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新連載 二話完結


__ 題 . 計画


注意

🇩🇪 × 🇯🇵


実際の政治に対する意図や 、

対象の人物の侮辱は一切含まれておりません 。



第1話 🇯🇵視点



「 おはようございます 。 」

「 あぁ 、おはよう 。 」


今日も変わらぬいつもと同じ朝の始まり方 。

ドイツさんはいつものようにコーヒーに手を出し 、

ズズズと飲みながら 、いつもと同じ昨日と全く同じ行動を取り 、

12分で朝食を食べ終え 、すっと立ち上がり 、自分の部屋へ戻る 。


「 … 、 」


私は 日本 。

数日前からドイツさんと同居しています 。

いつも真面目で仕事のできるドイツさん 。

いつものように残業に疲れ切った私に 、缶コーヒーをくれました 。

寒い広い大きな部屋 。

ドイツさんがくれた缶コーヒーと 、ドイツさんの周りだけが私を温めてくれました 。


それから数日後 。

私からの告白にドイツさんは口に含んでいたコーヒーを吹き出してクスッ笑いながら『 俺も 』と照れくさそうに返してくれました 。

嬉しかった 。本当に 。とっても 。

それを機に私達は同居を始めました 。


そこからまた数日後 。

私は気がつきました 。

ドイツさんはとっても 計画的な人 なんだと 。


友人にそのことを話すと 、『 いいことじゃん〜 、僕も相方ほし〜!笑 』と羨ましそうに笑ってきます 。そりゃあ 、それだけ聞けばいいとこですが 、私は時々考えてしまうのです 。


それも彼の 計画の一部 なのではないかと 。


このくらいの時 、このくらいの場所に来たら 、誰かと恋をし 、同居 。

それはドイツさんの計画の一部で 、本当はドイツさんは私のことを愛しているのではなく 、

ドイツさんの計画内での 、

嘘の愛 なのではと 。



分刻みの計画性 。

旅行に行くにも 、仕事をするにも 、待ち合わせをするにも少しも遅れたことはない 。


私はドイツさんの計画の一部ではないのか 、そう考えるのは不思議じゃありません 。




クリスマス 。私達はドイツさんの家でクリスマスパーティーをすることにしました 。

これはドイツさんからの提案 。

どうせあの人は時間ぴったりに 、そしてもちろん計画通りに物事を進めるはず 。

計画通りに 、計画の内容通りに 。



8時35分 。ドイツさんが帰ってくる 。絶対に 。


なのに 。ドイツさんは帰ってきませんでした 。



「 どうしたのかな 、? 」


不安と心配が混じり混じり 。

そしてどこかで安心してて 。


8時47分 。それでもドイツさんは帰ってこない 。


どうしよ 。何かあったのかな ?

なんで 、なんでこんなに遅れるの ?


計画通りじゃないドイツさん 。

めちゃめちゃに不安で 。怖くて 。

今までとは違う 、なんてことある夜に 。

私は何故こんなにも恐怖を覚えるの 。


「 ドイツ … さんっ … 、( 震 」


事故かな ?

怪我かな ? 誘拐とかもあり得るよね ?

もしかしたら 、知らない人に濡れ衣を着せられてるかも … 。

考えれば考えるほど怖く 、。


( が ち ゃ )


「 日本っ!? 」

「 !! ドイツさん! 」


そこには溶けた雪でずぶ濡れになるドイツさんがいた 。


ドイツさんの右腕には …


「 ドイツさん … それって … 、 」

「 ? あぁ 、これか ! 」


ドイツさんはクスッと笑いながら 、少し照れくさそうな顔をして 、


「 ホントはまっすぐ帰るつもりだったんだけど 、 」

「 花屋にあって … ちょっと無視できなくてさ 、 」

「 日本が好きな花だよ 、 」


腕に抱えていた花束を両手で持って差し出してきた 。


心配したり不安になったり安心したり 、


喜んだり 。


いろんな感情がブワッて吹き出してきて 。


目から溢れ出る無数の水滴 。焦るドイツさんの顔が滲んで見える 。


「 どっ 、どうした !? ご 、ごめん 。遅かったからだよな ?心配したよな 、」

「 ごめん … ごめんな … 花とかそんな時じゃないよな 、ごめんな … 。 」


背中をさすりながら聞こえるドイツさんの声 、泣きじゃくる私にはそんな声 、届かない 。


やっぱり 、私を温めてくれるのは


ドイツさんの周り 。


「 はい ゛ッ 、すみません … ゛、( 泣 終 」

「 ごめんなぁ ~ … 、、 」


他の人にとっては普通のハプニング 。なのに … 。


「 … へへっ 、( 笑 」


私は何故 、こんなに喜べるのか 。不思議です 。


「 あ 、ドイツさん 、これ 、桜じゃないですよ 。 」

「 あ ゛ッ 、、 」






第一話 __ 🇯🇵視点 . 終


次回 __ 🇩🇪視点 .


💕

📝

👤 +

📚 +


よろしくお願いします … 🐏

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