テラーノベル
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いらっしゃいませ
扉を開けた時の光景は異様なものだった。
窓の向こうは雲のようなものと青空が広がっていた。いわゆるドリームコアだろうか。
液晶画面で見た風景がそのまま映し出されている、そんな感じがした。
どうすれば良いのかわからず呆然と立ち尽くしていた。3秒ほど経った後店員さんっぽい服装の方が席に案内してくれた。顔は透明な黒い布で覆われており見えなかった。
どのような存在なのだろうか、と考えたけれど結局答えは出ないと思い、考えるのをやめた。
ここはどのような場所なのかわからず色々なところを見ていたらメニュー表が目に止まった。
レストラン?カフェ?と思いながらメニュー表を見たらどれも名前がお洒落で値段は書いていなかった。一通り見たところである名前に興味を惹かれた。
『貴方のためだけのスパイスカレー 』
素敵だった。なぜか心の中がくすぐられるような感覚になってこれを頼むことにした。
待っている間周囲を確認した。
良く確認すると床から雲が少し出ていた。人もいないし、ドリームコアは好きだけど不気味なカフェだなと考えていたら先程頼んだカレーが届いた。
机に置かれた瞬間鼻腔をくすぐるようなスパイスの匂いがして食欲をそそられる。
我慢できずにスプーンでお米とカレーをのせた後、口に放り込んだ。
とても辛くて口の中に激痛が走る。けれど、後からからふわっと広がる果物のような甘さがきて、こんなカレーは食べたことがなかったからたくさん口に放り込んでしまった。
お腹いっぱいだ。お腹いっぱいになった後ふと考えた。自分はどうやってここに来たのか。
現実感がなくもしかして夢の世界なのではないかと思い頬を引っ張った。頬が赤くなり、とてもひりひりした。強く引っ張りすぎた…
食べ終わってぼーっとしていたら急に席に案内してくれた方に話しかけられた。
お帰りになられますか?
と。
見たい漫画が溜まっているため早く帰りたいと思い頷いた。そうしたら急にどこかへ行ってしまった。あれ、帰らせてくれるわけじゃないの?と思って雲で遊んでいたらふっと珈琲の匂いがした。
お帰りになられる際は珈琲を一気に飲み干してくださいね。
苦そうな珈琲だったがブラックコーヒーが飲めるから楽勝でしょ。と思いカップの持ち手に指をかけた。飲もうとしたその時
自分を見失わないでくださいね。
言っている意味がわからなかった。けれど 急に珈琲に波紋が広がった。
私の涙だった。それがトリガーになるかのように全てを思い出した。
私は私が誰だかわからなくなる時があり、悩まされていた。ひたすら調べてわからなくなって液晶画面とずっと向き合うだけ。
そんな現実に嫌気が指した。
だから薬に手を染めた。
必要とされてみたかった。
考えていても涙が溢れるだけだった。
私は子供のように大きな声で泣いた。
久々に思いっきり泣いたせいか喉が潰れている。店員さんにお礼を言う時も上手く声がでなかった。
早く帰らないと確か今日発売の漫画が売り切れてしまうと思い、もう冷たくなった珈琲カップに手を伸ばして一気に飲み干した。
飲み干した瞬間視界が白くなっていき、ここの雰囲気は好きだったため名残惜しさもありつつ帰っていくという感覚に身を任せた。
またいらしてくださいね。
目が覚めるとそこは病院の天井だった。
薬を飲みすぎて意識がなくなっていたらしい。
横を見ると泣いた跡がある親の姿がベットに突っ伏して寝ていた。
心配かけたな…という申し訳なさが込めてきた。ただ、こんなことをしなくてもわかればよかった。
親が私のことを必要としてくれている、愛してくれている。ということに。
最後まで見ていただきありがとうございました😭😭😭「不思議なカフェ」二話目です😢😢👏🏻👏🏻最後の方になってきたらこの話でどんなことを伝えたいんだ?笑みたいなことを考えてきて虚無っていましたね。。。はは。。。
まあ、長くなりましたが本当に見てくれてありがとうございました‼️またのご来店をお待ちしております〜
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