昼休み。僕は教室でお弁当を食べていた。もちろん一人でだけど…
(一人で食べるのは久しぶりだな。)
なんて、ふと思っしまった。いつもは有無を言わさず隣で食べているはずの真白はいない。みんなに大丈夫だったかと、質問攻めにあっているからだろう。僕はなんだかモヤモヤした気持ちになり、早く教室から出ようと箸を進めた。一人でもそもそと米を食べていたときだ。後ろからものすごい強さでどつかれた。僕はびっくりして、つい噛まずに飲み込んでしまいむせて咳き込んだ。隣から慌ててお茶を差し出されそれを飲み干す。
(このお茶飲みかけじゃないか…)
なんて冷静に考えていると、後ろからどついてきた犯人が僕に笑いながら謝ってきた。
「ごめんな、そんな強く叩いたつもりなかったんだが」
その犯人は…
「佐藤くん、流石に酷いと思うよ?」
僕は少し睨みつけた。当の佐藤くんには一切響かないようだけど…ほんと…こんな笑顔を向けられると許したくなるじゃないか…
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