テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
めっか
235
日本受けを増やしたい。
深夜、静まり返ったオフィス。
すっかり慣れてしまった残業を終えて資料をまとめている日本のデスクに、コト、とマグカップが置かれた。
「お疲れ様です、日本さん。ココア、淹れたので飲んでください。」
いつもと変わらない優しい、人懐っこい笑顔。 後輩のカナダが、犬のようにふにゃりと目を細めて差し出してくれた。
「ありがとうございます、カナダさん。本当、いつも助かっています。…なんだか、可愛い弟みたいで、いざって時に頼りになりますよね。」
いつも面倒を見てくれて、日本を支えてくれているカナダを労るつもりで、日本はふっ、と微笑みながらぽん、とその頭に優手を載せ、優しく撫でた。
すると、少しだけカナダの顔が暗くなった。
こと、と日本が持っていたマグカップをカナダがとり、デスクの端へ置かれた。
「……カナダさん…?」
首を傾げて疑問符を浮かべる日本の視界を、ふっと大きな影が覆った。
いつもは優しいカナダは、逃げ場を塞ぐように日本のデスクに両手を突き、のしかかるように顔を近づけてくる。
その瞳は、先ほどまでの温厚な光が綺麗に消え失せていた。
「…ねえ、日本さん。」
「っ、カナダさん、ち、近っ…!」
掠れた、しかし妙に熱を含んだ重い声。
背筋に冷たいものが走り、日本が身じろぎしようとした瞬間ガシリと首筋を掴まれた。
逃げる隙など微塵もない、冷徹で力強い拘束だった。
「僕の頭を撫でて、可愛い弟ですか。…いつまでそんなふうに、無神経なことを言えるのですか。」
「え、ぁ、な、何言って…?カナダさっ…?」
柔らかかったはずのカナダの声が、今は底知れぬ狂気と独占欲を孕んで日本の耳を濡らす。
カナダの体温が、シャツ越しにじっとりと押し付けられてきた。
「っ、カナダさん…?急に、どうしたんですか…?」
「急じゃないですよ。ずっと、我慢してたのに。…日本さんが他の奴に話しかけて、笑顔を見せるたび…僕がどれだけおかしくなりそうだったか…!…わかってます?」
「んっ…まっ…!」
抗議の言葉は、突然落ちてきた熱い口付けにかき消された。
拒絶しようと開いた口内に、熱く、湿った舌が捩じ込まれる。
優しさのかけらもない、全てを奪い去るような、貪るようなキスに、日本は目を見開き、息もできずに喉を鳴らす。
(っ…カナダさんっ…?)
普段の温厚なカナダの面影はなく、牙を隠していた獣がようやく本性を表したかのような圧倒的な熱量に、日本の体は恐怖とそれに逆行するような甘い熱で芯から痺れていく。
ちゅぷ、と淫らな水温が耳に響き、カナダが名残惜しそうに唇を離した。
糸を引くそれを乱暴に親指で拭いながら、カナダは艶やかに、しかし狂気じみた笑みを浮かべる。
「…もう、子供扱いなんてさせません。今夜は、朝までしっかり僕がめちゃくちゃにしてあげますから。」
「ま、待ってくださっ…、カナダさんっ…んぁっ…!」
シャツのボタンが外され、逃げ場のない夜の底に日本は押し倒される。
露わになった素肌に、冷たいオフィスの空気が触れて日本の体がびくりと跳ねる。
だが、それを覆い隠すように、カナダの熱を帯びた手が胸元を這い回った。
「っ…やめてっ…くださっ…ここ、会社です…誰かっ…きたらっ……んっ!」
「大丈夫です、誰も来ないので。鍵は閉めてありますし……。それに、日本さんがそんなに可愛い声を出すから余計に人に見せたくなります。」
柔らかい頬笑みの面影など完全に消え失せた瞳で、カナダは日本の乳頭を指先で意地悪くねじり上げた。
「ひっ…ぁ、くぅ…っ!」
「ほら、すぐそんな風に感じてしまうじゃないですか。…僕に狂わされるくせして、よくも可愛い弟などと言えましたね。」
罵るように、それでいて甘えを含んだ声が耳を溶かす。カナダの手がそのまま下へと滑り落ち、ズボンの布地の上から容赦なく秘所を揉みしだいた。
「あぁっ…、ま、まってくださっ…、そこはっ…やめてくださいっ……!」
「嫌ですよ。僕、ずっと我慢してたって言ったでしょう?」
「くぅ…んぁっ…!」
涙目で唇を噛み締める日本を見て、カナダの喉から低く甘い笑い声が漏れた。
愛おしさと独占欲が混じったその表情に、日本は心臓を鷲掴みにされたように波立つ。
ズボンのベルトが引き抜かれ、熱を孕んだ硬さがいやらしいほどに押し付けられる。
抵抗しようと伸ばした腕はがっしりとデスクに押さえつけられ、逃げ場はどこにもなかった。
「ちょっ…かなださっ…!そんなっ…入るわけ…っ、ぁあ…ッ!」
潤滑な油分もなしに押し込まれる異物感に、日本はあまりの衝撃に身体を大きく反らせた。
頭が真っ白になり、視界に涙が滲む。
「っ…は、ぁ…ん…ぬ、抜いてっ…くださいっ…カナダさんっ…」
「抜きません。絶対、離しません。…ずっと、こうして日本さんを僕の奥まで抱き込みたかったんです。」
荒い息を吐き出しながら、さらに深く、容赦なく腰を突き入れたカナダ。
痛みが次第にとろけるような熱に変わり、脳が焼かれるような快感が日本の理性を容赦なく崩していく。
「ひぐっ…ぁ、ああっ…!お、おかしく”なっ……、カナダさっ…かなだしゃぁっ……」
「…ねぇ、日本さん。もっと、もっと、僕の名前を呼んでください。」
「んっ”…ふっ…かなだっ…しゃっ…かなだっさんッ…”」
深夜のオフィスに響くのは、淫らな水音とお互いの荒い呼吸、2人の愛の言葉だけ。
逃げることも拒むことも許されない甘い檻の中で、日本はどんどん溶かされていく。
「あ”、ぁあっ…!カナダさっ…おく”やらぁっ…壊れっ…りゅッ…!」
視界が白濁し、思考の輪郭がぐにゃりと歪む。
何度も繰り返される容赦ない突き上げに、日本は自分のものとは思えぬほどの甘ったるい声を響かせた。
「壊れないですよ、大丈夫です。僕以外のものが入る隙間なんて、この身体のどこにも残さないですから。」
カナダの瞳には、冷たい独占欲と、愛おしさが歪んだような甘い熱が混ざっていた。
普段の人懐っこい後輩の面影などかけらもない。目の前にいるのは日本のすべてを貪り尽くす飢えた獣そのものだった。
「ひっ、あぁッ…!も”ぅっ…!むり”ぃッ…でるッ…かなだしゃ”ぁっ…」
日本がそう言うと、カナダはさらを奥に強く抉り上げる。
「っあ—-ッ!!」
脳天を雷に打たれたような絶頂の波が押し寄せ、日本はガクリと力なくカナダの肩に額を預けた。
直後、カナダも甘い捻り声を上げながら、最奥へと熱いものを吐き出す。
密着した体温が蕩け合うように、2人は荒い息を整えながらその場に崩れ落ちた。
薄明るくなってきたオフィスの隅。
デスクの上の散らかった資料の傍で、日本はぎこちなく身じろぎした。
「っ…たぁ…腰が、…割れそうですっ…」
下半身を襲う鈍痛に、日本は顔を顰めて自らの服を引っ張り上げる。
昨夜の出来事を思い出し、顔から火が出るかと思うほどの羞恥が押し寄せてきた。
「あ、日本さん。もう起きたのですか?」
爽やかな声とともに、コト、とマグカップが置かれる。
見上げると、そこには昨夜の顔が嘘のような、いつものカナダがいた。
きちんとシャツを着込み、入れ立てのコーヒーを差し出す姿は、どこからどう見ても優しい穏やかな後輩そのものだった。
「…かなださん…昨日、あんなに…」
頬を膨らませ、口をもごもごと動かす日本に、カナダは目をふにゃりと細めて笑った。
「ふふ、昨日、何ですか?僕はただ、お疲れのようだった日本さんを優しくお世話しただけですよ。」
「…う、嘘つき…」
悪びれもせず微笑みながら、腰を抑えて動けない日本にカナダが優しくキスを落とす。
(うぅ…。意地悪な人…。)
〜終〜
個人的に加日は独占欲が凄いのが好きですね。相変わらずえろは下手でした。
長いし読みにくい…申し訳ないです。
読んでくれた方ありがとうございます。
それでは。
コメント
5件
語彙力無いのをこんなに恨む日が来るなんて思わなかったです() 加日最高ですね…😇
ありがとう😭、ありがとう😭、ありがとう😭
「弟みたい」って撫でた瞬間の空気の変わり方、ぞわっとしました…。普段の優しいカナダさんとのギャップが効いてて、あの「ずっと我慢してた」の台詞にぐっときました。会社の机の上でっていうシチュエーションも背徳感があってドキドキしました。最後の「嘘つき」って言いながらも受け入れちゃう日本さん、お互いの関係性が変わってからの朝の空気感が好きです💭 ゆっちゃんさんの描く独占欲の強いカナダさん、とても良かったですよ。