テラーノベル
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※把握済みだったら無視してください❗️
🍫:え/と&サントラー
昼の間はただの女子高生(高3)。
放課後や夜の間は、殺し屋(サントラー)。
他の友達には、自分の正体を打ち明けていない。
クラ:クラウン
殺し屋。
サントラー(🍫)の幹部。
頭が切れて、サントラーと同じくらいの戦闘能力を持つ。
ノワ:ノワール
殺し屋。
サントラー(🍫)の因縁の敵。
サントラーと同じくらいの戦闘能力があると言われている。
色々詳細不明正体不明。
グラ:グラウ
殺し屋。
ノワールの幹部。
戦闘能力はノワールやサントラーを上回る。
殺し屋になってからわずか2年足らずで幹部まで上り詰めたらしい。
色々詳細不明正体不明。
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制服のポケットの中で、小型無線機が、微かに震えた。
🍫(……嘘でしょ)
顔には出さない。出しちゃいけない。
でも、心臓の鼓動が一気に早くなる。
__学校に、仕事の影が近づいている。
今や教室の中では、シャーペンを走らせる音、紙をめくる音ぐらいしか聞こえない。
今無線機が鳴るのは、さすがにやばい。
私は静かに手を挙げた。
🍫「…先生、お腹痛いので、トイレに行ってきます」
先生「分かった。すぐ戻って来るんだぞ」
🍫「はい、ありがとうございます」
私は教室を出て、トイレの個室へ入った。
🍫「___今試験中だったんですけど。何かあったんですか」
私は、無線機越しのクラウンへ向けて言った。
クラ『あら、そうだったの。申し訳ないわね、大事な時に』
クラ『でもね、こっちも緊急事態よ』
クラウンの声が、低くなる。
一瞬、言ってる意味が分からなかった。
🍫「……はい?もう一度言って貰っても…?」
クラ『突然のことで理解が追いつかないかもしれないけど』
クラ『あなたの通う高校の中に、今、ノワールがいる』
___嘘。
一体どうして___?
私の命を狙って、ここまで___
🍫「どうして、ノワールがいると、分かったんですか…?」
クラ『ノワールの無線信号の周波数を捉えたの。彼のもので間違いないわ』
クラ『けどね、ノワールは、あなたの学校の中では暴れたりしないと思う』
クラウンは続けて言った。
🍫「どうして…?」
クラ『今のところ、スパイとして潜入している可能性が高いと考えてる』
クラ『そして、こんな真っ昼間の表社会で堂々と暴れられるとは思えない』
寒気がした。
___スパイ?
xから…?
まさか…。
私の友達に何かあったら、許さない。
私は殺し屋である前に、この学校の生徒だ。
私のせいで、みんなに迷惑はかけられない。
トイレの個室は静かすぎて、自分の呼吸音だけがやけに大きい。
クラ『それにノワールは、影で静かに殺す人よ』
🍫「…幹部」
声が、少しだけ震えた。
🍫「もし、ノワールが生徒として潜入しているとしたら……」
クラ『可能性は高いわ』
即答だった。
その迷いのなさが、余計に現実味を帯びさせる。
クラ『年齢、経歴、身分偽装。彼なら簡単よ』
クラ『教師側にいる可能性もゼロじゃない。でも__』
「でも?」
クラ『残念なことに、あなたのクラスに近い場所にいる確率が、一番高い』
…最悪だ。
頭の中に、クラスメイト一人ひとりの顔が浮かぶ。
笑ってる顔、ふざけてる顔、真剣な顔。
その中に、フードを被らないノワールが、混じっているかもしれない。
🍫「……私、どうすればいいですか」
クラ『今は動かないで』
クラウンの声は、いつもより慎重だった。
クラ『サントラーとしても、🍫としても、普段通りに振る舞って』
クラ『ノワールは、あなたに気づいているかもしれないし、気づいていないかもしれない』
🍫「…私が気づいてることは?」
クラ『絶対に悟らせないこと』
一拍置いて、彼女は続ける。
クラ『あなたたちは実力的にはほぼ互角。どちらかが先に正体を掴んだ瞬間に、均衡は崩れるの』
…つまり、この学校は、戦場になり得る場所になった、ということ。
🍫「……分かりました」
私は無線を切り、ゆっくりと立ち上がる。
鏡に映る私は、いつも通りの女子高生。
__でも、目だけが違った。
🍫(落ち着け)
友達を疑うな。
でも、油断もするな。
教室へ戻ると、テストはまだ続いていた。
先生がちらりとこちらを見る。
先生「大丈夫か?」
🍫「はい、もう平気です」
席に戻り、シャーペンを握る。
問題が、全く頭に入ってこなかった。
__視線を感じる。
気のせいじゃない。
私は、ほんの少しだけ顔を上げた。
クラスの中。
いつもの光景。
……でも。
その中の誰かが、私と同じ世界の住人かもしれない。
🍫(ノワール……)
フードの奥でしか会ったことのない敵。
顔すら見たことのない相手。
それなのに、胸の奥が、嫌な予感でざわついていた。
🍫(お願いだから……)
🍫(私の、大切な日常を壊さないで)
テスト用紙に視線を戻しながら、私は静かに決意する。
もし――この学校で、友達に危険が及ぶなら。
私は、殺し屋サントラーに戻る。
どれだけ、日常を壊すことになっても。
ノワールは今、フードを被っていない。
顔が見える。
そしてそれは、あくまで昼の顔。
でも、誰が『ノワール』なのか、全然検討がつかない。
大切な日常が、ノワールの手の平の中にあることが悔しい。
ただ、幹部は言っていた。
クラ「普通の高校生でいなさい」
私は、普通の高校生。
私が、私でいられるのは、昼の間。
それすらも、壊されるかもしれない。
ノワールの別の顔は、一体誰なの。
私の知っている人?
クラスメイト?
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