テラーノベル
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俺は午前2時の公園に居た。
夜中の徘徊癖が、抜けない。
「…まだ、残ってたかな…」
俺は、いつも通りコーヒーを探す。
言葉先輩は、いつも心配している。
「…仲間でも、ない癖に…」
俺は、思わずそんな事を呟いてしまった。
思わず口に、手を抑えた。
「いつもの癖だな…言葉先輩と会って、ポジティブになれたと思ったんだが…」
はぁ〜と、ため息がこぼれる。
自動販売機に、向かい。
120円を入れる。
コーヒーを、選ぶと、出てくる。
「微糖……ブラックもいいんだが…こういう時は、微糖が一番なんだよな…」
なんやかんやで、口裂け女が死んで。
2週間、仕事が来ていない。
「…」
黙った。
何か、懐かしさのある。
感覚がしたからだ。
「…姉さん…」
後ろを向くと。
下半身が、無くなった。
姉が居た。
「怪物に、下半身を木っ端微塵にされたもんな…」
誰に言うでもなく、呟いた。
俺は、そう姉に、近付く。
「姉さん…恨んでるよな…俺を…」
姉さんの、頬を撫でる。
その瞬間。
腕を食いちぎられる。
「…っ…」
血が溢れる。
「…姉さん…」
俺は、微笑む。
「ごめん、死ねないんだ…」
神経が、千切れていて。
血が溢れ出ている。
とっくに死んでもいい。
俺が、姉さんに、言った時。
姉さんが、喋った。
「要…なんで、生きてるの?…なんで要だけ、生きてるの?…私は、もう少しで、幸せになるはずだったのに…なんで…」
姉さんは、涙を零している。
俺は、知っている。
姉さんは、婚約者が居た。
「…ごめん…」
俺は、姉さんを、抱きしめた。
その瞬間。
心臓も抉られた。
「…ごめん…」
俺は、死なない。
腕も再生してきた。
「…俺…死ねないんだ…」
その言葉に、姉さんが、微笑んだ。
「うん…知ってる」
姉さんのその言葉に、俺は…驚いた。
「え?…どういう事?」
俺が聞くと。
姉さんが、言った。
「あの方から、聞いたんだ〜!…いやぁ、驚きだったな〜」
姉さんが、少し笑っていた。
俺は、訳が分からなかった。
「どういう事…?何が驚きなの?」
俺が質問すると。
「えぇ〜!まだ教えな〜い」
その呑気な言葉の後に。
急に姉さんが、真顔になった。
「強く生きなよ…要、私達家族は、誰も…誰も、要を恨んでない…」
姉さんは、俺の手を強く握った。
俺は、そんな事を信じられなくて…
「本当に…ホント?」
俺の問に、姉さんは、
うんと、強く頷いた。
俺は、涙が溢れた。
自分だけが、生き残って。
家族から、恨まれてたと、思っていたから。
俺は、元々…精神が、脆いから。
ネガティブな、事しか考えられない。
「…うぅ…」
午前2時。
俺は、1人、公園で泣いてた。
そして、目を開けると。
姉さんが消えていた。
「…」
コーヒーを、飲む。
今、泣き疲れて眠る前に。
カフェインで、現実を噛み締めるために。
「…姉さん…俺、言葉先輩と、向き合うよ」
そして、立ち上がった瞬間。
身体に、浮遊感があった。
思わず俺は、下を向いた。
下を向くと。
別の世界らしきものが広がっていて。
俺は、そんな世界に堕ちた。
コメント
1件
読ませていただきました……第5話、胸が締め付けられる回でしたね。 姉さんとの会話シーン、特に「誰も要を恨んでない」という言葉に、主人公が涙を流すところが本当に切なくて。ずっと自分だけを責めてきたんだなって伝わってきました。 最後の「別の世界に堕ちた」で終わるのも、続きがすごく気になります。今夜は眠れそうにないです……青空美空さん、素敵な物語をありがとうございます。