言ってたしな..。


桃「..よしっ!青!」


青「っ、はい..?」


何かいい事を思いついたみたいに話し出した。


桃「ここの部屋を貸す代わりに、条件をだそう」


青「条件..?」


桃「改まった言葉を使うのは禁止だ、それから殿下呼びも。くん呼びにしろ!あ、呼び捨てでもいいぞ」笑


青「えぇ!?」


青「無理がありますっ..!」


王族の方にそんなこと出来るわけ..!!


桃「決定事項だ」笑


青「えぇ..せ、せめてくん呼びだけ!まずは!!」


桃「ほぅ..楽しみだ」笑


赤「じゃあ、よろしくね!青ちゃん!」


青「青ちゃっ..!?」


今度はちゃん呼び!?


桃「青、こいつは結構ラフだから気をつけろ」笑


赤「青ちゃんも、俺に気使わなくていいからね」


青「じゃ、じゃあ赤..くん..?」


赤「うん!」


こんなことして怒られないだろうか…。


桃「よし、じゃあ気を取り直して、部屋行くか」


赤「あんまり時間がないので急いでくださいね殿下」笑


桃「おまっ..」笑


桃「よし、行くか」


青「あ、うん..!」


それから王宮を出て、案内をしてくれた。


元々は相手から攻められた時とかに、怪我した人の様子を見る塔だとか…。


何人か怪我をしていてそこにいるらしい。


部屋に案内されて、


「明日、今日通った道を使って、通りの間まで来い、城の案内をするよ」



そう言って明日の約束をした。









To be continued



海に臨む宝石。王子の君に僕は溺れる___。

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